2014年3月までの連れ合いの運用実績は日米ともに回復:ネット証券か対面証券か

◎今日のグラフ:2014年3月の連れ合いのポートフォリオ

2013年の4月、5月、6月の3回にわたって1306(TOPIX連動型上場投資信託のETF)を追加購入しました。その他の売買は有りません。

 2014年3月までの連れ合いの運用実績

黒田バズーカ第二弾

2013年秋に黒田バズーカ第2弾が実施されたのですから、1306購入のタイミングとしては良かったと思います。以前から保有している1306と合わせて価額が上昇しました。

SPYも上昇

SPY(アメリカSPDRのS&P 500の ETF)も順調に上昇したと言えます。これはSPY自体の上昇とともにドル円の上昇も寄与しました。NZドルMMFは主に為替相場によって上昇しました。

評価損は順調に縮小

全体の評価損は10(2008年3月の資産を100とした時の指数)まで縮小しました。元本の水準に戻るまであと一歩というところまで来ました。2008年9月にリーマンショックで急落して以来、実に5年半の歳月が経過しました。従って、元本に回復するには6年必要ということになります。

ドルコスト平均法は有用

もし2013年と2014年に追加購入しなければもっと時間を要していたはずですし、逆にドルコスト平均法で着実に投資していればもっと早く回復していたはずです。ここら辺が、理屈ではない、生々しい実際の投資ということができるでしょう。このように、うまく行くことも経験し、うまく行かないことも経験して、インデックスによる積立投信、ドルコスト平均法という手法が生き残ってきたのだと思います。相場が上がると買いたくなり、下がると買いたくなくなるのは、ある意味で自然な心の動きなのでしょう。もし、押し目買いの成功経験を積んでいくと、逆の行動を自然に取るようになるかも知れません。

◎今日のテーマ:ネット証券か対面証券か

最近投資ブロガーが脚光を浴び、またその役割の重要性が増しているように感じられます。そして投資ブロガーは、自分の口座をネット証券に保有していることが多いようです。また、著名な経済評論家もネット証券を推奨することが多いようです。その理由として考えられるネット証券の優位性は次の通りだと思います。

① 投資信託の品揃えが豊富:

3年連続で「投信ブロガーが選ぶ!fund of the Year 2016」の第1位に選ばれた、<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンドは、どのネット証券でも取り扱いがありますが、野村証券、大和証券など大手対面証券会社では取り扱っていません。このことは、個人投資家にとって、まったく不可解であります。

② ETFの品ぞろえが豊富

アメリカの大富豪で著名な投資家のウォーレンバフェットが、妻への遺言書の中で、「金融資産はVOO(バンガード社のS&P 500の ETF)で運用するようにすること。」と言っているほど、重要なVOOを大和証券は取り扱っていません。そしてそのVOOと同じ低コストでVOOよりも純資産価額の大きいIVVは、野村証券も、大和証券も扱っていません。ネット証券会社は取り扱っています。

③ 株式、ETFなどの売買手数料が安い

売買手数料はネット証券の方が、明らかに安いです。ただし、Buy and Holdの方針を貫けば、長期間ではそれほどの差がつかないかもしれません。それでも、やはりネット証券の方が有利です。

④ 対面証券会社だと、クライアントにとって不利で証券会社にとって儲かる商品の営業攻勢をかけられる恐れがあります。

特にMRFやMMFといった自由に動かせる資金があると、そのリスクが現実のものとなることがありますので、注意が必要です。私は運用方針をすべて自分で決めますから、営業攻勢をかけられても大丈夫ですのでリスクは低いでしょう。現在、野村証券の口座にある金融資産はほとんどが内外のETFなので、営業攻勢はかけられていません。

一方で対面証券に口座を持つメリットもあります。

a.長年の信用、支店を持っていることによる安心感

このことは数字ではなかなか表すことのできないものです。言ってみれば、人間が長い間生き延びてきた経験から来る判断かも知れません。

b.既に何十年も取引があって、大きな支障がなかった

私は過去30年以上野村証券と取引がありましたが、大きな問題は有りませんでした。これも、上の a.と同様の理由です。

c.ETFや投資信託の品ぞろえがなくても、致命的な支障がない。(少なくとも、今までは)

上記の、VOOやIVVの品ぞろえがなくても、SPY(アメリカSPDRのS&P 500の ETF)は扱っているので、何とかそれで凌げるということができます。しかし、今まではそれで何とかなったのですが、今後の資産運用の発展に対応できるのかは疑問があります。

d.株式やETFの売買手数料が多少高くてもあまり問題がない

私の資産運用方針は、Buy and Holdなので、大きな問題にはならないと思います。

上記の検討結果から、私の場合には、現在口座を保有している野村証券一社との取引で、当面、間に合うと思っています。

今後はSBI証券でニッセイ外国株式インデックスファンドが有望

しかしながら、子供の世代はどうかというと、今の野村證券の取扱商品や売買手数料では、十分ではなく、SBI証券に口座を開かせようと思っています。具体的には、ニッセイ外国株式インデックスファンドで積み立てをおこなわせたいと思っていますが、それができないのです。このファンドの純資産額は既に700億円を超えていて、今後も順調に伸びていくと考えられます。この純資産額の成長に対抗できる商品が野村証券に出てくるのでしょうか。やはり規模というものは大事ですので、そうすると、ネット証券第1位のSBIに口座を開いて、人気ナンバーワンで、規模も大きいニッセイ外国株式インデックスで積み立てるという方法が、次の世代の本命になると思われます。