野村證券からVOO(バンガード社のS&P500のETF)の分配金支払いのお知らせ、が届きました。
最近1年間の合計分配率は2.01%
VOOは現在1株当たり288.9ドルで、今回の分配率は0.50%です。分配は四半期ごとに有りますが、最近1年間の合計分配率は2.01%です。アメリカS&P500 の分配率は2%弱が続いていたのですが、新型コロナショックの影響で、株価が少し安いために、分配率が上がっているようです。一方で、一株当たり配当金はあまり減っていません。間もなく1306(TOPIX連動型上場投資信託(ETF))も配当金が決定されますが、どうなるのでしょうか。
2年前の10月の株価は265ドル、12月は227ドルでした。僅か2年足らずで、随分と株価が上昇しました。
交付日 | 株価 | 配当等の単価 | 分配率(1株210ドル) |
2018/10/4 | 265.54 | 1.2067 | 0.45% |
2018/12/26 | 227.76 | 1.289 | 0.57% |
2019/3/29 | 259.54 | 1.4551 | 0.56% |
2019/7/5 | 273.97 | 1.3859 | 0.51% |
2019/10/4 | 270.37 | 1.3014 | 0.48% |
2020/1/7 | 299.26 | 1.4285 | 0.48% |
2020/3/18 | 210.74 | 1.178 | 0.56% |
2020/7/7 | 288.9 | 1.4333 | 0.50% |
下の表は、1株当たりのアメリカの源泉徴収の計算表です。現在VOOは1株290ドル程度で取引されています。
税込分配金 | ドル | 1.4333 |
現地源泉税 | ドル | 0.1433 |
現地精算金額 | ドル | 1.29 |
支払いレート | 円/ドル | 107.01 |
国内税引前分配金 | 円 | 138 |
国内源泉所得税 | 円 | 21 |
国内源泉地方税 | 円 | 7 |
受取金額 | 円 | 110 |
二重課税は確定申告で還付
アメリカにおける、現地源泉税率は10%ですが、日本でも20%の税金を払うので、10%分が二重課税されます。そこで、毎年確定申告をして、この10%を還付してもらう必要があります。今年から日本国籍の投資信託は、この二重課税を自動的に還付してくれることになりました。しかし、VOOやSPY等、外国籍のETFは来年も確定申告が必要だと税務署員に言われました。
課税対象金額 | 円 | 138 |
現地源泉税率 | % | 10 |
国内源泉所得税 | 円 | 21 |
国内源泉地方税 | 円 | 7 |
源泉徴収適用レート | 円 | 0 |
現地税込分配金 | 円 | 153 |
制限税率 | % | 10 |
外国税額控除対象額 | 円 | 15 |
VOOの株価チャート
VOOの現状を確認します。VOOは2010年の発売以来、順調に成長してきています。発売当初1株100ドルでしたが、今年の2月には310ドルまで上昇しました。現在でも290ドル程度です。
ファンドの概要
- 設定日 : 2010/09/07
- 金融庁届出日 : 2010/12/13
- 基準通貨 : USD
- ETF純資産総額 : $ 139.20 B 2020/05/31 現在
- 主取引所 : NYSE Arca
- 地域 : 米国
- 時価総額/投資スタイル : 大型株 / ブレンド
- 経費率(年率) 0.030 %
経費率が0.03%ですので、極めて安いと言えます。
投資アプローチ
- S&P500指数のパフォーマンスへの連動を目指します。
- 大型株を投資対象とします。
- 完全法を用いたパッシブ運用です。
- ファンドはフルインベストメントを維持します。
- 低経費によってトラッキングエラーを最小限に抑えます。
完全法
パッシブ運用においてベンチマークとなるインデックスを完全に複製する方法です。すなわち、インデックスの全銘柄を各構成ウエートにあわせて、ポートフォリオを組むことになります。運用資産額が多く、キャッシュフローの回転率が低いような株式パッシブファンドでは一般的な方法といえます。
トータルリターンは年率10%以上
期間ごとのトータル・リターンを確認します。3年間と5年間は全く同じ10.69%です。設定来は、約10年経っていて、13.52%です。10年前に投資していたら、4倍近くに増えていたことになります。アメリカの株式は強かった。今後はどうなるでしょうか。
1年 | 3年 | 5年 | 設定来 | |
基準価額トータル・リターン | 7.45% | 10.69% | 10.69% | 13.52% |
保有銘柄の上位10社は以下の通りです。
銘柄 | 業種 | 比率 | |
1 | MICROSOFT CORP | ソフトウェア・サービス | 5.499% |
2 | APPLE INC | テクノロジ・ハードウェア・機器 | 5.223% |
3 | AMAZON.COM INC | 小売 | 4.001% |
4 | FACEBOOK INC-CLASS A | メディア・娯楽 | 2.131% |
5 | ALPHABET INC-CL A | メディア・娯楽 | 1.690% |
6 | ALPHABET INC-CL C | メディア・娯楽 | 1.680% |
7 | JOHNSON & JOHNSON | 医薬品・バイオテクノ・ライフ | 1.540% |
8 | BERKSHIRE HATHAWAY INC-CL B | 各種金融 | 1.394% |
9 | VISA INC-CLASS A SHARE | ソフトウェア・サービス | 1.305% |
10 | Procter & Gamble Co. | 生活用品 | 1.137% |
主なデータは以下の通りです。株価収益率は、日本においては15倍程度が適正と言われていますが、アメリカは成長企業が多いので、22.6倍でも適正なのかも知れません。
構成株式銘柄数 510銘柄
収益成長率 13.90%
株価収益率 22.6倍
株価純資産倍率 3.2倍