連れ合いの運用実績2020年8月:評価益は高級車2台と中古のコンパクトカー1台の合計3台分相当

評価益は24%

連れ合いの評価益は8月にも上昇し、元本の24%増しになりました。13年前に投資を始めて、その直後にサブプライムローン問題、リーマンショックによって、評価額が半分以下になったころもありましたが、やっとここまで来たという気持ちです。

連れ合いの投資方法は、本当に間が悪いのです。

  1. リーマンショックの直前に日米のETFである1306(TOPIX連動型上場投資信託(ETF))とSPY(アメリカSPDRのS&P500のETF)を購入
  2. リーマンショック後の株価低迷時には、すっかり株式投資のやる気を失ってしまった結果、割安で買うことができなかった
  3. 黒田日銀総裁の登場で異次元緩和金融政策が実施され、日本の株式相場が上昇を始めてから、投資意欲が沸いてきて、1306を追加購入
  4. コロナショックが起きて、今度こそS&P500が割安になった時に買おうとしましたが、VOOがまだ十分に下落しない270の時に追加購入。その後もS&P500は急落を続け、VOOは200ドルを割りそうだと思い、しばらく追加購入せず。しかし、200ドルを割る直前で反転上昇し、その後は買うチャンスを逃し、史上最高値の320ドルで、やっと300ドルを追加購入。

下手でもバイ・アンド・ホールドが味方

これだけ下手な個人投資家はあまりいないのではないかと思います。しかし、連れ合いの良い点は、一回も売らずに持ち続けたことです。つまり、バイ・アンド・ホールド、Buy and Hold。リーマンショックやコロナショックの急落時には、「今売って、もっと安くなったら買いたい。」と何度も言っていましたが、そのたびに私が説得して、思いとどまらせました。今では、売らなくて良かったと言っています。

利益幅は20%以下

2008年から2014年まで、赤字が続き2015年から、つい最近までの5年間、黒字ではあるものの、20%までの利益幅に収まっていました。それが8月に24%まで上がりました。長い道のりです。

実際の自動車は中古のコンパクトカー

その結果、8月の運用益評価額は、高級車2台と中古のコンパクトカー1台の合計3台分相当になりました。しかし、今でも我が家の自動車は10年以上前に買った中古のコンパクトカーです。もう、修理用の部品が無いので、次は買い替えるしかなさそうです。

講師もS&P500 のETFを勧める

昨年の暮れに、連れ合いは勤めている会社で、資産運用の講習会に出席したのですが、そこでは、講師がS&P500 のETFを勧めたそうです。今のところS&P500のETFは好調です。SPYが発売されて以来27年間も好調でした。それ以前からも、長期の投資家にとっては、有力なファンドでした。これからも、その勢いを維持すると信じて持ち続けるしかないでしょう。

それでは、そのS&P500の現状を確認します。

1980年9月5日から2020年9月2日までのチャートです。

  • 1980年9月5日   124.88
  • 2020年9月2日 3580.84

40年間で28倍になりました。2000年頃の山はITバブル、2007年頃の山はサブプライムローンによる住宅バブルです。

S&P500種指数

米国株式市場の動向を示す株価指数のひとつ。S&P ダウ・ジョーンズ・インデックス・エル・エル・シーによって算出される、時価総額をベースにした指数です。工業株400種、運輸株20種、公共株40種、金融株40種の各指数で構成されていて、採用銘柄は約40業種に及んでいます。ニューヨーク市場の時価総額の約75%をカバーしていて、市場全体の動きを表す指標として機関投資家などに広く利用されています。1923年から継続して日々公表されています。

今までの説明は指数そのものでしたが、投資するに当たっては、S&P500指数のパフォーマンスへの連動を目指す商品を買うことになります。大型のファンドは、次の3つのETFが日本人でも簡単に買える商品です。

  1. SPY:SPDR S&P500 ETFトラスト
  2. IVV:iシェアーズ・コア S&P 500 ETF
  3. VOO:バンガード・S&P500 ETF

今回、連れ合いの買ったVOOを、5年前に買ったとすると現在どうなっているのでしょうか。一番左下の、「8月15」は2015年8月、右下の 「2月20」は2020年2月ですが、その後2020年8月までグラフをプロットしてあります。この5年間で2倍になっていることが分かります。最近では2020年3月に大きく落ち込んでいますが、8月には何事もなかったのように回復し、成長路線を完全に取り戻しています。

ちなみに、2010年の設定以来の10年間の動きはどうなっているのでしょうか。2015年の辺りで踊り場が形成されていますが、これはチャイナショックです。10年間で、3.5倍になっています。

日本人が信じない高利回り

もし、誰かが、「10年間で3.5倍になる儲け話がある」と言っても、普通の日本人は、まず信じないでしょう。日本の株式相場は、30年前のバブル期の頂点の6割を回復せず、超低金利が継続しているので、信じないのも無理はありません。

アメリカ人が当然だと思う高利回り

しかし、アメリカ人の多くは、このことを知っていて、実際に老後の資産として蓄えているのです。もし、日本のメディアが、S&P500のETF商品である、SPY、IVV、VOOをちゃんと報道していたら、日本人の老後資産はもっとゆとりあるものになるでしょう。