◎今日のグラフ:つみたてNISA対象の公募投信の信託報酬率の平均(%、税抜き)
指定インデックス投信 株式型 | 0.30 |
指定インデックス投信 資産複合型 | 0.36 |
アクティブ運用投信等 株式型 | 1.09 |
アクティブ運用投信等 資産複合型 | 1.12 |
インデックスとアクティブの差は0.8%
2018年4月23日に金融庁の発表したデータです。インデックス投信の信託報酬は0.3%台、アクティブ型は1.1%程度ですから、0.8%の開きがあります。アクティブ型の信託報酬は通常2~3%ですから、つみたてNISA対象は低めです。
競争の進展を期待
インデックス型にしても、アクティブ型にしても、今後の競争によって淘汰されるものが出てくるでしょう。また、ETF型は現在大和の3銘柄しかありませんので、今後工夫によって増えていくかもしれません。
ETF型
ETF型は、JPX日経400、 トピックス、日経225で、すべて大和証券投資信託委託株式会社のものです。売買手数料が1.25%以下(税抜)、 信託報酬が0.25%以下(税抜)なので少し高めではありますが、大和証券の努力が実った商品です。
◎今日のテーマ:ETFの10%下落は何年で取り戻せるか
相場下落の回復
ETFは市場リスクによって、10%程度価格が下落することは数年に一度発生する恐れがあります。10%程度の下落であれば、半年か1年の間に回復することが多いと思いますが、場合によっては10年経っても回復しないかもしれません。
ETFなら配当金(分配金)で回復可能
それでも、ETFには金(ゴールド)と違って、配当金があります。2017年の
1306(TOPIX連動型上場投資信託のETF)の配当利回りは1.58%でした。この数字を基に計算すると、約6年あれば相場が回復しなくても、トータルでは回復できます。20%の下落の場合は12年で回復する計算です。
相場が回復しなくとも5年、10年待てば大丈夫
私は、ETFを購入するときに、いつも、もしかすると高値掴みになるっかもしれないと心配になります。そして、最後は、もし高値掴みでも、5年、10年待っていれば、元金は取り戻せると割り切るようにしています。
平均の年利回りは5~10%
上記の10%、20%の下落は最悪の場合の想定です。実際には、リーマンショックが起きても、数年で回復しています。それどころか、平均の年利回りは5~10%を期待できるのですから、何もしないで、銀行預金や証券会社のMRFにしておく機会損失の方が問題です。
積立投信なら一層安全
特に、iDeCoやつみたてNISAのような積立投信の場合には、高値掴みの心配は不要ですから、心配せずに積み立てて行けばいいと思います。