◎今日のグラフ:1306の分配金(課税前 100口当たり)
年 | 1306の分配金(円) |
2002 | 244 |
2003 | 709 |
2004 | 1,116 |
2005 | 1,514 |
2006 | 1,405 |
2007 | 1,600 |
2008 | 1,944 |
2009 | 1,880 |
2010 | 1,610 |
2011 | 2,070 |
2012 | 1,510 |
2013 | 1,940 |
2014 | 2,060 |
2015 | 2,300 |
2016 | 2,730 |
2017 | 2,600 |
7月に分配金決定
毎年7月になると、1306(TOPIX連動型上場投資信託のETF)の分配金が決定されます。その受け取りは8月です。
配当利回りは1.58%
1306の設定日は2001年7月11日ですから、分配金のスタートは2002年です。2017年の100口当たり分配金は2600円、基準価額は164,884円ですから、配当利回りは、1.58%でした。
分配金の変動は少ない
折れ線グラフを見ると、100口当たり分配金は、2008年まで上昇し、2013年まで停滞した後、2014年から再び上昇しています。2008年のリーマンショックで、株式の価格は半分になりましたが、分配金はそれほど減少していません。その時よりも2012年の方が減少しました。この時期に円高が進んだので、その影響かも知れません。このグラフから言えることは、ETFの分配金つまり株式の配当金は、あまり企業業績のような短期の影響を受けにくいと言えるかもしれません。
コーポレートガバナンス
最近はコーポレートガバナンスの強化によって、配当金が増加することが期待されていますが、配当利回りは1.58%ですから、それほど高くなったわけではありません。
アメリカでは配当よりも株価上昇を優先
一方でアメリカのSPY(アメリカSPDRのS&P500のETF)の配当利回りは1.65%ですから、日本との差はあまりありません。アメリカでは、経営者が現在の株主に利益を与えてしまうよりは、将来の株主に、より多く配分したいと考えているようです。その理由は、退任後にストック・オプションを行使したときに自分が得をするために、配当金で支払ってしまわずに、自社株買いなどをしているらしいです。
ヨーロッパ、新興国、オーストラリアは配当が多い
日本とアメリカの配当利回りは1%台ですが、VGK(ヨーロッパのETF)、VWO(新興国のETF)の配当利回りは2%台、STW AU(オーストラリアのETF)は、5%台です。
配当金に対するニーズは様々
分配金については、高いのがいいか、低い方が良いのかは、人により、タイミングによって考え方がいろいろだと思います。私にとっては、SPY、VGKなどの外貨ETFの分配金を、外貨ETFに再投資しますので、その金額をできるだけ少なくするために、分配金は少なければ少ない方が嬉しいです。1306については、生活費の足しにすることが多いので、ある程度の金額を受け取れた方が、なんとなく落ち着きます。