世界のETF4

◎今日のテーマ:金融庁資料のインデックスファンドに連動する新興国のETF

純資産額の大きなETFは次の通りです。

ETF                  ティッカーコード
新興国MSCI Emerging Markets Index   EEM
新興国FTSE Emerging Index       VWO

<EEM>

iシェアーズ MSCI エマージング・マーケット ETFは、新興国の大型および中型株式で構成される指数に連動します。

<VWO>

FTSEエマージング・マーケッツ・オールキャップ(含む中国A株)・イン
デックスのパフォーマンスへの連動します。

アメリカの利上げの結果、マイナスリターン

最近1年間のリターンは、EEM、VWO両銘柄とも、マイナスリターンでした。アメリカのFEDが利上げをすることによって、新興国の状況が厳しくなっているようです。最近の30年近くの株式相場は、アメリカが非常に好調です。FAGA等コンピューター関係の業績が良いからでしょう。新興国は経済発展はしているものの、株式の相場から見ると、アメリカに比べて見劣りします。3年リターンが約10%で、高くなっていますが、これは、チャイナショックの底の時を起点にしているためと思われます。

新興国のETFは、魅力あるが短期ではリスキー

純資産総額はEEMが300億ドル、VWOが600億ドル程度です。日本円なら、3兆円と6兆円というところでしょう。かなりのボリュームになっています。2015年に、私が「VWOを買いたい」と野村證券に注文したら、「新興国のETFはやめた方が良いです。私は今まで、お客様にVWOを売ったことがありません。」と言われてしまったので、とりあえず、その場では買うのを止めたのですが、よく調べたところ特に問題なかったので、翌年買いました。しかし、このように年間ごとのリターンを見ると、結構リスキーな銘柄かも知れません。

新興国ETFはヨーロッパETFの半分だけ保有

私の場合は、ヨーロッパのETFであるVGKは、2000万円保有していますが、新興国のVWOはその半分の1000万円にしてあります。しかし、もしかすると、今が買い時かも知れません。悩むところです。しかし、私のような素人にも、運用のプロにも、これから下がるのか、あるいは、上がるのか分からないそうです。つまり、近い将来上がるか、下がるかは5分5分だそうです。長期ではかなり上がると思います。

運用管理費用(信託報酬)は5倍?

運用管理費用は、EEMとVWOでは5倍もの差があります。何度も確認したのですが、この通りのようです。どの分野においてもバンガード社は、コストが最も低いようです。私の保有金融資産も徐々にバンガード社が増えています。

アメリカのETFのように日本のインデックスファンドの低コスト化を期待

ETF先進国であるアメリカは、このようにバンガード社が率先して運用管理費用(信託報酬)を引き下げているのです。日本でも最近、iDeCo用、つみたてNISA用のファンドの運用管理費用(信託報酬)は引き下げられていますが、普通の積立用投信についても、対面証券会社で引き下げてほしいものです。