ヨーロッパ株とコカ・コーラ株

最近ヨーロッパの株が好調のようです。


欧州株に歴史的変化、米株を年初アウトパフォーム-復活の始まりか

欧州株式にとって今年1-3月は歴史的な四半期となった。この好調が続くかどうか、投資家は知りたいと考えている。

巨大テック企業の株価急騰と、とどまるところを知らない経済の強さが米国市場優位の原動力となり、投資家が米国以外に目を向ける理由は、何年もほとんどなかった。

  他国・地域に対する圧倒的優位性が米資産価格を押し上げるとの期待から「米国例外主義」トレードが人気を集めてきた。しかし、トランプ米政権の関税政策や連邦職員削減に伴う不確実性がそうしたトレードに疑念を生じさせ、欧州がその恩恵を受けつつある。

  欧州先進国の主要600銘柄で構成するストックス600指数は、1-3月の成績がドル建てでS&P500種株価指数を約17ポイント上回り、記録的なアウトパフォーマンスとなった。

  これとは逆の効果をトランプ大統領の「米国第一主義」がもたらすと予想されていただけに今回の欧州株の好調は、驚きをもって受け止められた。持続的復活の始まりか、一過性のものか懐疑派も強気派も答えを求めている。

欧州株は低迷が何年も続いた後、当初は割安感が買い手を引き付けた。国内総生産(GDP)比1%を超える国防費に関し、財政ルールの借り入れ制限を外すドイツの政策転換を受け、景気・企業利益見通しのムードがその後改善された。

ハリス・アソシエイツのクライアント・ポートフォリオマネジャー、ダニエル・ニコラス氏は「このセンチメントが変わるのをわれわれは長い間待ち続けてきた。欧州企業は適正でない価格設定が行われてきた」と指摘した。


私が保有しているヨーロッパのETF、VGKのトータルリターンは以下の通りです。。

  • 1年:13.39%
  • 3年:10.92%
  • 5年:13.29%

ヨーロッパの株式は最近好調ですが、中長期で見ると、アメリカには敵いません。

ウォーレン・バフェットが大事にしているコカ・コーラの株について、長期の動きを2025年4月29日の記事を読んで見ましょう。

Warren Buffett first bought Coca-Cola stock in 1988—how much a $1,000 investment made then would be worth today


ウォーレン・バフェットが初めてコカ・コーラ株を購入したのは1988年、当時1000ドル投資した場合の現在の価値は?

コカ・コーラの株価は回復力に定評があり、最近の市場の混乱の中で、再び株式市場全体をアウトパフォームしている。

消費財メーカーであるコカ・コーラは、景気後退期でも人々が買い続ける製品を販売しており、株価が不安定な市場でも安定的に推移するのに役立っている。また、長年にわたる安定した配当の支払いにより、長期投資家の間で優良株として人気を博している。

コカ・コーラの大株主の一人であるウォーレン・バフェット氏のバークシャー・ハサウェイは、1988年からコカ・コーラ株を保有しており、長期投資家にとって魅力的であることを強調している。

LSEGの予想によれば、飲料大手コカ・コーラの第1四半期決算は、売上高112億2000万ドルで、アナリスト予想の111億4000万ドルを上回った。一株当たり利益は73セントで、アナリスト予想の71セントをわずかに上回った。

最近の限定フレーバーのソーダ製品の発売や海外での旺盛な需要が、より慎重な消費者背景にもかかわらず、売上高の伸びに貢献している。

4月28日の市場終値現在、コカ・コーラの株価は71.79ドルで、前年比約16.3%の上昇を反映している。同期間のS&P500の上昇率8.4%のほぼ2倍である。

1,000ドルを10年間投資した場合、現在いくらになるか

4月28日の終値71.79ドルを基準に、1年前、5年前、10年前、あるいはウォーレン・バフェットが投資を始めた1988年末にコカ・コーラの株を買っていたら、配当金の再投資を含む1,000ドルの投資総リターンは現在いくらになるかを見てみよう。

1年前に投資した場合
変化率 19.5%
合計:1,195ドル

5年前に投資した場合
変化率 72.8%
合計:1,728ドル

10年前に投資した場合
変化率 116.3%
合計:2,163ドル

1988年に投資した場合:
増減率: 3,534.2%
合計:36,487ドル

コカ・コーラは何十年もの間、投資家に愛されてきたが、リスクが全くない株はない。過去の実績が将来の結果を保証するわけではないし、最も実績のある企業であっても、時間の経過とともに業績が悪化する可能性がある。

多くの金融専門家は、一つの銘柄に大きく投資するよりも、様々な投資に資金を分散することを勧めている。

市場全体に幅広く投資する低コストのインデックス・ファンドは、個別銘柄を選ぶよりも安定性が高く、手数料も安い傾向がある。