ボーナスをもらった年末に買うファンド

S&P500価格上昇の裏付け

サラリーマンは、年末にボーナスをもらえる企業が多く、その資金をどの金融商品で運用するかを考える時期です。先日も私の子供には、SBI・V・S&P500インデックス・ファンドを勧めておきました。S&P500は、過去最高値を更新していますが、その理由は、高くなったから買う人がいるということではなく、ある程度しっかりした裏付けの下に買っているようです。

アメリカ経済とMMF残高

その理由は、アメリカ企業の業績や経済が好調だということに加えて、アメリカ国内におけるMMF残高が増加していることです。12月15日現在で個人のMMFが1・44ドル円、企業のMMFが6.9兆ドルですから、、合計で8.34兆ドル(950兆円)の資金が行き場を求めています。両方とも過去最高レベルの金額です。個人は今年アメリカ株式最大の買い手でしたし、企業は来年も自社株買いを続けて株主還元を進めていくようです。従って、S&P500ETFは来年も高値更新を続ける可能性が高そうです。

アメリカ株式ファンドに日本の個人資金が流入

アメリカ国内でもアメリカ株式の人気が高いのですが、日本の個人もアメリカ株式に目を向け始めたようです。今年の純資産残高増加額ランキングでは、アメリカ株を対象にしたファンドが、1,2,4,6,10,11位の6銘柄あります。

インデックスファンドの躍進

またインデックスファンド(赤い字)が4銘柄食い込んでいますが、2~3年前まではインデックスファンドがランキングに入ることがなかったことを考えると、時代は大きく変わってきたと言えるでしょう。この4銘柄は2017年以降に発売されたものばかりですから、その急成長ぶりがうかがえます。

2021年の年初来の純資産残高増加額ランキング

順位 ファンド名称 運用会社名 残高増額年初来(億円) 資金流入額年初来(億円) 登録率年初来(%)
1 アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算額(為替ヘッジなし)予想分配金提示型 アライアンス 8,607 7,898 37.77
2 eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) 三菱UFJ国際 5,976 4,514 38.71
3 グローバル・エクスポネンシャル・イノベーション・ファンド 日興 4,830 5,109 -7.94
4 SBI・V・S&P500インデックス・ファンド SBI 3,005 2,308 38.45
5 グローバルESGハイクオリティ成長株式ファンド(為替ヘッジなし) AMOne 2,943 1,838 11.15
6 アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Bコース(為替ヘッジなし) アライアンス 2,771 1,742 38.22
7 eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) 三菱UFJ国際 2,710 2,301 27.98
8 グローバルAIファンド(予想分配金提示型) 三井住友DS 2,558 2,953 23.49
9 投資のソムリエ AMOne 2,527 2,569 0.39
10 楽天・全米株式インデックス・ファンド 楽天 2,520 1,685 36.43
11 アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Cコース毎月決算型(為替ヘッジあり)予想分配金提示型 アライアンス 2,417 2,460 25.75
12 イノベーティブ・カーボンニュートラル戦略ファンド 三井住友DS 2,003 1,797 15.50
13 GSフューチャー・テクノロジー・リーダーズBコース(為替ヘッジなし) ゴールドマン 1,897 1,230 25.61
14 マニュアルライフ・円ハイブリッド債券インカム・ファンド(年1回決算型) マニュライフ 1,666 1,649 2.41
15 フィデリティ・USリート・ファンドB(為替ヘッジなし) フィデリティ 1,610 24 47.18

4位の「SBI・V・S&P500インデックス・ファン」ドと7位の「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」は、私が子供たちに勧めている銘柄です。ここでは、SBI証券では取り扱っていない「楽天・全米株式インデックス・ファンド」を確認します。

楽天・全米株式インデックス・ファンド
【愛称】楽天・バンガード・ファンド(全米株式)

「楽天・全米株式インデックス・マザーファンド」を通じ、主として「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF」に投資する。CRSP USトータル・マーケット・インデックス(円換算ベース)に連動する投資成果を目指す。原則、為替ヘッジは行わない。

ネット証券上位2社が競争

「SBI・V・S&P500インデックス・ファン」はS&P500、「楽天・全米株式インデックス・ファンド」は全米株式に投資しているという違いがありますが、バンガード社が日本のネット証券上位2社に競争させているのでしょう。

リターンと信託報酬は以下の通りです。なぜか「楽天・全米株式インデックス・ファンド」だけが信託報酬が高くなっています。

リターン(年率) 6ヵ月 1年 3年 5年 信託報酬
楽天・全米株式インデックス・ファンド 24.97% 35.83% 22.14% 0.16%
SBI・V・S&P500インデックス・ファンド 15.24% 41.40% 0.0938%程度
三菱UFJ国際-eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) 15.38% 41.78% 21.14% 0.0968%以内
三菱UFJ国際-eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) 8.38% 31.65% 16.80% 0.1144%以内

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です