◎今日のグラフ:3つの投資信託
最近、次の3つの投資信託の残高が1000億円、2000億円に達したので、比較してみました。
<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド 1000億円
三井住友トラストAM「THE 5G」 2000億円
三井住友アセット「げんきシニアライフ」 1000億円
ニッセイAM 購入・換金手数料なし 外国株式インデックス |
三井住友トラストAM 「THE 5G」 |
三井住友アセット 「げんきシニアライフ」 |
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年率利回り(概算) | 10.20% | 0.20% | 4.10% |
残高が1,000億円、2,000億円なので、ある程度大きな投資信託です。しかし、その中身を見ると随分と違いがあるので、それを明らかにしたいと思います。
不親切な日本の基準価額騰落率
最初に、基準価額の騰落率を見ます。これは評価額として、どれほどのリターンがあったかという結果です。日本の月次レポートには設定来の数字しか表示していないので、歴史の長い投資信託ほど、高い数字が出ます。これでは、インデックスや競合商品と比べて、どれくらい上がったのか比較ができません。顧客本位を標榜しているのですから、1年、3年、5年、10年、設定来の年率を表示してほしいものです。私の方で、年率の利回りを計算してみました。
ニッセイ購入・換金手数料なし外国株式インデックスの年率利回り10.2%
年率換算で、ニッセイAM購入・換金手数料なし外国株式インデックスが一番高くて、10.2%です。この商品は、日本を除く世界の先進国の株式に投資していて、アメリカが過半を占めています。従って、この10%という数字は、アメリカの株式市場をかなり反映した数字になっています。
THE 5Gの年率利回り0.2%
次に、三井住友トラストAM「THE 5G」は、世界の次世代通信関連企業の株式に投資を行っています。設定されたのが、2017/12/15で、まだ1年経っていない投資信託です。世界の株式市場は2018年1月をピークにして、最近は成績があまり芳しくないので、年率の利回りも0.2%と低水準になっています。
げんきシニアライフの年率利回り4.1%
三井住友アセット「げんきシニアライフ」は、目論見書に「高齢化社会が生み出す新ビジネス、新技術あるいは様々なニーズ等をシルバ-ビジネスとしてとらえ、こうした分野に注目して事業を展開していく企業の株式を中心に投資し、信託財産の成長を目指します。」としています。設定が、2000/5/26と18年以上の歴史があります。騰落率は、107.20%と高く見えますが、17年以上経っていますから、年率換算の利回りは4.1%で、決して高くありません。
(明日の購入時手数料、運営管理費用(信託報酬)に続く)