VOOを700万円購入
今月は、つみたてNISAを野村つみたて外国株投信で33,000円購入した以外にVOO(バンガード社のS&P500ETF)を700万円買いました。買い時だから買ったのではありません。外国ETFの分配金が溜まって、USMMFが多額になってきたので、このまま遊ばせておくわけにはいかないので、やむを得ず買ったところです。
買ったタイミングは悪かった
VOOは10月下旬から指値で申し込んであったのですが、タイミング悪く高値を連続していたので、かなり高い水準でやっと買えました。しかし、現在、新型コロナウイルスのオミクロン株が世界で検出されたために、株価が急落しました。ちょっとがっかりですが、10年単位で見れば、たいしたことは無いでしょう。
国内株式割合は、4割、2割、0割
私の国内株式投資は全体の22%ですが、連れ合いは39%です。一方、子供達には、国内株式投資を勧めていないので、全額が外国株式となっています。
日本株の勢い止まる
我が家の投資の歴史を振り返ると、2007年に連れ合いが1306(TOPIX連動型上場投資信託(ETF))とSPY(アメリカSPDRのS&P500のETF)で投資を始め、私は2012年に1306を購入しました。2010年代前半は、日本の株価が順調に伸びていたので、ある程度日本株式を持っていることに大きな疑問を持っていませんでしたが、最近は我が家において大きなテーマになっています。
リスク低減
株式投資は銀行よきんなどに比べてリターンが大きいものの、必然的にリスクが伴います。したがって、このリスクを低く抑えることが重要になります。
分散投資とポートフォリオ
1つの金融商品に多くの資金を投入すると、その商品が大きく値を下げたとき、同じく自分の資産も大きく値下がりします。こういった投資のリスクを減らす方法のひとつに「分散投資」があります。複数の投資先に資金を分けることで、資産全体でリスクを軽減する方法です。
分散する対象は主に3つあります。
資産・銘柄の分散
1点目が「資産・銘柄の分散」。例えば、株式と債券は一般的に異なる値動きをするので、それぞれの価格変動リスクをカバーするのに役立ちます。しかし現在は超低金利の時代なので債権に投資するメリットがないため、私は債券を購入していません。結果的に投資対象は株式だけになります。ただし株式は数百、数千銘柄に投資することでリスクを分散します。
地域の分散
2点目が「地域の分散」。複数の地域や通貨を組み合わせることで、投資の対象になっているモノが存在している国やその通貨、地域の状況などによる値動きのリスクを軽減することができます。私の場合は、日本、アメリカ、ヨーロッパ、新興国に分散投資しています。一方、連れ合いの場合は日本とアメリカだけです。現在、世界の株式市場は、アメリカを中心に動いていて、日本、ヨーロッパ、新興国は、アメリカに追随する傾向が強いため、ヨーロッパや新興国にも投資することが、本当にリスクを低減することになるのかは疑問です。
時間の分散
3点目が「時間の分散」。株式などの市場は常に動いており、時には急騰や暴落により大きく値動きすることがありますが、投資のタイミングを複数回に分けることで、その影響を和らげることができます。
これらのうち、2点目の「地域の分散」について考えます。
最近10年間のアメリカS&P500、ヨーロッパ、新興国で1万ドルを投資した場合のトータルリターンのグラフです。
アメリカは4.5万ドルに増え、ヨーロッパは2.2万ドル、新興国は1.6万ドルに増えました。アメリカはほぼ一本調子に増え、ヨーロッパと新興国は、緩慢に上昇しています。つまり、変動を相殺しているのではなく、アメリカの株価が上昇しているときに、ヨーロッパや新興国の株価がアメリカほどには上昇しなかったということを示しているグラフです。つまりアメリカとヨーロッパ・新興国の相関係数が、例えば0.2だとしても、それはリスクを減少させているのではなく、単にアメリカほどには上昇しないヨーロッパ株や新興国株を保有しているに過ぎないのではないかと思えるのです。
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アメリカS&P500
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ヨーロッパ
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新興国
S&P500
ウォーレン・バフェットは、自分の相続財産をS&P500で運用することを勧めていますが、それはアメリカ株に投資することを意味しています。そして、ヨーロッパ、日本、新興国には投資するなと言っているわけです。
私は子供たちに以下のインデックスファンドでお金を蓄えるようにアドバイスしています。
SBI-SBI・V・S&P500インデックス・ファンド
ニッセイ-<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド
三菱UFJ国際-eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
もしこの3銘柄に投資すれば、アメリカに8割投資することになります。アメリカのウエイトをさらに大きくしたければ、SBIの比率を増やすか、三菱を止める方法もあります。このような視点から、ポートフォリオを考えていきたいと思います。
なお、私のポートフォリオについては、リバランスせずに放置しておけば、アメリカの資産が増えた結果、日本、ヨーロッパ、新興国のウエイトは自然に減ります。
(注) ポートフォリオとは?
金融資産における分散投資の組み合わせをポートフォリオといいます。つまり、資産をどういう金融商品に分散して運用するのかということです。金融商品の3要素(安定性、流動性、収益性)を踏まえて、商品や通貨など様々な観点から分散させたポートフォリオを持つことでリスクを抑えながら、期待する運用成果に近づけることもできます。重要なことは、「同じ要因に対して値動きが連動する金融商品に分散しても十分な分散効果が期待できない」ということ。金利、為替、その他の社会情勢など異なる要因で値動きするものを組み合わせます。