1年で偏差値を20上げる勉強法 3

<昨日までの数学、現代国語に続きます>

物理、化学、英語、古文、漢文、社会については、当時の勉強方法と、その後社会人になってから工夫した勉強方法をまとめて書きます。

物理:数学と同じ勉強方法

物理は高校生の時に赤点を取ったことがありますが、糸川英夫の問題集を勉強して、最終的にはまあまあのレベルに達しました。物理の勉強方法は基本的に数学と同じです。物理の問題文は長くて書き写すのに時間がかかりますが、「作業」はこつこつこなせばいつかは終わりますから、根気強く取り組むべきです。物理は数学よりも公式などの暗記項目が少し多いので、早めにまとめて覚えた方が、効率よく問題集に取り組めると思います。

Youtube「家庭教師のトライ」の講義

Youtubeに「家庭教師のトライ」講義があって、わかりやすく教えてくれているので、不得意分野はこれを見てから問題に取り組むのが良いと思います。

化学:基礎チャートを書き写し

化学は高校2年生の定期テストで0点を取ったことがあるほど、やる気がありませんでした。しかし東大の理科を受けるからには、勉強せざるを得ません。そこで、チャート式基礎化学という参考書を買って、チャート、化学式、重要な図などをノートに書き写しました。化学は暗記項目が多く、それがチャートとしてまとめられていたので、チャートの部分は繰り返し書いて覚えました。問題をやってできなければ、物理と同じように問題文と解法を書き写しました。物理・化学の問題文は長いので書き写すには時間がかかりますが、着実に力がつきます。

東大のカンニング事件

大学に合格した後、教養課程で化学の科目がありましたが、特に勉強しなくても大学受験の知識でこなせるレベルでした。そして、前期試験を受けたのですが、D、つまり不可だったのです。すぐに担当教授の部屋に行って、「私がDになるはずはない」と抗議しました。すると教授は「君が来ると思っていた。君と君の両側の3人が同じ答案だった。」とおっしゃったのです。私は、両側の人間に自分の答案を見せたのでした。仕方がないので教授に「どうすればよいですか。」と尋ねたところ、教授は「追試をやるから、それを受けなさい。」と言われました。私は追試を受けて進級しましたが、両側の二人は受けなかったので進級できませんでした。

化学についても、Youtubeに「家庭教師のトライ」があって、わかりやすく教えてくれているので、不得意分野はこれを見てから問題集に取り組むのが良いと思います。

英語

英単語、英熟語

私より年上で数年前に東大に合格した親戚から、「試験に出る英単語」と「試験に出る英熟語」を1冊2~3時間で復習できるようになるまで暗記を繰り返せ、と言われました。暗記の苦手な私も、この2冊だけは、川の土手の上を歩きながら暗記しました。この2冊は単語や意味をノートに書き写すことはしませんでしたが、覚えられない単語・熟語は、〇、◎などの印を付けて繰り返し覚えました。最終的に不完全ながら、1冊3時間で復習できるようになりました。

それ以外には、高校の授業で使う教材の英語を調べるときに、辞書の例文を2~3例ノートに書き写しました。ここでも書き写しが基本です。

英文解釈

問題を解いた後、英語全文とその下に日本語訳全文を書き写しました。

英作文、英文法については、ほとんど勉強した記憶がありません。

英文法に関しては、社会人になった後、ある翻訳家が「クイズみたいで面白いから好きだ」と書いてあったので、そのつもりになって数冊勉強したことがあります。

英文解釈教室

30歳を過ぎてから、駿台予備学校の名物教師である伊藤和夫氏の「英文解釈教室」を繰り返し勉強しました。このブログでも、アメリカの新聞記事を翻訳していますが、新聞記事程度はあまり翻訳に苦労することはありません。しかし、TIME、News Week誌などはレベルが高いので、正確には読めていません。

越前敏弥

ダ・ヴィンチ・コードを翻訳した越前敏弥氏は、大学受験の時に、「英文解釈教室」、「英文法頻出問題演習」、「試験に出る英単語」、「試験に出る英熟語」を勉強したと言っています。

社会人になってからの趣味の英語

社会人になってからやっている英語勉強の話をします。ただし、これは社会人の趣味程度の話なので、受験勉強には役立たないと思います。

TIME

英語週刊誌TIMEを毎週、ほぼカバー・トゥー・カバーで10年間読みました。難しい英文なので、毎週意味の分からない単語が200~300ほど出てきます。その意味を調べて、単語と意味をオリンパスのボイスレコーダーに吹き込むと30分程度になります。それを通勤の行き帰りに聞きました。表通りは騒音がありますから、裏道を選んで、遠回りをしながら1日に1週間分を聞きました。レコーダーに吹き込んで何回も聞きますが、1か月後には9割忘れてしまいます。しかし同じ単語を10回忘れれば、11回目には覚えられるものです。これを始める前に覚えている英単語数は5000くらいでしたが、10年後には15,000語程度になりましたので、単語で困ることはあまりありません。

<NHKのラジオ英語などは明日に続きます>

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です