◎今日のテーマ:内外のETFと持株会株式だけで、約10年間で運用益1億円達成
持株会株式の運用益を加えると、1億円の評価益
私が資産運用を始めたの2010年4月から8年半が経過しましたが、この間の運用益は9,100万円です。その数年前に、私が勤めていた会社の持株会株式の運用益が約1,000万円になっていますから、9月までの合計で運用益が1億円を突破しました。(ただし、10月は急落しましたので、1億円突破は瞬間でした。)元本は約1億円でしたので、約10年かけて、金融資産が2倍の2億円になったことになります。なお、元本の1億円は、私のサラリーや退職金だけで、親からの相続はありません。
雑誌などの億円単位の成功事例は個別株式取引
本屋に行くと、株式で1億円、あるいは数億円の金融資産を作ったというような記事の雑誌や本が並んでいます。そこで扱っている内容は、成長の著しい大型株や中小型株を売買して成功した例ではないでしょうか。そして、その成功には、幸運が必要です。しかし、日本で、あるいは、アメリカで、成功した人達と成功事例を研究した人たちの話を要約すると、運が良かったということなのだそうです。そして、その運のよかった人たちは、プロのファンド・マネージャーも含めて、この次には成功するかどうか分からないのだそうです。
アメリカのS&P500のETF
個別株式と幸運に頼らずに、
- 誰でも資産を増やせる
- 特別な幸運は必要ない
- 誰でも買える商品を買う
- いつ始めても良い
- いつ売っても良い
運用商品や資産運用方法はないかと思って、調べました。このような視点で見つけたのが、SPY(アメリカSPDRのS&P500のETF)です。ETFとは、取引所に上場されたインデックスファンド(上場投資信託)です。
ETFのリターンは9%以上
Exchange Traded Fundsの略称で、通常の株式と同じように金融商品取引所において、いつでも売買が可能です。5年間の平均リターンは14.37%、10年間では10.74%、1993年の設定から25年間の平均で9.70%です。25年間という長期間ですから、たまたまの幸運ではなく、無理のない平均的な利回りだということです。SPYの純資産総額は、現在30兆円を超えていて、超大型のETFです。
2倍になる簡易計算法「72の法則」
「72の法則」というものがります。それは、資産運用において元本が2倍になる年利と年数を簡単に法則である。SPYの設定(1993年)来のリターンが、9.70%ですが、少し低めに見て9%で計算します。72÷9=8年 となります。つまり、8年経つと元本が2倍になるということです。
普通の日本人はSPYの実績を知らない
普通の日本人は、利回りが9%以上あるとか、元本が8年で2倍になると言っても、にわかには信じられないと思います。事実、40年も銀行、保険会社に勤めている友人に、この話をしても、最初は信じなかったくらいです。しかし、これは事実です。したがって、SPYを買って、8年じっと待っていれば、2倍になる(少なくとも今までは、そうだった)ということです。日本人が買う場合には、為替レートの変動がありますから、1~2年早まるか、遅くなるかという可能性がありますが、同様に待っていればいいことになります。
リスク低減のための資産分散を図るために1306も購入
資産分散の観点からは、SPYだけでなく、併せて1306(TOPIX連動型上場投資信託のETF)も購入した方が良いことになります。1306の5年間の平均トータルリターンは、11.25%です。つまり、1306とSPYを購入して、何もせずに、8年間待てばいいというわけです。
安全策を取るなら数年間に分けて購入
一時に全額を購入すると、高値で買ってしまう(高値掴みの)恐れがありますから、例えば5年間に分けて同額ずつ買う方法があります。今すぐ買う分は0年目、来年買う分は1年目、・・・5回目に買う分は4年目です。平均すると2年後に全額買ったのと同じことになります。先ほどの8年に、この2年を加えれば10年になりますから、安全な方法を選んでも、10年で2倍になる計算です。私の場合は、手探り状態で試行錯誤の結果8年半が経過しましたが、2倍になりました。
連れ合いはリーマンショックと会社倒産を乗り越える
明日は、連れ合いの実例をご紹介します。連れ合いは、リーマンショックの直前に1306を購入したので、初っ端でひどい痛手を被りました。その上、持株会株式が、倒産によって価値がゼロになりました。それでも約10年経って、ある程度の運用益が出ています。