20歳代~50歳代の人達にとっての投資案1

20歳代から50歳代までの人にとって参考になると思います。

近々私の子供が社会人となって、給料をもらい始めることになります。そこで、お金に関するアドバイスの草案を書いてみました。私は、資産運用に関して職務上、そして自分の資産についても様々な経験を積みました。私の子供は、まだ若いこともあって、それほどの熱心さはなさそうです。私のアドバイスを聞くかどうかは別として、ある程度の考え方をまとめてみました。今後、経済状況も、私の考え方も変更がありうるという前提ですが、とりあえずの案ということになります。なお、この内容は、新社会人だけでなく、20歳代から50歳代まで、参考になると思います。ただし、60歳以上の方も共通部分が相当ありますので、よろしければ参考になさってください。また、私の運用状況も、後ほど、ご紹介します。

お金に関する基本的な考え方

① 自分の勉強の教材、講習などに必要なお金は、最優先で使う

私のように還暦を過ぎてからの勉強は、趣味・教養的性質が強いですし、時間もある程度ありますから、最優先ではなく、支出の優先順位としては2番目、3番目で使用することになります。図書館や、ラジオ、テレビなどを活用することで、可能です。一方で、若いころは、お金よりも時間を優先すべき場合が多いと思いますので、最優先の投資としてお金を使うべきと考えます。

② 金融機関の巧妙な誘いには注意をする

銀行をはじめ、金融機関は巨額の広告宣伝費を投じ、有名俳優などを使って、顧客を勧誘し、手数料や金利で儲けています。

銀行

銀行の預金口座は給与振り込み、クレジットカードの決済などで必要ですが、それ以外の利用はできるだけしないことが肝心です。特にクレジットカードは、絶対にリボ払いを利用しないようにしないといけません。リボ払いの金利は15%です。高利貸しと言っていいでしょう。銀行は証券会社と同じ商品を扱っている場合がありますが、手数料が高い場合が多いので、銀行で買うのはやめた方が良いと思います。銀行の、自宅訪問営業、電話の営業、パンフレットはすべて無視すべきです。

証券会社

インデックスファンド、iDeCo、つみたてNISA、ETFの購入には証券会社が必要です。証券会社は、野村證券、大和証券などの対面証券と、SBI証券などのネット証券に大別されます。品揃えと、手数料の安さでは圧倒的にネット証券が有利です。一方で、会社の規模が大きく、歴史もあり、主要な町に支店があるという意味で、安心感では野村證券が有利です。iDeCoとつみたてNISAについては、どの証券会社でも配当金に所得税等がかかりませんが、それ以上に投資信託積立をする場合には、コストの安いネット証券の利用が望まれます。新入社員の場合には、今後40年間にわたって、数千万円の積立や資産運用をするので、わずかな手数料の差が、数百万円の差になって返ってきます。従って、iDeCoとつみたてNISAは対面証券、ネット証券のどちらでもいいと思いますが、投資信託積立はネット証券が良いと思います。なお、SBI証券はiDeCoの運用報告書について、電子データをメールで送るだけで、紙ベースで郵送してくれませんので、野村證券に軍配が上がると考えています。対面証券会社の電話の営業、郵送されるパンフレットは、無視することです。

生命保険会社

生命保険会社の商品で利用する価値があるのは、自分が勤めている会社が福利厚生として導入している団体定期保険だけです。それ以外の、個人で加入する生命保険、医療保険には加入するしない方が得策です。その理由は、福利厚生としての団体定期保険はコストがとても低いので利用する意味がありますが、個人で入る生命保険のコストはとても高いのです。そのお金は、自分で蓄財して運用した方が有利です。また、日本には高額医療制度がありますので、医療保険に入る必要はないと思います。生命保険会社の財形は以前は検討の余地がありましたが、新規取り扱いを中止しているところもありますし、中止していない場合にも予定利率が下がってしまったので、もはや利用する価値はないと思います。

(明日に続きます。)