NISAの問題点
私は、2015年からNISAで運用してきました。NISAの問題点は以下の通りです。
① 外国のETF
野村證券の場合、外国のETFでNISAを利用することができないので、やむを得ず1306(TOPIX連動型上場投資信託のETF)を購入しました。私は、日本株式のETFのウエイトを中長期で減らしていきたいので、つみたてNISAに変更して、野村つみたて外国株投信を購入することとしました。
② ロールオーバー
NISAはロールオーバーができることとなりましたが、ロールオーバーというのは、金融庁や証券会社の人間にとっては常識なのでしょうが、投資の初心者にとっては、難しい概念です。
③ つみたてNISAは安心
つみたてNISAは、初心者向けによくできた制度であり、商品も各社が一応そろえてあるので、安心して利用できます。その制度の導入にあたっては、金融庁が努力し、それに呼応して各証券会社が商品の品ぞろえに努力したと聞いています。このため、私が口座を開設している野村證券でも、低コストの外国株式インデックスファンドを発売しました。この商品は、発売直後、「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 」の第4位にランクインされました。それだけ、高い評価を得ているということを証明したとともに、投信ブロガーは、ネット証券だけでなく、野村、大和のような対面証券も気にかけているのではないかということが推測されました。
◎今日のテーマ:「資産形成は長期・分散・積立」という考えは正しいか。
「長期・分散・積立」という言葉は、投資関係の書籍、雑誌、Webページ、ブログなどに時々載っています。つみたてNISAは、この言葉に沿っているように見えます。
長期:20年にわたって税制の優遇措置があり、長期保有のインセンティブが働くようになっています。
分散:インデックスファンドは多くの株式に分散投資する仕組みです。
積立:毎月3万円3千円程度を積み立てることができます。
また、iDeCoについても投信積立ですので、同様の評価ができると思います。ただし、引き出しは60歳になってからです。
低コスト
ここで一つ気を付けなければいけない点があります。「分散」に関してはインデックスファンドだけでなく、アクティブファンドもつみたてNISAで利用できます。インデックスファンドは、現在信託報酬を0.1%でしのぎを削っていますが、アクティブファンドは1%以上のものが大半です。アクティブファンドがインデックスファンドよりも好成績が得られるという保証がない以上、私は低コストのインデックスファンドを選びます。
従って、
「資産形成は長期・分散・積立」ではなく、
「資産形成は長期・分散・積立・低コスト」ですし、積立をしない場合は、
「資産形成は長期・分散・低コスト」という方針です。