月間ランキングベスト10
日本で人気のあるファンドは何でしょうか。ネット証券の大手であるSBI証券と楽天証券の最近1か月のランキング上位の銘柄を見てみましょう。なお、野村證券や大和証券などの対面証券会社は、信託報酬(経費)の高い商品しか扱っていないので、ここで取り上げる価値がありません。
信託報酬
人気のある上位10銘柄を並べ、それぞれの信託報酬を棒グラフで示しました。信託報酬は所有者が常に払い続けなければならないコストですから、できるだけ少ない方が良いわけです。また、信託報酬が高い商品が、それだけ良いリターンを確保できるかと言えば、そんな保証はないので、信託報酬の低い商品を選ぶべきだというのが現在の常識になっています。
SBI証券の人気ファンド
ファンド名 | 信託報酬 | |
1位 | ニッセイ-<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド | 0.109890% |
2位 | 明治安田-明治安田J-REIT戦略ファンド(毎月分配型) | 1.452000% |
3位 | 日興-グローバル3倍3分法ファンド(1年決算型) | 0.484000% |
4位 | SBI-SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド | 0.093800% |
5位 | ニッセイ-ニッセイ日経225インデックスファンド | 0.275000% |
6位 | 三菱UFJ国際-eMAXIS Slim 先進国株式インデックス | 0.109890% |
7位 | SBI-SBI 日本株3.7ベアIII | 0.913000% |
8位 | 三菱UFJ国際-三菱UFJ Jリートオープン(毎月決算型) | 1.100000% |
9位 | One-MHAM新興成長株オープン | 1.870000% |
10位 | レオス-ひふみプラス | 1.078000% |
定番商品
第1位の<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド、第6位の三菱UFJ国際-eMAXIS Slim 先進国株式インデックスは定番です。私は自分の子供に第1位の<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンドを推奨して積み立てを始めています。第4位のSBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンドは、今年発売された超低コストの銘柄です。今後の成長が期待されます。
アクティブファンドは買わない
それ以外の銘柄は、第5位のニッセイ日経225インデックスファンド以外、すべてアクティブファンドでコストが高いので買うべきではないと思います。
楽天証券の人気ファンド
ファンド名 | 信託報酬 | |
1位 | 楽天・全米株式インデックス・ファンド | 0.16200% |
2位 | eMAXISSlim米国株式(S&P500) | 0.09680% |
3位 | eMAXISSlim先進国株式インデックス | 0.10989% |
4位 | eMAXISSlim全世界株式(オール・カントリー) | 0.11440% |
5位 | eMAXISSlimバランス(8資産均等型) | 0.15400% |
6位 | <購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド | 0.10989% |
7位 | 楽天・全世界株式インデックス・ファンド | 0.22200% |
8位 | たわらノーロード 先進国株式 | 0.11% |
9位 | eMAXISSlim新興国株式インデックス | 0.20790% |
10位 | eMAXISSlim全世界株式(除く日本) | 0.11440% |
楽天証券はすべて
楽天証券は上位10銘柄のすべてが、インデックスファンドで低コストです。信託報酬は0.1%~0.2%なので、8資産均等型の商品以外はどれを選んでも問題ないと思います。8資産均等型は国内債券、先進国債券、新興国債券を含んでいます。現在世界的に超低金利が続いていますので、為替リスクを負うのなら低金利の債権に投資するより、株式に投資すべきだろうと思います。