分配金支払のお知らせ
野村證券からVWO(バンガードFTSEエマージングETF)の分配金支払のお知らせが届きました。バンガード社のETFは年間4回、四半期ごとに分配金が支払われます。
年間分配率3.23%
その分配率を棒グラフにしました。最近1年分は青色、それ以前は緑の棒です。1株当たりの価格は、2019年12月31日のものです。最近1年間の合計分配率は3.23%でした。1306(TOPIX連動型上場投資信託のETF)、SPY(アメリカSPDRのS&P500のETF)等、日米の分配率が2%弱ですから、高めの分配率です。
VWOの最新の状況を確認したいと思います。
- 設定日 : 2005/03/04 ⇒ 今は2020年ですから15年選手です。
- 金融庁届出日 : 2008/11/12 ⇒ リーマンショック直後です。
- 基準通貨 : USD
- ファンド純資産総額 : $ 87.16 B 2019/11/30 現在 ⇒ 日本円で9兆円以上です
- ETF純資産総額 : $ 63.21 B 2019/11/30 現在 ⇒ 日本円で約7兆円です。十分大きなETFですから、安心して買えます。
- 主取引所 : NYSE Arca ⇒ NYSE Arcaは、アメリカ合衆国に本拠を置くインターコンチネンタル取引所の所有する、株式等の電子取引所をいいます。これは、NYSEやNasdaqの銘柄を含む、8000以上の銘柄を取引できる市場です。
- 地域 : 新興国 ⇒ 中国のウェイトが高い。
- 経費率(年率) 0.12 % ⇒ バンガードの経費率としては高めですが、新興国に投資するのはコストが要ります。
投資アプローチ
- FTSEエマージング・マーケッツ・オールキャップ(含む中国A株)・インデックスのパフォーマンスへの連動を目指します。
- インデックス・サンプリング法を用いたパッシブ運用です。
- ファンドは実質的にすべての資産を、インデックスに含まれる株式に投資します。
トータルリターンを1年、3年、5年、設定来で見ます。赤が基準価額、青が市場価額、グレーがベンチマークです。
年初来 | 1年 | 3年 | 5年 | 設定来 | |
基準価額 | 20.40% | 20.40% | 10.56% | 5.03% | 6.55% |
市場価格 | 20.77% | 20.77% | 10.64% | 5.06% | 6.56% |
ベンチマーク | 20.40% | 20.40% | 10.39% | 4.93% | – |
過去15年平均トータルリターンは6.5%
最近1年間は20%を超えていますが、アメリカ、日本等世界の株式市場の動きと同様です。設定来は6.5%ですが、設定以来15年平均でこの数字は、満足のいく水準だと思います。
保有上位10銘柄 2019/11/30 現在
順位 保有銘柄
1 Alibaba Group Holding Ltd.
2 Taiwan Semiconductor Manufacturing Co. Ltd.
3 Tencent Holdings Ltd.
4 China Construction Bank Corp.
5 Ping An Insurance Group Co. of China Ltd.
6 Reliance Industries Ltd.
7 Naspers Ltd.
8 Industrial & Commercial Bank of China Ltd.
9 Housing Development Finance Corp. Ltd.
10 Petroleo Brasileiro SA
純資産総額に占める上位10銘柄の割合 21.0 %
アリババが第1位、台湾セミコンダクター・マニュファクチャリングが第2位、テンセントが第3位です。
組入上位の市場構成比率(株式の場合)2019/11/30 現在
中国 35.80 %
台湾 14.90 %
インド 10.80 %
ブラジル 8.20 %
南アフリカ 5.30 %
純資産総額に占める組入上位の市場構成比率は約 75.0 %
最近10年間の価格の推移です。
横軸の表示で、一番左の「12月09」とあるのは2009年12月、一番右の「12月19」とあるのは2019年12月です。2017年から2019年にかけて上昇しているのが分かります。
中国が36%のシェア
2019年は、米中貿易戦争が起きたのにもかかわらず、価格が上昇しています。中国が36%のシェアを占めているのに、あまり影響を受けていません。中国以外の新興国が好調なのでしょうか。
ETFの主なデータ 2019/11/30 現在
構成株式銘柄数 5,074 ⇒サンプリング法ですが結構多い。
収益成長率 12.0 %
株価収益率 13.3 x ⇒ あまり高くないようです。
株価純資産倍率 1.9 x
自己資本利益率 16.1 %
セクター別の構成比率(普通株式の割合比較) (%)3
金融 29.0% ⇒ 新興国は銀行のウェイトが高い
テクノロジー 16.4
消費者サービス 11.6
資本財 9.4
消費財 8.8
石油・ガス 7.7
素材 6.7
通信サービス 4.2
ヘルスケア 3.1
公益 3.1
販売金融機関は以下の通りです。
オンライン | SBI証券 |
マネックス証券 | |
楽天証券 | |
オンライン、店舗 | エイチ・エス証券 |
SMBC日興証券 | |
大和証券 | |
東海東京証券 | |
内藤証券 | |
野村證券 | |
みずほ証券 | |
三菱UFJモルガン・スタンレー証券 | |
店舗のみ | あおぞら証券 |
あかつき証券 |