USMMF利回り推移

◎今日のグラフ:USMMFの最近10年間の利回り推移

10年でリーマンショック前の利回り水準に戻る

野村證券のUSMMFは、最近利回りが上昇しています。これは、米連邦準備理事会(FRB)が、2008年の金融危機後に導入した量的緩和策の終了を決定し、金融政策を正常化することになったためです。このグラフを見ると、2008年9月のリーマンショック直前には利回りが1.5%を超えていましたが、その後2015年まで底を這っています。2016年から上昇を始め、2018年6月には再び1.5%を超えるところまで戻ってきました。10年国債の長期利回りは3%を超えそうにありませんが、USMMFの利回りはもう少し上昇するかもしれません。

外貨MMFは投資対象でなく外貨ETFの分配金受け取り口座

ただし、私は、現在USMMFを投資対象とは考えておらず、SPY(アメリカSPDRのS&P500のETF)などの外貨ETFの分配金を受け取る際の一時的なものと位置付けています。その理由は、USMMFの利回りが1.5%という低水準だからです。

1.5%ではまだ低い

1.5%という金利は、日本では高い水準ですが、ドルを使った投資としても、歴史的にもかなり低いと言わざるを得ません。今すぐ投資するのであれば、VOO(アメリカバンガード社のS&P500のETF)に追加投資するのが良いだろうと考えています。あるいは、もし10年米国債の利回りが4%になったら、米国債に投資をしたいとも思います。とりあえずは、もうしばらくこのままにしておこうかと思います。このままにしておいても、1.5%の利回りなら、VOOの分配金とあまり変わらないのです。

◎今日のテーマ:私が投資しないETFとその理由

投資しているETF

私はETFを中心に投資していますが、ETFと言ってもたくさんの種類があります。その中で、
1306(TOPIX連動型上場投資信託)
SPY(アメリカSPDRのS&P 500の ETF)
VOO(アメリカのバンガード社のS&P 500の ETF)
VGK(バンガード®・FTSE・ヨーロッパETF)
VWO(バンガード®・FTSE・エマージング・マーケッツETF)
ASX(オーストラリアのSPDR® S&P®/ASX 200 上場不動産ファンド)
に投資しています。

投資するETFの選択基準

選択基準は、以下の通りです。

・純資産総額が1兆円以上であること

この基準を適用したため、VT(バンガード・トータル・ワールド・ストックETF)は選択しませんでした。更にVTは日本の株式を8%含んでいますが、私は1306をかなり保有していますので重複するとともに、日本株式の部分に対して余計な為替手数料を払いたくないと思いました。しかし、ETFを一つしか買いたくないという人にとって、VTは日本を含めて全世界の株式を買えるので、手間がかからずに良い選択だと思います。

・信託報酬が低い(概ね0.2%以下である)こと

信託報酬とは、管理料、管理手数料、投資信託の手数料、保有するための経費のことです。この基準によって、アクティブファンド、レバレッジ型やインバース型のETF、高配当や特定業種などのETFには投資していません。

代替する商品がある場合

VII(SPYやVOOに投資していますし、野村証券は扱っていません。)、VTI(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)、QQQ(NASDAQ 100指数に連動するETF)はSPYなどに近いと考えています。