確定拠出年金評価額推移2021年6月

600万円 ⇒1800万円 (16年間運用)

確定拠出年金の評価額の指数が、元金600万円を100として、302になりました。つまり1,800万円になったということです。私の確定拠出年金の元金は、もともと税制適格年金として蓄えられていたものを、2005年ごろまでに移管したもので、そのころから全額を株式パッシブ(インデックス)ファンドで運用してきました。

外国株式インデックスファンド ⇒ 国内株式インデックスファンド

当初はみずほ銀行の外国株式インデックスファンドで運用していましたが、そのファンドが繰上償還になってしまったので、国内株式インデックスファンドに移行した時期もありました。

みずほ銀行 ⇒ 野村證券

2018年にみずほ銀行から運営管理機関をみずほ銀行から野村證券に移行しました。その際、運用商品を 野村DC外国株式インデックスファンド・MSCI-KOKUSAIに変更しました。また、みずほ銀行から野村證券に変更した理由は、当時みずほ銀行の外国株式インデックスファンドの信託報酬が高かったからです。そして、運営管理機関をSBI証券にするか、野村證券にするか迷ったのですが、SBI証券は紙の報告書を送ってくれないと言ったので、野村證券にしました。現在はどうなっているか分かりませんので、確認が必要です。

退職後は運営管理機関と信託報酬をチェック

運営管理機関は、今現在、働いているサラリーマンであれば、その会社の選定した金融機関になりますが、退職後に運用している人は、他の金融機関の信託報酬などのコストと比較して、安い方に変更すべきです。加えて、アクティブファンドは高コストなので、低コストのインデックスファンド(パッシブファンド)に変換した方が良いでしょう。

年間36万円~54万円の余計なコスト

アクティブファンドは、1~2%のコストが余計にかかりますから、例えば私のように1800万円を運用している人は、36万円~54万円余計にかかります。それだけたくさんコストを払っても、リターンが増えるという保証はありません。

外国株式インデックスファンド

リターンに関しては、アクティブファンドの平均がインデックスファンドになるのであり、コストだけは1~2%余計にかかるのが一般的です。私は、今までも、これからも100%外国株式インデックスファンドで運用します。約15年間で3倍に増えたのですから、これ以上欲張っても仕方ありません。なお、現在でも元本確保型の銀行預金や保険で運用している人が5割以上いますが、ぜひ検討しなおすべきだと思います。

リーマンショックは一時的

私の元金600万円は、2008年のリーマンショックの際、400万円まで下落しました。その頃TBSの堀井美香アナウンサーが「確定拠出年金を株式で運用した人は大きく下落して大変だ。」と言っていましたが、その数年後には元本を回復し、今は逆に、銀行預金などで運用している人は少しも資産が増え無くて大変だ、という状況になっています。

極めて似た状況が、日米のシニア資産の金額でも言えます。

日本は変わらず、アメリカは3倍

1990年代、日米シニア層の総資産額は両方とも約2000万円で並んでいました。日本は2010年代に2000万円のままだったのですが、アメリカは約3倍の6000万円に近づきました。その理由のうちの一つが、日本人の銀行預金、アメリカ人の株式による運用だと推測されます。

インバウンドの理由

新型コロナウイルス蔓延の直前に、インバウンドが盛んでしたが、その理由の一つが日本は貧しく物価が安くなってしまったと言われています。もし、今でも確定拠出年金を銀行預金で運用している人がいれば、考え直す機会かもしれません。

2銘柄比較

現在、確定拠出年金で運用している銘柄は、「野村DC外国株式インデックスファンド・MSCI-KOKUSAI」だけです。外国株式パッシブファンドには、この銘柄以外に「野村世界ESG株式インデックスファンド」がありますので、この2銘柄を比較してみましょう。

ESGは高くなりすぎ?

3年間収益率と5年間収益率がESGの方が高いということは、最近数年間ESGが脚光を浴びてリターンが高くなったのかもしれません。しかし1年間収益率が低いのは、ESGが高くなり過ぎたのかもしれません。一般の人が買うようになると、株価がピークになっているという警戒心も必要です。ESGは信託報酬が高いのが気になります。

野村DC外国株式インデックスファンド・MSCI-KOKUSAI 野村世界ESG株式インデックスファンド(確定拠出年金向け)
主な投資対象 「外国株式MSCI-KOKUSAIマザーファンド」受益証券を主要投資対象とします 「先進国ESG 株式インデックスマザーファンド」受益証券を主要投資対象とします
ベンチマーク MSCI-KOKUSAI指数(円ベース・為替ヘッジなし) FTSE4Good Developed 100 Index
目標とする運用成果 MSCI-KOKUSAI指数(円ベース・為替ヘッジなし)の中長期的な動きを概ね捉える投資 成果を目指します 円換算したFTSE4Good Developed 100 Index*の動きをとらえる投資成果を 目指して運用を行ないます *配当込みの指数とします
純資産総額 1,112.5億円 604.3百万円
信託設定日 2007年9月27日 2004年7月30日
1年間収益率 46.04% 41.54%
3年間収益率 15.42% 17.59%
5年間収益率 14.40% 15.20%
10年間収益率 14.19% 13.85%
信託報酬 年0.154%(税抜0.14%) 年0.264%(税抜0.24%)