◎今日のグラフ:SPYの分配金
年間4回の分配金
野村證券から外国証券分配金のお知らせが届きました。銘柄名はSPY(アメリカSPDRのS&P500のETF)です。この銘柄は2月、5月、8月、11月の年4回分配があります。過去の実績は下のグラフの通りです。
分配年月日 | SPY(アメリカSPDRのS&P500のETF)分配金 ドル/株 |
2016/8/3 | 1.078442 |
2016/11/7 | 1.082068 |
2017/2/3 | 1.32893 |
2017/5/8 | 1.033118 |
2017/8/3 | 1.183108 |
2017/11/6 | 1.234574 |
2018/2/5 | 1.351333 |
2018/5/7 | 1.096775 |
年間の配当利回りは1.84%
一番右の2018年5月の分配金は、 1.096775ドルです。一株265ドルとすると、配当利回りは0.41%です。年間4回の合計は、4.86579ドル/株ですから、年間の配当利回りは1.84%になります。
安定した配当
年間4回の分配金(青色)は、過去4回とも1ドル台前半です。左のピンク色の4本の棒グラフは昨年分です。これもすべて1ドル台前半で安定しています。
毎月分配型と年間4回の分配金
1306(TOPIX連動型上場投資信託のETF)の分配は年1回ですから、それに比べて年間4回の分配は多い気がします。現在、毎月分配型のファンドについて、金融庁が問題視していて、金融機関が販売を手控えているため、毎月分配型離れが加速しています。SPYについては、毎月分配型ではないものの、年1回よりは多く、心配はいらないのでしょうか。
結論から言えば心配はいりません。日本において毎月分配型のファンドが問題視されている理由は、二つあります。
① 元本を削って分配
毎月分配型ファンドは、多くの場合、運用実績より高い分配金を投資家に支払っています。その結果元本割れを起こしているのですが、そのことを投資家が理解していないという問題があります。シニア層は、サラリーマン時代には毎月給与を受けてっていて、それと同じ形の分配に対して、安心感があり、好まれています。しかし、元本まで削られていたことを知らない人が多かったのです。
②コストが高い
グローバル・ソブリン・オープン(毎月決算型)の場合、購入時手数料が1.62%(税抜 1.50%)、信託財産留保額換金0.5%、運用管理費用(信託報酬)は年率1.350%(税抜 年率1.250%)です。インデックスファンドの信託報酬は0.2%前後まで下がってきているので、それに比べるとかなり高い水準です。SPYの信託報酬はさらに低く0.0945%です。
分配金の使い道
私の場合、外貨ETFの分配金については、外貨MMFで貯めて置いて、ある程度たまったところで、VOO(バンガード社のS&P500のETF)などのETFに再投資することとしています。