金融に関する自分の信用度

クレジットカード会社や消費者金融業者の信用情報機関シー・アイ・シー(東京)は、消費者の信用度を数値化するサービスを11月28日から始めました。

自身の契約内容や支払い履歴などを閲覧できる信用情報の開示と併せて提供しています。信用スコアを示すことで、適切な借り入れ利用などにつなげてもらう趣旨です。

  • スコアは支払いや借入残高などの取引状況から算出。200~800で、数値が大きいほど信用度が高い。年齢や勤務先などは加味しない。
  • 信用情報開示の手数料はインターネットが500円、郵送が1500円。スコアは追加料金なしで提供する。
  • 来年4月からはカード会社などにもスコアを開示し、審査に使えるようにするが、本人が希望すれば提供を停止する。

CICのホームページから

CICとは

株式会社シー・アイ・シー(以下、CIC)は、クレジット会社の共同出資により、昭和59年に設立された、主に割賦販売や消費者ローン等のクレジット事業を営む企業を会員とする信用情報機関です。
また、CICは、割賦販売法および貸金業法に基づく指定信用情報機関として指定を受けた唯一の指定信用情報機関です。

消費者のクレジットおよび消費者ローンに関する信用情報(個人の属性・契約内容・支払状況・残債額など)を加盟会員であるクレジット会社などから収集し、
それらクレジット会社からの照会に応じて情報を提供しています。
加盟資格を満たし、且つ厳格な加盟審査を経て入会した加盟会員は、様々な業種で構成されています。

加盟会員の例
・信販会社 ・百貨店 ・専門店会 ・流通系クレジット会社 ・銀行系クレジット会社 ・家電メーカー系クレジット会社
・自動車メーカー系クレジット会社 ・リース会社 ・保険会社 ・保証会社 ・銀行 ・消費者金融会社 ・携帯電話会社 など

CICの役割

CICは、消費者のクレジットやローン利用に関する信用情報の収集・管理・分析・提供・開示を行うことで、次のような社会的な役割を果たしています。

CICの役割

消費者の支払能力に応じた適正なクレジット契約の実現

クレジット会社は、消費者に「信用」を供与する際の判断材料の一つとして、信用情報を参考にしています。
消費者にとって無理のない契約かどうか、支払能力はあるかどうかなどを判断することによって、支払能力に応じた適正なクレジット・ローン取引が可能となり、健全な消費者信用産業の発展、さらには、消費経済の活性化に寄与しています。

迅速な情報提供によるクレジット・ローン取引の促進

クレジット会社は信用情報を利用することによって、与信判断を一層正確に、しかも迅速に行うことが可能になります。
一方、消費者にとっても、クレジット会社の与信判断がスピーディーに行われることで、クレジットやローンが速やかに利用できます。

消費者の多重債務・自己破産の未然防止

信用情報は、消費者の返済能力を超えた多額・多重の借入れが生じないよう、チェック機能としての役割を果たすことで、消費者を保護しています。
割賦販売法に基づき、消費者の支払能力を超えるクレジット契約の締結を禁止するため、クレジット業者に「支払可能見込額の調査」のための基礎特定信用情報を提供しています。
また、貸金業法に基づき、個人の借入総額が、原則、年収等の3分の1までに制限される「総量規制」の実施のための個人信用情報を提供しています。
これにより、消費者は家計の破綻や借金地獄などの不幸な事態を未然に回避でき、計画的な生活設計を立てることが可能になります。


自分の信用スコアは? CICが開始、開示請求方法を解説

信用情報機関のシー・アイ・シー(東京・新宿、CIC)は28日、消費者の信用状況を指数化する「クレジット・ガイダンス」の提供を始めた。新サービスでは大きく5段階の手順を経れば、誰でも自分の「信用スコア」を入手できる。200〜800点で示され、算出理由も合わせて提供する。

一連の手続きを示したフローチャート図は以下の通り。難しい手続きではないので、一度試されたらどうだろうか。

開示請求は、年末年始も問わず、毎日午前8時から午後9時45分まで受け付ける。今回はインターネットを通じたクレジットカード払いでの開示請求方法を解説する。スムーズに進めば15分程度で開示できる。

第1段階:受付番号を取得(数分)

手続きはCICのホームページに記載された専用ダイヤル「0570-021-717」(下記の画面)に電話するところから始まる。音声ガイダンスに従って受付番号を取得する必要があるものの、数分で取得できる。

受付番号を取得する画面(CICホームページ)

1)手数料500円の支払い方法としてクレジットカードを選択(携帯電話の引き落としに使う決済を選ぶこともできる)

2)クレジットカードの有効期限を入力して6桁の受付番号を取得

第2段階:専用サイトで受付番号を入力(数分)

受付番号を取得し通話を終了する。CICのホームページに戻り、専用サイト(下記の画面)をクリックすれば次の手続きに進める。ここで受付番号と自分の電話番号を入力する。

専用サイトで受付番号を入力する

1)CICホームページ内の「情報開示専用ページへ」をクリック

2)利用規約に承諾後、受付番号と電話番号を入力

3)「インターネット開示の申込を行う」をクリック

第3段階:個人情報を入力(数分)

開示手数料を支払うためのクレジットカード番号や個人情報を入力する必要がある。ただ、入力項目は生年月日やメールアドレスなど数えるほどで負担は大きくない。

「希望する」にチェックを入れる(開示請求画面)

1)名前や生年月日、カード番号、メールアドレスなどの必須項目を入力

2)クレジット・ガイダンスの項目に「希望する」にチェック

第4段階:パスワードを取得(即時)

開示に必要なパスワードの取得手続きもそう時間はかからない。「希望する」にチェックを入れると、受付番号(第1段階で取得した6桁の数字)が再度表示される。さらにクレジットカードの有効期限(第1段階で入力した4桁の数字)を足した10桁の数字がパスワードになる。

PDFをダウンロード後、パスワードを入力すると開示できる。パスワードをスマホのカメラなどで撮影しておけば紛失を回避できる。


 

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