しみ・そばかす・にきびに、飲んで効く医薬品について考える

キミエホワイト

新型コロナウイルスのニュースやその解説は、新聞よりもテレビが充実しているようです。そのため、テレビを見る機会が多くなります。テレビを見ていると、当然コマーシャルも見ることになりますが、その中で、キミエホワイト、リョウシンJV錠、常備浴のコマーシャルが非常に多いことに気がつきます。

利益をテレビコマーシャルに投入

広告が多いということは、利益率が高いからだろうということは容易に想像がつきます。利益率が高く、大量に売れていれば、その資金を広告宣伝費に大量投入できます。さらに言えば、もし本当に効果があるのであれば、広告宣伝をしなくても自然に売れていきます。

そこで、キミエホワイトについてはなぜ売れているのかを、考えてみましょう。

特許?マーケティング?

利益率が高い場合には、特許による優位性、広告宣伝による優位性が考えられます。肌のシミを改善すると言われるL-システインが含まれています。これは天然にある物質で、ヒトでは必須アミノ酸ではなくメチオニンから生合成されます。

トランシーノホワイトCクリア

L-システインを含む医薬品としては、富山常備薬グループのキミエホワイト以外に、第一三共ヘルスケア株式会社 第三類医薬品 トランシーノホワイトCクリアを販売しています。キミエホワイトよりも大幅に安い商品で、テレビコマーシャルは女優の天海祐希で放送していますが、キミエホワイトよりは多くないようです。

出演料と放映料

人気女優のCM出演料は7,000万円程度ですが、放映料はそれより2桁多い、数十億円です。

もっと安い商品

更に同様の商品をサンドラッグが、ビタサプリホワイトEXⅡという名前で販売しています。これはテレビコマーシャルをしていません。この商品は第一三共ヘルスケアの商品よりも、更に安い商品です。

特許の優位性はなし

このような利益率の高い商品は、特許で守られている場合が多いのですが、この医薬品に含まれるL-システインは天然素材ですから、素材自体が他社のマネできないものではありません。また製造方法についても特段の優位性があるように見えません。

物語性とマーケティングで消費者はお金を払う

キミエホワイトは、富山常備薬グループの社員が母親のために開発し、その母親の名前がキミエだという物語性に、マーケティング上の優位性があるようです。このために、高い値段で売っても大量に売れたのではないかと思います。

製造原価は通常1割以下

医薬品の製造原価は通常1割以下だと言われていますから、特許やマーケティングで優位性を確保できれば、極めて利益率の高い業界です。

利益を他の商品にも利用

そして、キミエホワイトで当てた富山常備薬グループは、その資金を元にリョウシンJV錠、常備浴の広告を大量に打っています。消費者は、このようなことも念頭に置きながら、どの商品を買うべきかを考えたいものです。

新薬開発に携われるのは少数

医薬品のうち、新薬の開発は極めて難しいと言われています。新薬開発は、様々なフェイズを踏まえて完成しますが、そのうちの一つでも関与できれば、研究者としては運が良く、一度も新薬開発に携わることなくサラリーマン人生を終える研究者も多いと言われています。

ペットボトル飲料の製造原価

身の回りの商品で製造原価が安いものとしてはペットボトル飲料があげられます。その内訳を見てみましょう。

  • 容器代      15円
  • キャップ代      3円
  • ラベル代       2円50銭
  • 梱包用段ボール代   2円   容器合計 22.5円
  • 水          0円
  • 工場設備費      3.5円
  • 人件費・電気代  13円
  • 物流費        8円   経費合計 24.5円

製造原価合計      47円

ペットボトル飲料は、通常いくらで売られているでしょうか。

コンビニはスーパーの倍の値段

容量が500mLのものは、スーパーなどであれば大体80円前後、コンビニや自動販売機ではナショナルブランド製品は150円程度で販売されています。また、1.5Lのものはスーパーなどでは200円弱、コンビニなどでは300円弱で売られています。

ペットボトルは自分で詰め替える

私たちは、ペットボトルの中身の飲料を飲んでいるのであって、ペットボトルを飲んでいるわけでは有りません。ところが、その飲料はタダで、ペットボトルにはコストがかかっています。どうすればよいのでしょうか。ペットボトルは飲料を運ぶ容器としては、軽く丈夫なので、とても便利なものです。しかし、毎回捨てるのではもったいない。毎朝、カテキン入り緑茶の元に水道水を足して会社に持っていけばいいのです。東京の水道水は、安いだけでなく味も良くなっています。昔はカルキ臭いともいわれましたが、現在は消費地に来る頃にちょうど、カルキが飛んでしまうように工夫されています。

詰め替えは地球環境にも優しい

それに、毎回新しいペットボトル飲料を購入するということは、商品輸送のために天然資源を無駄にしていることにもなります。地球のためにも、自分の財布のためにも、ペットボトルはできるだけ、繰り返して使うべきだと思います。

コンビニで買わなければ貯蓄できる

それでも数週間に1回は新しいペットボトルに代えた方が、強度や衛生面を考えても望ましいでしょう。その際には、コンビニではなく、スーパーマーケットで購入すべきです。コンビニの商品は値段が高いので、コンビニを利用しているようでは、なかなか資産運用するための資金を貯蓄することはできません。

節約すれば地球にも優しい

医薬品も、ペットボトル飲料も、私たちの支払っているお金は、広告宣伝費、石油代に使われている可能性があります。無駄をできるだけ避けて、貯蓄しましょう。

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