近づかない方が良い金融商品7

◎今日のテーマ:近づかない方が良い金融商品7

昨日に引き続き、金融商品全体図のうち、一番右の政府による制度のうち、国債とiDeCoを説明をします。

金融商品全体図

■ 緑:個人投資家にとって優良な金融商品

 黄:個人投資家にとって安心できない金融資産であり、注意深く動向を見て、できれば緑色の商品に変換した方が良い金融商品

 赤:元々購入すべきでなかったか、時代の変化についていけないで、コストが多大な商品

個人向け国債「変動10年」

個人向け国債には、変動10年、固定5年・3年の3つの種類があります。今後、日本の金利は上昇する可能性があり、その場合、国債の価格が下がります。従って、固定金利の国債は買うべきでは有りません。「変動10年」は、10年満期で半年毎に利率が変わる変動金利タイプです。変動金利とは言っても、市場の金利に完全に連動しているわけではなく66%しかインフレを吸収できません。このため、あまりに多くの投資資金を国債に振り向けるのは、得策ではないかも知れません。なお、私は、日本の国債を買ったことがありませんし、現在も買うつもりはありません。現在のような低金利では、銀行預金と同じで、お金を無駄に遊ばせているようにしか思えないからです。私は現在、パートタイマーとして、多少の収入がありますし、年金を3種類受給していますので、国際という安全資産に投資する必要がありません。ただし、アメリカの国債が、利回り4~5%になれば、多少は購入したいと思いますが、現在、3%を切っているので、これも購入するつもりはありません。

iDeCo

iDeCoとは、個人型確定拠出年金の愛称で、公的年金にプラスして給付を受けられる私的年金制度の1つです。 公的年金と異なり、加入は任意です。

税制上の優遇措置

掛金、運用益、そして給付を受け取る時には、税制上の優遇措置が講じられています。税制上の優遇措置があるので、リターンの高い株式のインデックスファンドで運用すると有利です。その場合にも低コストのインデックファンドを選択するように注意すべきです。

DC

iDeCoは個人型の確定拠出年金ですが、このほかに、企業型DC(企業型確定拠出年金)があります。企業型ですから、サラリーマンが勤めている会社が掛け金を拠出する方式です。従って、勤めている会社が福利厚生として、この制度を導入することが前提になります。

低コストの株式インデックスファンドが有利

このDCについても、低コストの株式インデックスファンドを選択して運用することが有利になります。株式はリスクが高いと考えて、銀行預金で運用する人が多いのですが、それは税制優遇措置を全く利用していない人です。

コストが高ければ運用管理会社を変更

私は、外国と日本の株式の投資信託で全額を運用してきました。なお、私が勤めていた会社のDCの運営管理機関はみずほ銀行でしたが、運用商品の信託報酬が高いので、野村證券に移管して、低コストの商品を選択しました。iDeCoとDCにおいても、低コストの株式インデックファンドが重要です。確定拠出年金は、原則として60歳まで引き出すことができないので、注意が必要です。