<昨日の続き>
金融資産を増やすのに大切なこと
- 証券会社に口座を開設する
- お金を用意する
- 資産を持つ時間が必要
- 商品を選ぶ
- 商品を買う
- 買った商品を持ち続ける
5.商品を買う
金融資産を増やすのに大切なことを6項目あげましたが、この中で最も難しいのが、「5.商品を買う」です。人間は、買ってしまうと、あまり不安に思わないのですが、買うまでは不安に思って、これを買って良いのかと思い悩むようです。そして、5年、10年経って、買って良かったと思うまでは自信が付かないのです。私自身も、それを何回か経験しています。
1回目は、従業員持ち株会の株式の価格が上がった時に、もっと安全な1306(TOPIX連動型上場投資信託(ETF))に買い換えればよかったのですが、なんとなくそのままにしているうちにリーマンショックで急落してしまいました。
2回目は、退職金などをそのままにして外国株式ETFを買うのが2015年まで遅れたことでした。もっと早く2010年頃に買っておけば、半分の金額で買えたのに、という後悔があります。
3回目は、現在です。余裕資金が数百万ありますので、VOO(バンガード社のS&P500ETF)かVWO(新興国のETF)のどちらかを買おうと思っているうちに、2年、3年が過ぎてしまいました。この間、VOOもVWOも3割値上がりしました。
このように、「買う」という行為を実行に移すのは難しいと思います。それでも、買って、10年経つと2倍になると信じて行動するしかありません。
6.買った商品を持ち続ける
買った商品を持ち続けることは、私や家族にとっては難しくありません。ところが、そうでない人が世の中にはたくさんいるようです。
- 価格が下がると不安になって売ってしまう
- 価格が上がると、利益を確定したくなって、うれしくなって、あるいは自慢したくなって売ってしまう
これでは、資産はなかなか増えません。
INSIDER のオンラインのPERSONAL FINANCEに、フィデリティ証券のどのような投資家の成績が良かったが載っています。
英語の全文は以下の通りですが、ポイントの拙訳を載せます。
もし、投資パフォーマンスを良くしたいのであれば、口座を持っていることを忘れることです。
ブルームバーグ・ラジオで、リゾルツとアセット・マネジメント会社のオショネシーが対話しています。
- オショネシー:フィデリティはどの口座の成績が最も良かったかに関する調査を行いました。
- ロゾルツ:死んだ人。
- オショネシー:いえ、でも、近い!フィデリティに口座を持っていることを忘れた人の口座です。
以下はアメリカの記事です。
Fidelity Reviewed Which Investors Did Best And What They Found Was Hilarious
On this week’s Masters in Business program on Bloomberg Radio, Barry Ritholtz talks with James O’Shaughnessy of O’Shaughnessy Asset Management.
Ritholtz and O’Shaughnessy spend much of their discussion talking about the ways people screw themselves when investing, because nothing gets in the way of returns quite like someone who thinks they have a great idea.
O’Shaughnessy discusses a number of interesting analyses he has done with regard to the length of holding periods (spoiler: the shorter you hold a stock, the more likely you are to lose money) among other things.
But O’Shaughnessy relays one anecdote from an employee who recently joined his firm that really makes one’s head spin.
O’Shaughnessy: “Fidelity had done a study as to which accounts had done the best at Fidelity. And what they found was…”
Ritholtz: “They were dead.”
O’Shaughnessy: “…No, that’s close though! They were the accounts of people who forgot they had an account at Fidelity.”
There are numerous studies that explain why this happens. And they almost always come down to the fact that our minds work against us.
Because of our behavioral biases, we often find ourselves buying high and selling low.
Ritholtz also follows with some of his experiences in estate planning, where a family fighting over some inherited assets might not touch them for say 10 or 20 years while they work out the problem, and later find that those 10 or 20 years are the best period of performance.
The absolutely terrible investment decisions that people make are something that just can’t be emphasized enough.
We recently highlighted this chart from Rich Bernstein that shows just how terrible you are at investing: don’t forget it.