VOO
ティッカー・コードVOO は、ウォーレン・バフェットが推薦するバンガード社のS&P 500 ETFです。年初からのグラフを見ると、1月3日の株価は、439.25ドルでした。当時はロシアのウクライナ侵攻も、上海の新型コロナウイルスによるロックダウンもなく、FOMCによる急激な利上げも予想されていませんでした。その半年後には100ドル下落したので、株価の4分の1近くが吹き飛んだことになります。
円安がクッション
一方、ドル円は年初115円だったのですが、現在は135円近辺ですから20円上昇しました。私は7割以上を外貨で保有しているので、米国株式ETFの影響は直接には受けていません。
アメリカから日本株式に投資していたら大変なことになっていた
リーマンショックは5割以上下落
しかし、もし逆の立場で、アメリカ人が日本の株式に投資していたとすると、株価は4割下落していたことになります。連れ合いの評価額がリーマンショックの時に5割未満になったことはありますが、その後のチャイナショック、新型コロナウイルス、ロシアのウクライナ侵攻でも4割減になったことはありません。
利上げなら国債利払い急増
4割減はかなりショッキングなので、アメリカ人は日本の株には投資しにくいだろうと思います。この円安は、日本が金利を上げないことによって起こっているわけですが、金利を上げたとたんに、国債利払い費が急増しますから、よほどの覚悟が日本政府と日銀になければ金融緩和に踏み切れないはずです。今後、インフレが進んで、さらに7月の参議院選挙で自民党が大勝すれば、3年間は国政選挙がありませんから、金融緩和政策に大きな動きが出るかもしれません。
VOOの翻訳
世界最大級の資産運用会社であるバンガード社の日本法人(バンガード・インベストメンツ・ジャパン株式会社)が2021年2月28日をもって廃業しました。その結果、日本語版のETFの商品説明をやめてしまったので、英語版を日本語に翻訳してその内容を確認します。
商品概要
- 米国の大企業500社を代表するS&P500指数に採用されている銘柄に投資します。
- 米国株式全体のリターンを示すとされるS&P500指数のリターンに連動することを目指します。
- 債券に比べ、株価の上下が激しく、運用成果が期待できます。
- 長期的な視点で、お金の成長が重要な場合に適しています。
ETFの概要
- アセットクラス:国内株式 – 一般
- カテゴリー:ラージブレンド
- IOVティッカーシンボル:VOO.IV
- 経費率:2022年4月29日現在 0.03%
- CUSIP:922908363
- ETFアドバイザー:バンガード エクイティ インデックス グループ
価格と利回り
- 市場価格:2022年6月16日現在 $337.19
- 基準価額:2022年6月16日現在 $337.06
- 30日SEC利回り:2022年5月31日現在 1.45%B
- プレミアム/ディスカウント:-$0.19
リスクポテンシャル
「中位」から「積極的」に分類されるバンガードのファンドは、幅広く分散投資されていますが、実質的にすべての資産を普通株式に保有しているため、株価が大きく変動する可能性があります。これらのファンドは、長期投資(10年以上)を考えている投資家に適していると思われます。
パフォーマンス
年間平均リターン 2022年5月31日現在
⇒ 1年間リターンはほぼゼロです
1年間 | 3年間 | 5年間 | 10年間 | 2010年9月7日設定以来 | |
VOO | -0.35% | 16.39% | 13.34% | 14.35% | 14.22% |
S&P 500 Index (ベンチマーク) | -0.30% | 16.44% | 13.38% | 14.40% | 14.26% |
1万ドルの仮想的な成長 2022年5月31日現在
⇒ 10年前に1万ドル投資していたら、38,242.57ドルになっていたことになります。ただし、最近半年は右肩下がりです。
ポートフォリオ構成 株式セクターの分散
セクター | S&P 500 ETF2022年5月31日現在 | S&P 500インデックス (ベンチマーク)2022年5月31日現在 |
コミュニケーション・サービス | 8.80% | 8.80% |
一般消費財・サービス | 10.90% | 10.90% |
生活必需品 | 6.50% | 6.50% |
エネルギー | 4.80% | 4.80% |
金融 | 11.20% | 11.20% |
ヘルスケア | 14.40% | 14.40% |
資本財・サービス | 7.70% | 7.70% |
情報技術 | 27.10% | 27.10% |
素材 | 2.80% | 2.80% |
不動産 | 2.80% | 2.80% |
公益事業 | 3.00% | 3.00% |
月末時点の保有状況 2022年5月31日現在
順位 銘柄 比率
1.アップル 6.60%
2.マイクロソフト社 5.80%
3.アルファベット 3.70%
4.アマゾン・ドット・コム 3.00%
5.テスラ 1.80%
6.バークシャー・ハサウェイ 1.60%
7.ジョンソン・エンド・ジョンソン 1.30%
8.ユナイテッドヘルス・グループ 1.30%
9.エヌビディアコーポレーション 1.30%
10.メタ・プラットフォーム・インク 1.30%