プロは頼りにならない?

◎今日のテーマ:資産運用のプロは当てにならない?

大垣尚司教授

文化放送の「大垣尚司・残間里江子の大人ファンクラブ」で大柿尚司氏が、金融ジェロントロジーに関して、金融庁の報告などを紹介していました。日本では2017年11月に、金融庁が公表した金融行政方針に「退職世代等に対する金融サービスのあり方の検討」との項目が盛り込まれ、金融ジェロントロジーに注目が集まりました。

金融ジェロントロジー

金融ジェロントロジーとは、金融老年学のことで、人間が長生きすると、それが、経済や社会に影響を与えるので、それに関して研究する学問です。

老年が注意すべき商品

難しい研究分野について、ここで論じる気持ちはありませんが、私のブログで紹介した記事の中でも取り上げた、危険な商品が、身の周りにもあります。例えば、メガバンクなどの窓口で扱っている外貨建定額年金保険、コストの高いアクティブファンド、ファンドラップなどです。

ハーバード大学の研究論文

文化放送の番組の内容に戻りますが、そこではハーバード大学の研究論文を紹介していました。

同じレベルの素人が議論することが良い

その内容は、「個人の資産運用に関して、金融機関などのプロは当てにならない。同じレベルの素人が集まって、議論した方法で運用した方が、納得感もあって良い。」というものです。この番組の中で、大垣氏は、「銀行などのプロがどういう商品を顧客に勧めるか、ということは、顧客が少し考えれば分かる。」という趣旨の発言をしていました。つまり、プロは自分が儲かる商品しか売らない、という風に私は受け止めました。

大垣青山学院大学教授は元銀行員

大垣氏は、現在は青山学院大学の教授ですが、元々は興業銀行のサラリーマンだった人物です。このため、銀行の窓口で行われている営業に関して、引け目があるのかも知れないので、遠回しに発言していましたが、真意は、金融機関のプロを頼りにしてはいけない、ということではないでしょうか。

アメリカのファイナンシャルアドバイザーが勧めない商品

アメリカのファイナンシャルアドバイザーは、分散投資を勧めますが、世界の株式市場に投資する、VT(バンガード・トータル・ワールド・ストックETF)は勧めないそうです。なぜなら、この1銘柄で、資産運用のポートフォリオが完成してしまうので、ファイナンシャルアドバイザーの仕事がなくなってしまうからだそうです。このため、VTの資産総額が1兆円強しかありません。SPY(アメリカSPDRのS&P500のETF)、IVV、VOOに比べると、1桁違います。

経済新聞、月刊雑誌の記事を参考にしてはいけない

経済新聞も、月刊誌も、広告主に忖度して、SPY、VOO、1306、1308等のETFを推奨する記事を掲載することは、ほとんどありません。従って、そのような記事は参考になりません。正確に言えば、アクティブファンドなどを記事にしているので、参考にしてはいけないという方が、より適切だと思います。

素人の直感、意見が大事

このように、金融機関のプロも、アドバイザーも自分たちに都合の悪い営業は行わないし、発言しないということです。金融商品で生活をしていない素人の直感や意見が大事だということのようです。

銀行、対面証券の営業には要注意

3メガバンクなどの銀行、野村證券などの対面証券の営業には気を付けることが、一番身近な金融ジェロントロジーかも知れません。

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