私の運用実績2021年6月:評価益は港区南青山の63㎡新築マンション相当です

今月も過去最高益を更新しました。

2年間の横ばい後、上昇続く

昨年3月に新型コロナショックの影響を受けて大幅に値下がりした後は、ほとんど一本調子で伸びています。2018年、2019年はほぼ横ばい状態でしたが、それが突然上昇に転じました。株は、このように横ばいや下落の時期が長く、その後、いつの間にかするすると上昇するので、あまり魅力のない時に買っておくことが大事かもしれません。そうはいっても、いつが魅力のないときか分かりませんから、若い人は毎月、毎年コツコツと低コストインデックスファンドを買い増し、中高年は余裕資金のある時に世界の株式ETFを買っておくのが良さそうです。

元金1億、運用益1億5千万円

資産運用益は約1億5千万円でそのうちの1割ほどを生活費補填のために使いました。

緑の資産運用益142+元金100-赤の生活費等の引き出し額15≒運用資産総額228

平均年率リターンは7%超

2010年から投資を始めて、11年間の平均年率リターンは7%を超えています。年率リターンが7%程度だと、10年で2倍になるということを意味します。それが72の法則です。

72の法則

金融商品に投資する際に、金利の複利効果により元本を2倍にする場合の投資期間を概算で求めるための法則のことです。

計算式:72÷金利(%)=投資期間(年数)

例えば、元本100万円を年利1%で運用した場合、倍の200万円にするのに約72年(=72÷1)の投資期間がかかります。一方、年利7.2%で運用した場合には約10年(=72÷7.2)ですみます。

私は現在、ほとんどの金融資産を株式ETF、株式インデックスファンドに投資していますが、最初からこのような形になったのではありません。少し過去を振り返ってみましょう。

2011年3月の私のポートフォリオです。

無駄な銀行預金

最も割合の高いのは39%の銀行預金で、何に投資して良いか逡巡していた時代です。この頃はまだS&P500が低迷していた時代ですから、SPY(アメリカSPDRのS&P500のETF)に投資していれば、今よりはるかに良い成績を達成したいたでしょう。

危険な個別株式

次に大きいのが個別株式で19%を占めていました。この個別株式は、以前私が勤めていた会社の従業員持ち株会で積み立てた株で、元本が1000万円でした。

個別株式をETFに転換

リーマンショックで低迷していましたが、運よく2012年末頃から株価が上昇し始めたので、2013年初めまでに2500万円全額を売却して1306(TOPIX連動型上場投資信託(ETF))に変換しました。

異次元緩和の波に乗る

その年の末から始まったアベノミクス相場、翌2014年の黒田日銀総裁による異次元金融緩和でさらに上昇しました。この円グラフの中では運の良い金融資産でした。従業員持ち株会は1銘柄に大金を投資することになりがちなので、極めてリスクの高い資産です。

連れ合いの従業員持ち株会株式は倒産でパー

私の連れ合いの従業員持ち株会の株式は今から40年前に400万円積み立て、一時は800万円まで上昇しましたが21世紀になってから会社が倒産してしまいました。

ETFなら40年で16倍

40年間株式ETFで運用すれば、10年で2倍、20年で4倍、30年で8倍、40年で16倍ですから、40年前の400万円は、現在なら6400万円になっていたかもしれません。会社は倒産する可能性があります。私の父親はかつて山一證券の株を持っていましたが自主廃業しました。私は自分の子供に、従業員持ち株会には入らない方が良いが、もし付き合いで入らなければならないなら、最小限度にとどめて、数年おきに引き出した方が良いとアドバイスしています。

倒産と株式無価値のダブルパンチは避けたい

もし会社が倒産して、給料がもらえなくなったうえに、積み立ててきた金融資産までパーになってしまったら、目も当てられません。従業員持ち株会で資産を増やさなくても、証券会社で販売している低コストインデックスファンドやETFを持っていれば十分に値上がりを期待できます。

昔の外貨MMF利回りは2~6%

外貨MMFも合計で17%保有していました。今から15年ほど前、外貨MMFが投資対象として有望かもしれないと考え、利回りを調べたところ、比較的高かったので、いつかは購入したいと思いました。2008年のリーマンショック前には、USMMFは2%、ユーロMMFは3%、豪ドルMMFに至っては6%の利回りでした。

外貨MMFは全て外貨ETFに変換

リーマンショックで、金利が低下した結果、外貨MMFの利回りも下がりましたが、いずれ上昇するかもしれないと思い、ある程度保有しました。しかし、この3銘柄の中で、ユーロMMFが超低金利のあおりを受けて繰上償還(廃止)になり、USMMFと豪ドルも超低利回りになってしまいました。現在も、USMMFと豪ドルMMFを保有していますが、それは投資対象ではなく、分配金(株式の配当金)の受け皿としてであって、魅力のない金融資産です。他にもMMF(日本)が廃止されてしまい、また、財形年金は全額を受領し終わったので、現在のポートフォリオからは姿を消しました。

DCは20年で3倍に増加

DBが10%、DCが5%でしたが、現在は4%と7%逆転ました。DCは低コスト外国株式インデックスファンドで運用しているので、元金の3倍に増えました。

このポートフォリオの問題点は、以下の通りです。

  • 銀行預金が多すぎる
  • 個別株式は株式ETFに変換すべき
  • 外貨MMFの保有は最小限にすべき