◎今日のテーマ:つみたてNISA、iDecoが普及することの波及効果
つみたてNISAは若者だけでなく、50歳代60歳代以上の人にとっても利用するメリットのある商品
最近、つみたてNISAに関する記事をたくさん見かけますが、それを読んでみると若者向け、30歳・40歳代向け、初心者向けといった論調が多いように見受けられます。60歳の人の平均余命は現在20数年に達しましたが、今後の医療技術の発達や個人個人の健康増進努力によって、その年数はさらに伸びることが予想されています。しかも、つみたてNISAは20年間にわたって積み立てることができる制度ではありますが、20年間フルに利用しなくても10年、15年でも利用する価値は十分にあると思います。
つみたてNISAは、マスメディアの広報よりも、親からの勧めや周囲の人達からのアドバイスが効果的
更に50歳代、60歳代の人達がつみたてNISAを利用することのメリットは、その人たちの子供や親せき、会社の中の部下、同僚などに広めてくれる波及効果を見込めることではないでしょうか。20歳代、30歳などの年代の人達は、仕事や子育てなどでとても忙しいのです。その人たちに、難しい税金の話をしたり、実感として受け止めることが難しい老後の話をしても、中々理解をしてくれないかもしれません。その時に、自分の親や周りの先輩たちが、つみたてNISAで運用がうまく行ったという話を聞けば、それこそが最も説得力のある広告宣伝になると思います。
昔の保険のおばちゃんの代わりになる人は誰か?
私自身も、40年前に財形貯蓄を始めたのは、雑誌や新聞などのマスメディアではなく、職場に出入りしている生命保険のおばちゃんでした。よく知っている人が薦める商品はやはり説得力があります。しかも、40年前と違って、現在は職場に保険のおばちゃんが入れる会社はずいぶん減っていると思います。従って、特に親の世代である50歳代、60歳代に、iDeCoやつみたてNISAを利用してもらい、そこを起点として若い世代への波及効果を狙うことも有効な方法だと思います。50歳代、60歳代の人達は、老後、年金、節税対策などに直面していますし、それを調べる時間も十分にある人が多いのです。
50歳代、60歳代以上はETFにウエイトを置き、そこから、つみたてニーサ、iDecoにも波及
50歳代、60歳代の人達の中には、株式、投資信託を知らない、あるいは拒絶する人も多いようです。しかし、1306(TOPIX連動型上場投資信託のETF)などはリスクもコストもかなり低くなっていますから、つみたてNISAから始めて、ETF投資まで手を広げてくれれば、子供世代への良き伝道師になりうると思います。
60歳代でもiDeCoの運営管理機関を変更することでコスト低減可能
私は還暦を過ぎていますが、最近運営管理機関をみずほ銀行から野村證券に変更しました。この結果、0.3%のコスト低減を実現しました。現在の評価額は1200万円ありますので、毎年3.6万円のコスト減になります。70歳から受け取りを始めて、80歳まで受け取るとすれば、約50万円の低減です。iDeCoは、60歳までしか利用できず、60歳以降はほったらかしにするのは、もったいないです。
投資ブロガーも50歳代以上が増えてほしい
50歳代以上の人達は、ネット証券にも慣れていない人がいると思います。私のように、ネット証券を全く使わなくても、野村証券などETFやつみたてNISAを利用する人が増え、その人たちがブロガーとして活躍してもらえれば、60歳代、70歳代の人も、最近の投資信託の恩恵が受けられ、しかも、その知恵が子供たち世代に伝わるといいなと思います。