VGK
野村證券からVGK(バンガード社のヨーロッパETF)の分配金支払いのお知らせ、が届きました。
世界中に投資
私は、地域ごとのETFを保有しています。アメリカはSPY(アメリカSPDRのS&P500のETF)とVOO、ヨーロッパはVGK、新興国はVWO、日本は1306(TOPIX連動型上場投資信託(ETF))です。世界中に投資するのであれば、バンガード社のVT一本で賄えますが、それではエリアごとの動向が分かりませんし、面白さもありません。
分配は年4回
VGKの分配は、アメリカの他のETFと同様に年4回です。過去2年間の分配率をみると昨年の6月だけ、極端に高い数字になっています。というか、6月はもともと高い分配率なのに、今年は新型コロナウイルスの影響で低かったと言った方が良いかも知れません。
ウイルスショック
年間の分配率は2.43%、昨年は3.33%でした。通常の年なら、VGKは3%を超えるので、やはり、今年の6月分配金が少なかったということでしょう。
株価は50ドル台で安定
株価は、3月に40ドル台に下がった以外は、最近2年間50ドル台で、安定しています。安定せずに上昇してくれるのが良いのですが、旧大陸であるヨーロッパは、あまり成長の余地がないかも知れません。
交付日 | 株価 | 配当等の単価 | 分配率 |
2018/10/4 | 54.94 | 0.2216 | 0.40% |
2019/1/8 | 50.53 | 0.3109 | 0.62% |
2019/4/2 | 55.04 | 0.3059 | 0.56% |
2019/6/25 | 54.72 | 0.9598 | 1.75% |
2019/10/2 | 52.5 | 0.3215 | 0.61% |
2020/1/7 | 58.21 | 0.3313 | 0.57% |
2020/3/31 | 42.59 | 0.2458 | 0.58% |
2020/6/30 | 51.7 | 0.3467 | 0.67% |
下の表は、1株当たりのアメリカの源泉徴収の計算表です。
税込分配金 | ドル | 0.35 |
現地源泉税 | ドル | 0.03 |
現地精算金額 | ドル | 0.31 |
支払いレート | 円/ドル | 106.70 |
国内税引前分配金 | 円 | 33.29 |
国内源泉所得税 | 円 | 5.09 |
国内源泉地方税 | 円 | 1.66 |
受取金額 | 円 | 26.54 |
日本国籍以外のファンドは二重課税還付が必要
このETFはヨーロッパを対象にしていますが、アメリカ国籍のファンドですから、アメリカの税金がかかります。アメリカにおける、現地源泉税率は10%ですが、日本でも20%の税金を払うので、10%分が二重課税されます。そこで、毎年確定申告をして、この10%を還付してもらう必要があります。
課税対象金額 | 円 | 33.24 |
現地源泉税率 | % | 10.00 |
国内源泉所得税 | 円 | 5.09 |
国内源泉地方税 | 円 | 1.66 |
源泉徴収適用レート | 円 | 0.03 |
現地税込分配金 | 円 | 36.94 |
制限税率 | % | 10.00 |
外国税額控除対象額 | 円 | 3.69 |
VGKの現状を確認します。
VGKの株価チャート
VGKは2005年3月4日が設定日なので、15年が経過しました。リーマンショック前は80ドル台に乗せたこともありますが、その直後に30ドルを割ったこともありました。2010年からは50ドル台で落ち着いています。エリア別の株式は、アメリカが好調でし、それに続いているのが日本で、ヨーロッパと新興国はあまり良好な状態ではありません。
VOOに投資したい
ETFの追加投資を考える時、VOOには投資したいと思いますが、VGK(ヨーロッパ)やVWO(新興国)には魅力を感じません。
期間ごとのトータルリターンです。
キャピタルゲインなし
トータルリターンを見ても、15年間の平均年率が3.74%となっています。分配金が3%台ですから、キャピタルゲインは無いということになります。世界の資本や利益はアメリカに一曲集中しているようです。
年初来 | 1年 | 3年 | 5年 | 設定来 | |
基準価額トータル・リターン | -12.67% | -6.03% | 0.16% | 1.77% | 3.74% |
ファンドの概要
設定日 : 2005/03/04
金融庁届出日 : 2008/11/12
基準通貨 : USD
ファンド純資産総額 : $ 15.35 B 2020/05/31 現在
ETF純資産総額 : $ 10.73 B 2020/05/31 現在
主取引所 : NYSE Arca
地域 : 欧州
時価総額/投資スタイル : 大・中型株 / —
投資アプローチ
- FTSE欧州先進国オールキャップ・インデックスのパフォーマンスへの連動を目指します。
- 欧州株式市場の普通株式を投資対象とします。
- 先進国市場全域に分散しています。
- 完全法を用いたパッシブ運用です。
- ファンドはフルインベストメントを維持します。
- 低経費によってトラッキングエラーを最小限に抑えます。
経費率(年率) 0.080 % 保有上位10銘柄 2020/05/31 現在
純資産総額に占める上位10銘柄の割合 18.1 %
順位 | 保有銘柄 |
---|---|
1 | Nestle SA |
2 | Roche Holding AG |
3 | Novartis AG |
4 | AstraZeneca plc |
5 | ASML Holding NV |
6 | Unilever |
7 | SAP SE |
8 | Royal Dutch Shell plc |
9 | Novo Nordisk A/S |
10 | Sanofi |
組入上位の市場構成比率(株式の場合) 2020/05/31 現在
純資産総額に占める組入上位の市場構成比率は約 75.2 %。金融は英国が強いですね。また、人口の少ない割には、スイスとオランダが頑張っています。
市場 | VGK |
英国 | 24.00% |
スイス | 15.80% |
フランス | 14.50% |
ドイツ | 14.20% |
オランダ | 6.70% |