高齢者の後悔していること 7

<昨日に続く>

「お金と暮らし」に関して後悔していることのアンケート調査結果をもとに考えています。

⑯ 病気・怪我に備えて保険に入っておけばよかった

3000万円の保険料

何か不測の事態が起きた時に、入っていて良かったと思うのが保険ですが、何も起こらないで損をしたと思うのも保険です。私は、30年間にわたって、会社の団体生命保険に入り、それとは別に個別の医療保険に入っていました。総額で1000万円近く払ったでしょう。健康保険は、その倍以上払ったでしょう。合計で3000万円の保険料を支払ったことになります。

どの保険に入るべきかの指針は以下の通りです。

1.勤めている会社の団体定期保険

生命保険は、結婚して子供が生まれたら、勤めている会社の福利厚生で扱っている団体定期保険に入ることが基本だと思います。この保険は、勤めている会社の人事部で取りまとめてくれるので、広告宣伝費、人件費などがかかりません。このため、民間の保険会社の保険料の半額以下の経費で済みます。生命保険会社の部長さんたちは、この団体生命保険しか入らないそうです。また、このような掛け捨ての団体定期保険を最初に進めないアドバイザーは信用するなと言われてきました。しかし、現在では、インターネットの生命保険も同程度に割安です。

2.インターネットの生命保険

上記1.団体定期保険と同じように安いのが、ライフネット生命保険などのインターネット保険です。この保険も広告宣伝費、人件費などの負担がないので、低コストで済みます。

下の表の会社別月払い保険料をご覧ください。

30歳男性死亡保険金額1千万円 月払い保険料(円)
1 大手生保A 2,660
2 大手生保B 2,470
3 中堅生保C(ネット経由) 1,068
4 振興生保D(ネット経由)    990
5 東京医師歯科医師協同組合    860
6 王子グループ 1,160
7 日本生命 2,540

ネット経由や団体の定期保険が毎月1000円の保険料しか払わなくて済むのに、大手の保険会社では2500円も払わなくてはなりません。この差額の1500円が、保険会社とその代理店の人件費・経費に使われているのです。

3.医療保険

日本には高額療養費制度がありますから、医療保険に入るのはほとんどの場合、無駄です。このため上述の通り、保険会社の部長さんたちは医療保険に入らないのです。

高額な医療費を支払ったときは、高額療養費制度で払い戻しが受けられます。
高額療養費制度とは、医療費の自己負担額が高額になった場合、一定の金額を超えた分が、あとで払い戻される制度です。

所得区分  自己負担限度額 多数該当
①区分ア  252,600円+(総医療費※1-842,000円)×1%  140,100円
(標準報酬月額83万円以上の方)
(報酬月額81万円以上の方)
②区分イ  167,400円+(総医療費※1-558,000円)×1%  93,000円
(標準報酬月額53万~79万円の方)
(報酬月額51万5千円以上~81万円未満の方)
③区分ウ 80,100円+(総医療費※1-267,000円)×1% 44,400円
(標準報酬月額28万~50万円の方)
(報酬月額27万円以上~51万5千円未満の方)
④区分エ  57,600円  44,400円
(標準報酬月額26万円以下の方)
(報酬月額27万円未満の方)
⑤区分オ(低所得者)  35,400円  24,600円
(被保険者が市区町村民税の非課税者等)

※1 総医療費とは保険適用される診療費用の総額(10割)です。

※2 診療を受けた月以前の1年間に、3ヵ月以上の高額療養費の支給を受けた場合には、4ヵ月目から「多数該当」となり、自己負担限度額がさらに軽減されます。

4.地震保険・火災保険

私は東京23区内に住んでいて、ハウスメーカーで家を建てましたので、地震保険に加入しています。地震保険とは、地震・噴火またはこれらによる津波を原因とする火災、損壊、埋没または流失による建物や家財の損害を補償します。地震保険に加入するためには、火災保険とセットであることが条件です。

⑯ 家を買って(または、買い替えて)置けばよかった

日本の木造住宅の寿命は30年と言われています。しかし、私の実家は50年過ぎてもまだ使えますから、30年というのは少し短いような気がします。それでも30年をベースに考えると、子供が生まれた35歳で家を建てると、30年で65歳になります。男性の半数は85歳まで生きるとして、それから20年、女性の約半数は90歳まで生きますから、少し余裕を見て30年間は住む家が必要です。そうすると合計で60年間住む家が必要になります。

同じ家には50年以上住み続ける

我が家は15年前に新築したのですが、今年補修をしました。補修をしないと、建物の保証が切れてしまうとのことで、約350万円かかりました。これからも何度か補修が必要のようです。最後は保証を気にせず、60年くらい住み続けるかも知れません。その時に私はいなくなっているでしょうが。

アメリカは55年・イギリスは77年

日本の木造住宅寿命は30年ですが、レンガ造りが主流のアメリカでは55年・イギリスでは77年と言われています。特にイギリスでは、中古住宅を購入して、きれいに補修すると、購入時よりも高い値段で売れるそうです。地震の多い日本では難しい話でしょう。

晩年は老人ホームかも

更に、最近は、高齢になると認知症にかかり、晩年は老人ホームに入る例が、私の周りでもたくさんいます。住宅用不動産を保有しても、換金しやすい、流動性を担保しておくことが必要ですね。