(2)保険:生命保険、医療保険、財形
① 死亡保障保険
日本人の平均寿命は長いので、保険料(保険の掛け金)は安くなって当然ですが、実際には保険会社が受け取る手数料が高いので、他の国より割高だそうです。つまり、保険会社の社員の高い給料は、高い手数料から支払われているのです。死亡保障保険については、独身の間は基本的に不要だと思います。結婚や出産を機に加入することについては、配偶者や子供の状況によって必要性が出てくるかもしれません。その場合には、サラリーマンが会社を通じて加入できる団体定期保険が、保険料が安くて、良いのです。個人で加入する保険に比べて、保険料が半分以下になることもあるそうです。「団体定期保険を薦めないファイナンシャルプランナーは信用するな。」と言われるほどです。
② 医療保険
医療保険については、基本的に不要です。日本には高額医療制度があるので、給料に応じた一定額を超えた時には、払い戻してくれるからです。保険は、友人などからの加入依頼の多い商品ですが、きっぱりと断る勇気が必要です。
③ 財形(勤労者財産形成貯蓄)
私は、長年にわたって財形を利用してきましたし、このブログでも取り上げたことがありましたが、現在は、利用しない方がよさそうです。私の利用してきた財形は、富国生命ですが、現在は新規加入の取り扱いをやめているようです。また、予定利率が1.0%だった日本生命も0.7%に引き下げたようです。私が富国生命を利用していた時期は、利率が5%を超えていましたし、最近でも1.5%の水準でした。ところが、0.7%まで下がってくると、銀行預金と大差がなくなってきましたので、利用するメリットは、無くなったと思います。
④ 生命保険会社の商品のうち検討に値するのは団体生命保険
それ以外にも、生命保険会社の扱う保険関係の商品には、金融庁がダメ出しをしている「外貨建て一時払い保険」など、手を出さない方が良い商品があります。生命保険の会社の商品では、自分の勤めている会社が扱っている団体的保険以外は近づかない方がよさそうです。
⑤ 生命保険会社の部長クラスが入るのは団体生命保険だけ
過去において生命保険会社に勤めていて、現在生命保険のアドバイザーが大手新聞に書いていた記事の中に、次のような記事がありました。生命保険の部長さんで、自社の保険に加入しているのは、団体生命保険だけ。つまり、他の保険は、生命保険会社の取る手数料が高いので、加入しないということです。
⑥ がん保険は、連れ合いの趣味
がん保険については、必要ないと考えています。この保険のことで、連れ合いとは既に3回ほど議論しましたが、連れ合いが「どうしても続ける」と言ってきかないので、続けています。もう、これは連れ合いの趣味の範囲内の保険だと割り切るようになりました。趣味にはお金がかかりますし、なぜ執着するのかは、当人以外には理解できませんが、家庭内の和を優先させたので、今でも契約しています。
⑦ 損害保険
私の場合、自宅を建築したときに地震保険に入りました。自宅の建築には数千万円かかるので、毎年数万円の保険は必要だと考えました。
(明日に続きます。)