<昨日の続き>
日本では、9月入学問題が浮上しましたが、政府は今年度や来年度からの制度の導入を見送ることになりました。アメリカでは、今、まさに卒業の時期を迎えているところです。アメリカのビジネスの巨人たちは、卒業する若者たちにどのような言葉を贈ったのでしょうか。6月2日のUSA TODAYの記事を参考にしましょう。以下は拙訳です。
5.学位を「将来の試験にかける」
自分に問いかけてください「自分の学位で将来の試験に合格できますか?世界が変化し、技術が仕事を自動化するにつれ、多くの産業が様相を変えています。あなたの産業は革新していますか?将来に焦点を当てることは、もし別のキャリアを目指すことになっても重要です。」
将来を予測し、最初に最速でそれに合わせれば成功するでしょう。そしてマーケットに適するのはハイブリッドのソリューションです。例えば、もし自分の学位が法学なら、法律テクノロジー創立を検討することです。普段以上にたくさんの変化があるのですから、自分らしく生き、本当にしたいことを選ぶのに、これほど良い時期はありません。行動すれば、お金と幸福はついてきます。
マイク・カルフウン、ボードアドバイザー・ドットコムの創立者・CEO、フェースブックとリンクトインでつながれます。
6.自分は何者かを経営者に見せるための映像を作りなさい
会社の文化に適合する方が、私にとって、そしてほとんどの会社にとって重要です。わざわざ履歴書を見る前に、あなたを知り、相応しいかどうかを知るために質問をします。経営者になるかもしれない人が、あなたを知るためには、あなたについて伝えることのできる映像を作るのです。
好きなことをしなさい。お金のために求職してはいけません。自分の身を投じ、楽しもうとするものに志願するのです。週末にも働きたくなり、月曜を楽しみに待つようになるものを探しなさい。そうして一所懸命に働けば、認められ、お金も稼げるだろう。
クレイグ・ハンドレー、リッスン・トラストの共同創立者、”“Hired to Quit, Inspired to Stay”の著者、リンクトインのクレイグでつながります。
7.もし一般的でない道でも気にしない
成功への道は真っ直ぐな線ではありません。もしあなたの夢(そして、そこにたどり着くまでの道のり)が、新型コロナウイルスで影響を受けた卒業式のように、一般的でなくても大丈夫です。請求書を支払うためだけでなく、自分の好きな職業を見つけなさい。好きでない仕事を経験することもあるかもしれませんが、転職にたどり着く教訓を学ぶためのものです。一所懸命に働き、質問をし、メンターから学び、そして、好きな職業、嫌いな職業を見つけ出すためにきつい仕事をするのです。そうすれば転職がはっきりします。それを追いかけるのです。
アシュレー・アルダーソン、ザ・ブティック・ハブとブティック・スタイルの創立者・CEO、がんを克服し、モティベーションに関する語り手、“Boutique Chat”のホスト、インスタグラムとリンクトインのAshleyでつながります。
8.覚えておきなさい:この新しい世界では、他の人と同様に資格を与えられただけです
最強なのは生き残る人ではなく、変化に対応出来る人たちです。変化の時代に有っては、私たちはみな平等です。なぜなら、だれも変化の準備を本当の意味でしてないし、安心していられないからです。この新しい社会では、私たちはみな初心者であり、あなた方は上級管理職と同じ程度の経験者で、成功する資格があるのです。自分の不安や失敗することの恐怖心を隠すことの上手な人もいます。しかし恐れることは何もありません。変化はチャンスです。
だから、大胆に、思い切りやりなさい。思いとどまることはありません。もし失敗するなら、大きな失敗をしなさい。それから、埃を払ってやり直すのです。失敗を受け入れるのです。それが必要です。失敗しようとすることはありませんが、失敗を恐れて成功を手放してはいけません。厳しい時代には、良い物語を持てて、より良く、より強く、より謙虚な人間になれます。人生は生きる価値があります、ですから失敗を受け入れましょう。
ジェームズ・デイリー、デイリー法律グループの共同創立者、詐欺危機管理、事業・家族争議等受託者虐待訴訟関係の顧客を手助けします。リンクトインのJamesでつながります。
以上が、アントレプルナーたちの、卒業式にあたって、卒業生たちに贈る言葉でした。
卒業式は、英語でcommencementといいます。この本来の意味は、開始、始まりという意味です。卒業は終わりではなく、これから始まる新しい生活の、開始という意味です。
今年は、コロナウイルス・パンデミックのせいで、卒業生たちは舞台を歩いて卒業を祝ってもらうことはできないかもしれませんが、オバマ前大統領が卒業式でスピーチしてくれたと言えます。
オバマ大統領は2020年卒業生に対して、次のようにスピーチしています。
「一緒に卒業しよう。この世界は、君たちの世代が形作る世界だ。」