『R&Iファンド大賞 2018』投資信託20年部門 国内株式 トータルリターン:

◎今日のグラフ:『R&Iファンド大賞 2018』投資信託20年部門 国内株式 トータルリターン

 

国内株式 トータルリターン
ハイブリッド・セレクション :アセットマネジメントOne株式会社 6.48%
シュローダー日本ファンド :シュローダー・インベストメント・マネジメント株式会社 9.83%
キャピタルオープン :日興アセットマネジメント株式会社 10.95%
1306(TOPIX連動型上場投資信託のETF) 5.57%

トータルリターン

トータルリターンについては、最優秀賞のハイブリッド・セレクション が、1306とほぼ同じ水準です。ただし、信託報酬の差を含めて正味で考えれば、わずかながら1306の方が好成績です。

購入時手数料

また、コストとしては信託報酬以外に購入時手数料がかかります。ハイブリッド・セレクションは、3.24%です。解約時の手数料は0%です。

ETFの売買手数料

1306(TOPIX連動型上場投資信託のETF)の売買手数料は、100万円をオンラインで注文した場合、購入売却とも0.96%です。(野村證券 2018年5月)従って、1306の方がより有利になります。

コスト込みのトータルリターン

優秀賞のシュローダー日本ファンド、キャピタルオープンは、トータルリターンが約10%ですから、コストが割高なことを考慮に入れても、2%程度好成績を収めました。

10年前はリーマンショック発生

トータルリターンの期間の取り方については、3年、5年、10年、20年、設定来などの考え方があります。今回は10年間で棒グラフを作りましたが、10年前の2008年にはリーマンショックが発生しています。従って、このような特別なタイミングを挟んだ結果だけで正しい判断はできないのではないかと思います。

時期・期間の異なる比較が必要

色々な時期の、さまざまな長さのデータを確認することで、より妥当な結論に近づくものだと思います。

◎今日のテーマ:ユーザーの選んだファンドとの違い

『R&Iファンド大賞 2018』には、ETFやインデックスファンドの受賞はありません。金融庁が力を入れている低コストのファンドはどこにあるのでしょうか。参考までにユーザーの立場で選ばれた「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2017」を掲げます。売り手とユーザーの選んだファンドの違いがあまりにもありすぎます。

1位 楽天・全世界株式インデックス・ファンド(楽天投信投資顧問)
2位 <購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド(ニッセイアセットマネジメント)
3位 楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天投信投資顧問)
4位 野村つみたて外国株投信(野村アセットマネジメント)
5位 eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)(三菱UFJ国際投信)
6位 ひふみ投信(レオス・キャピタルワークス)
7位 eMAXIS Slim 新興国株式インデックス(「三菱UFJ国際投信」)
8位 たわらノーロード先進国株式(アセットマネジメントOne)
9位 バンガード・トータル・ワールドストックETF(VT)(ザ・バンガード・グループ・インク)
10位 iFREE S&P500インデックス(大和証券投資信託委託)