2018年2月までの連れ合いの運用実績:住宅の購入

◎今日のグラフ:2018年2月までの連れ合いの運用益は高級車と中古の大衆車の合計2台に相当

あっても不思議でない調整

2月の上旬にアメリカ、日本において株価の大幅な下げがありましたので、連れ合いの運用益も下がりました。運用益は高級車と中古の大衆車に相当します。1月末の運用益は高級車と新車の大衆車でしたので、新車の大衆車が中古車に変更になりました。今まで、順調すぎるほどに上昇したので、この程度の調整は、当然でしょう。市場の受け止め方も、大方そのようです。指数(2008年3月の資産を100とした時)では22下がっていますので、リーマンショックほどではないですが、年間のチャイナショックを上回っています。ただし、このグラフは2016年までは1年ごとにしかデータを取っていないので、チャイナショックの時にはそれほど下がっているようには見えませんが、最も下がった時には、今回よりも下げは大きかったのです。慌てず騒がず、Buy and Holdです。

連れ合いは典型的な初心者

連れ合いが資産運用を始めたのは2007年で、リーマンショックの直前でした。素人である連れ合いが投資を始めたのですから、そのころの株式相場は順調でした。バブルがピークを付けるタイミングの例として、日米で次のようなことが言われています。アメリカの大恐慌の時には、「株の価格が高騰して靴磨きの少年が株を買い始めたら、ピークだから株を売った方がいい。」です。日本の1989年のバブルの時には、「買い物かごを手に持った奥さんが『今度の相場は強いわねえ。」と言って株を買った時がバブルのピークだ。」と言われています。まさにその通りです。2か月ほど前の忘年会・新年会のころには、投資信託、ETF、REITの話題を持ち出す人が多かったようです。私は、持ち出しませんでした。

◎今日のテーマ:住宅の購入

個人の資産を考えるとき、金融資産以外に住宅という資産がとても大事で、金額的にも大きな額になる問題です。
私は10年数年前に東京の住宅地に土地を買い、そこに家を建てました。住宅購入は、金融資産と同じかそれ以上に金額的に大きな問題なので、ここで、家を建てるまでの話をしようと思います。

不動産バブルと地上げ屋

私は1970年代に大学を卒業しました。自宅を持つことが人生の重要な目標の一つでしたので、毎月コツコツと財形貯蓄をしていました。しかし、1990年前後の土地バブルの頃は、私は一生自宅を持てないかもしれないと思ったほど土地の価格が高騰しました。その頃思っていたことは、東京に住む普通のサラリーマンは、家を持つために一生涯一所懸命働くようなものだということです。その頃は地上げ屋という言葉があり、山手線の中の土地を買い取ろうとすると、アタッシュケースの中に一万円札をたくさん詰め込んで、土地の所有者の目の前に一つずつ積み上げていくのだそうです。そうすると、最初は土地を売る気のなかった人もだんだんとその気になり、やがて売ってしまうのだそうです。しかも、そのアタッシュケースを持ってお札を積み上げる人の中には、今年入社したばかりの女性社員もいたそうです。私の知っている人の中には文京区小石川の商店街のお店を一坪3千万円で売った人もいました。また、歌舞伎町の角地を一坪1億円で6坪売ったという地上げもあったそうです。

住宅購入のタイミング

そのような狂乱物価の末に、今の時代があるのです。その後、2000年までには土地の値段も少しずつ下がり、私は2004年に買うことになったのです。今になって分かることですが、その時は地価が底の時で、運が良かったと思います。私が勤めていた会社は、その数年後に社宅を廃止することになりました。それを機会に、社宅を出て一戸建て住宅を手に入れることにしました。それまで私は5年単位か10年単位で家を移動していたので、これが潮時かもしれないと思い、50歳で家を持ちました。今再び東京23区の土地の値段が上がってきたことを考えると、不動産も株式も将来のことはわからないとつくづく思います。

マンションと一戸建て

当時と現在の住宅事情が異なるのは、空き家が増えてきたことです。この事情は東京でも地方でも共通して発生している問題です。今後しばらくすると、東京の山手線内など、ごく一部の地域を除いて地価は下落すると思われます。土地は下がるのだから、土地や住宅を買うより、借りた方が良いという意見も聞きますが、今後流動的、不確定な要素が多いので、何とも言えないような気がします。
また、私はマンションでなく一戸建てを選びましたが、以前、マンションの借り上げ社宅に住んでいた時、私たち家族が住んだのは3階だったので、夏はクーラーをつけないで、窓を開けっぱなしで夜を過ごせました。また、冬は周りの家が暖かかったので、ほとんど暖房を使わないで済みました。一方、一戸建ては、管理費が要らない、自分の判断で様々なことが決められるなどのメリットがあります。金銭的な面からは、管理費の費用が毎月2~3万円かかるので、ETFの信託報酬と同様に管理費の不要な一戸建て住宅の方が私の好みです。