分配金
SPY(アメリカSPDRのS&P500のETF)分配金支払いのお知らせが野村證券から届きました。今回は約23万円です。
年間分配率は1.35%
アメリカのETF分配金は四半期ごとに年間4回支払われ、今回は0.31%、最近1年間では1.35%でした。新型コロナウイルスが蔓延する前の2019年1年間では1.90でしたが、この2%弱というレベルがSPYの返金的な年間分配率です。それでは、現在は分配率が落ちたのかというと、そうではありません。株価が急騰して分配率がそれに追いついていないのです。1年前の株価が376ドルで、現在は460ドルですから、84ドル、22%上昇しました。分配率の分母である株価がこれだけ上昇すると、分配金が多少上がって(1年前1.339224ドル ⇒ 現在 428117ドル)も分配率は下がります。
交付日 | 株価 | 配当等の単価 | 分配率 |
19/02/05 | 270.06 | 1.435429 | 0.53% |
19/05/09 | 288.1 | 1.233119 | 0.43% |
19/08/05 | 291.62 | 1.43164 | 0.49% |
19/11/06 | 308.94 | 1.383619 | 0.45% |
20/02/05 | 332.2 | 1.569992 | 0.47% |
20/05/08 | 292.44 | 1.405559 | 0.48% |
20/08/05 | 332.11 | 1.366242 | 0.41% |
20/10/30 | 326.54 | 1.339224 | 0.41% |
21/2/1 | 376.23 | 1.580000 | 0.42% |
21/5/6 | 419.06 | 1.277788 | 0.30% |
21/8/2 | 437.59 | 1.375875 | 0.31% |
21/11/1 | 460.04 | 1.428117 | 0.31% |
SPYの現状を確認します。⇒は私のコメントです
設定来約30年間の株価チャートです。1993年1月には43ドルでしたが、2021年11月には463ドルになりました。10倍以上になりましたが、これ以外に分配金が支払われています。30年間で10倍以上になったのですから、10年ごとに2倍以上になった計算になります。ただし、2000頃にはITショック、2008年にはリーマンショックがありましたから、どの10年をとっても2倍になったわけではありません。
- 純資産総額:$424,029.31(百万米) ⇒ 約48兆円
- 総経費率:0.0945%
- SPDR® S&P 500® ETF は東京証券取引所にも上場しています(証券コード:1557)
- 主な特徴:
〇 S&P 500®指数の値動きに、経費控除前ベースで概ね連動する投資成果を追求します。
〇 S&P 500®指数は、世界産業分類基準(GICS)において定義される全11業種に分散された米国の大型株式で構成される指数です。
〇 1993年1月に設定された本ファンドは、米国において上場された最初のETFです。 - ベンチマークについて
S&P 500®指数は、米国の上場企業の中から厳選された500銘柄で構成される指数であり、産業グループの分散は24種以上に及んでいます。 - ベンチマーク:S&P 500 Index
- 設定日:1993年01月22日
- オプション取引:可
- 基準通貨:USD
- マーケティング・エージェント:ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ・ファンズ・ディストリビューターズ LLC
- 管理会社(スポンサー):PDR
- アドミニストレーター:State Street Bank and Trust Company
- 販売会社: ALPS Distributors,Inc.
- 分配頻度:四半期毎
- 取引所:ニューヨーク証券取引所(NYSE)アーカ市場(主取引所)、東京証券取引所
インデックス特性 2021年11月10日現在
- 3-5年予想一株当たり利益(EPS)の成長率:16.46%
- 組入銘柄数:505
- 株価キャッシュフロー倍率(PCFR):17.90
- 株価収益率: 24.97
- 予想株価収益率(PER):22.04
利回り指標 2021年11月10日現在
- 30日SEC利回り:1.16%
- 30日SEC利回り(Unsubsidized): ー
- ファンドの配当利回り: – 1.22%
- インデックスの配当利回り: 1.31%
運用実績 青:基準価額 黄:S&P500Index
ファンド・パフォーマンス | 基準日 | 1年間 | 3年間 | 5年間 | 10年間 | 設定来1993/1/22 |
基準価額 | 2021年10月31日 | 42.67% | 21.28% | 18.75% | 16.06% | 10.56% |
市場価格 | 2021年10月31日 | 42.56% | 21.28% | 18.74% | 16.07% | 10.56% |
S&P 500 Index | 2021年10月31日 | 42.91% | 21.48% | 18.93% | 16.21% | 10.70% |
⇒ 最近1年間の値上がりは42%と、極めて高かったことが分かります。それにしても過去30年間の平均利回りが10%を超えているのですから驚きです。数年前までは10%でなく8%でしたが、それでも十分に高いのです。私は、この数字を初めて見た時に、私の見方が間違っているのではないかと思いました。しかし、ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ株式会社だけでなく、ブルームバーグ社のデータも同様だったので、本物だと確信しました。これらのデータは、アメリカの庶民にとっては常識的な数字ですが、日本人の多くの人には、いまだに信じられない数字でしょう。