金融業界の大変革1

◎今日のテーマ:金融業界の大変革1

対面証券会社だけでは不十分

私持っている証券口座は、過去40年近く野村證券1社でした。しかし、野村證券1社では不都合が生じてきたので、いずれ近いうちにSBI証券にも口座を開こうと考えています。

野村證券の改革

野村證券も現状のままでは、SBI証券などネット証券にどんどん負けそうなので、経営を立て直すそうです。最近の新聞によると、野村證券は国内の店舗を2割減らして、国内の営業部門9500人のうち、営業員約3000人を配置転換すると発表しました。野村證券は10年ぶりの赤字が見込まれています。

SBI証券に遅れ

野村證券は対面販売が長年の強みでしたが、インターネットの取引ではSBI証券などに負けています。野村のオンライン口座数約350万に対し、SBIは約450万です。

手数料

「手数料が高い」、「使い勝手が悪い」などのイメージを持たれています。私の個人的な不満としては、まず、第一の問題点は手数料が高いことです。株式、ETFの売買には、野村證券は1%の手数料を取られますが、SBI証券はほとんどゼロに近い水準です。

品揃え

野村證券は品揃えが圧倒的に悪いということが言えますが、その理由は、コストの低いeMAXIS Slim(イーマクシス スリム)や<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド等、主流になりつつある低コストのインデックスファンドを取り扱っていません。これらの商品は、積立投信としては必須アイテムになっているので、いつまでも取り扱わないわけにはいかないでしょう。現在取り扱っていない理由は明白で、既存のファンドとカニバリズムを起こして、高い人件費と経費をカバーできないからです。しかし、このままでは、いずれネット証券に顧客と投資資金を奪われるだけです。早く決断した方が良いでしょう。

外貨ETFが電話でしか発注できず

もう一つの問題は、外貨ETFを購入する際に電話でしか発注できず、しかも、その有効期限が短かったり、為替の承認を口頭でしなければいけないのです。私は近い将来、SBI証券に口座を開いて、半分程度を野村證券から移管しようと考えています。また、私の子供の世代には、野村證券を利用するのでなく、iDeCo、つみたてNISA、投信積立、外貨ETF等すべての資産運用をSBI証券1社で済ませるのが良いと思っています。

野村證券はネット証券より優れたサービスを実現してほしい

しかし、野村證券も変革に着手するのであれば、今後1年間ほど、その行方を確認してから行動を起こそうかとも思います。SBI証券などネット証券の後追いだけでなく、ユーザーのメリットになるサービスを新たに展開してほしいですね。要注目です。