大恐慌以来でなく10年に1回
2020年の上半期は、変化をもたらした半年間でした。このようなことは、少なくとも10年に1回は巡って来ます。私の周りの人だけ見ても、その時々に色々な人がいます。
マンションの買い替え後、暴落
1980年代にマンション・デベロッパーの部長さんは、マンション価格の高騰を利用して、自分が住んでいる中古マンションを購入価格以上の値段で売却し、より広い新築マンションを何度も買い換えました。しかし最後に資産バブルが崩壊して多額の借金だけ残りました。
借金して不動産に投資
1980年代の不動産価格上昇に乗じて、銀行から借金をして土地購入を続けた弁護士は、1990年にバブルが崩壊して、数億円の借金だけ残りました。
クルーザー購入し船酔いの挙句、離婚
2000年のITバブルの時に、1億円以上の株式を手に入れたIT企業経営幹部は、クルーザーを購入して海に家族で出かけましたが、家族が船酔いして、それ以降は乗らなくなりました。お金があったので、浮気し、その後、離婚。ITバブルもはじけました。
リストラ後、第2の職場で10年
2008年、リーマンショックで早期退職に追いやられた50代半ばの管理職は、その後苦労して第二の職場に就き、60歳代半ばまで働いていました。
定年退職後にカウンセラー
2015年、業績が悪かったビクターを何とか定年まで勤め上げ、その後運よくカウンセラーの仕事に就き65歳を超えても働き続けています。
仕事とお金
リタイヤ―するまでは、仕事とお金が重要ですが、今回の新型コロナショックでも、大きな問題として家庭内で浮かび上がった例は多かったでしょう。
アメリカの家庭でもお金が話題に
アメリカの家庭でも、コロナウイルスを機に、お金のことをまじめに話し合っているようです。ニュー・ヨーク・ポストの2020年7月8日の記事をもとに考えてみましょう。以下は拙訳です。
新しい研究によると、コロナウイルスをきっかけにアメリの家庭では、お金のことをまじめに話すようになった
コロナウイルスの発生という観点からのお金ということと、それが家族の意思疎通にどのような影響を与えたかということについて、2000人のアメリカ人に調査した。
10人中3人の回答者が、パンデミックによって、生命保険の補償や現在の金銭状態という重要な問題について話し合うようになったと回答しました。
全国的な非営利法人ライフ・ハップンズの代わりにワンポールが実施した調査では、新型コロナウイルスの結果、26%が将来の緊急事態について話し合ったとのことです。
回答者の4分の1は、新型コロナウイルスによって、終末期の計画に関しても家庭内で、より会話するようになったとも答えました。
回答者の7割近くが、お金のことについて配偶者と、もっと率直に会話できれば良いのに、と望んでいると回答しましたが、こういった会話は気楽にはできないものです。
しかし、調査によると、新型コロナウイルス・パンデミックのおかげで、このような会話を持つことが少し容易になった、あるいは、必要になったとのことです。
夕食の食卓でお金のことについて話すのを避けるとする回答者は、新型コロナウイルス発生前の2020年1月に実施された調査の45%に比べ、40%と減少したようです。
しかし、これらの会話は子供たちにとっては立ち入ってはいけないことのようで、60%の回答者が、子供たちに心配をかけたくないので、子供たちとお金の話をすることは避けている。
しかし、コロナウイルス・パンデミックによって、このような会話が今までより緊急性を帯びていて、今回の危機が自分たちのお金を再評価する警鐘になったと、被調査者の67%が言っています。
回答者の43%がリタイヤを再考し、現在働き続け、計画していたリタイヤの日程をおくさせています。
別の37%は、パンデミックを経験する中で被った、予想外の費用を賄うため、リタイヤについてちょっと調べてもいます。
そして、自分たち自身も金銭面で厳しいと感じながら、回答者の38%は、危機の結果、他の人を金銭面で支えていると言っています。
新型コロナウイルスの衝撃によって、金銭面で再び不安を感じなくなるには8.5か月かかるだろうと考えています。
「新型コロナウイルスによって金銭面、多くのアメリカ人が衝撃を受け、金銭の準備と証券が、不確実な時代の生命線になり得るということを、このパンデミックが、残念ながら思い出させてくれた。」と、ライフ・ハップンズの会長・CEO、フェイサ・スタフォードは言います。「この研究からわかることは、お金や生命保険に関する、気分は悪いが重要な会話を進んでやろうとしていて、逆に、お金に関する前向きな行動もとろうとしている。」
この調査では資産を安定させるために計画している方法を聞いているが、半分近い人が余分な支出を切り詰める予定だし、また、45パーセントは緊急時資金を積み立てる計画だと言っています。
回答者の4分の1は、パンデミックを理由として、初めて生命保険に入ったとさえ言っています。
「私たちの研究で、66%の人が、新型コロナウイルスのおかげで生命保険の価値と、今が行動する時だということををよく理解できた。」と、フェイザ・スタフォードは言います。「最後に、この状況から重要な教訓を得ることができます。一つの教訓は、生命保険は選択肢ではなく、必要なものだということです。あなたに心の安寧をもたらし、不測の事態が起きた時には、必要なお金であなたの愛する人を守ってくれるということです。」
コロナウイルスによるお金の重要な変化
- 余分な支出削減:49%
- 働き続け、予定していたリタイヤの日程を遅らせる:43%
- 貯蓄と緊急用資金を積み立てる:45%
- 借金返済を重視する:24%
コロナウイルスの間に、配偶者や家族と話し合った話題
- 遺言と相続:33%
- 現在の健康問題と懸念:32%
- 生命保険の補償:30%
- 現在の資産状況:29%
- 緊急用の貯蓄:27%
- 将来の緊急用計画:26%
- 政策:25%
- 人生の終わりの計画:25%
- リタイヤ計画の遅らせること:21%
- 引っ越し又は家の売却:17%