オーストラリア ETF:国内ETFは金融資産のうち何割にすべきか

◎今日のグラフ:オーストラリアのETF

税率は4種類

外国証券分配金のお知らせが野村證券から届きました。送付状以外に本体が4枚あります。オーストラリアでは株式によって源泉税率が違うので4枚あるそうです。10%、0%、15%、30%です。日本の税率は約20%ですから、確定申告をして税の還付をする必要があります。でも、30%も現地で取られてしまって、還付は可能なのでしょうか。

資産も通貨も分散化

オーストラリアのETFを購入したのは、昨年です。元東京大学教授でコロンビア大学教授の伊藤隆俊氏が「個人投資家は長期・分散投資を進め、ドルだけでなく新興国通貨も含め、分散するのです。」とおっしゃっているのを読んでから、この商品を購入することを決めました。そこで、野村證券のETFの中で、先進国通貨で買えるものを探した結果、S&P/ASX 200 ETFを選びました。

配当利回り 4.23%

配当は年間4回あり、年間の配当利回り 4.23%なので、1306(TOPIX連動型上場投資信託のETF)、SPY(アメリカSPDRのS&P500のETF)などの1%台後半の銘柄に比べると、かなり高めです。

◎今日のテーマ:国内ETFは金融資産のうち何割にすべきか

VTにおける日本の割合は8%

資産の分散化という観点から見ると、VT(バンガード・トータル・ワールド・ストックETF)における日本の割合が参考になるかもしれません。VTにおける日本の割合は8%です。そうすると残りの92%が外国のETFということになります。日本に住んでいる日本人が持つETFとしては、日本の割合が少ないと考えることもできるかも知れません。しかし、分散化によって安全性を追求するなら、8%が一つの考え方になるでしょう。

日本のETFは3割

私は現在、日本のETFである1306(TOPIX連動型上場投資信託)を3割保有しています。この割合は、意図して購入した数字ではなく、もともと自分が勤めていた会社の社員持ち株会で保有していた株式が、元本の2倍になったので、リスクを下げるために同じ日本のETFに変換しただけの話です。しかしながら、アベノミクスが始まる頃に1306に変換したので、更に2倍に成長したので、その結果たまたま現在の割合になりました。

リバランスは必要でしょうか。

私はリバランスの必要性をあまり感じておりません。リバランスは、運用方針を関係者に説明し、その方針の範囲内で実際の運用を行う必要があるから、手間だけれでもやむを得ずしているものだと思います。個人の資産運用は自分が納得すればいいだけですから、特にリバランスをする必要性はなく、それが好きならやればいいだけの話だと思っています。売買コストがかかることは基本的に行いたくありません。また、iDecoもつみたてNISAも取り立ててリバランスの必要性を説いていません。

今後の方針

上記の通り、私の金融資産のうち約3割が日本のETFですが、今後徐々にウエイトを落として1割~2割ほどにしたいと思っています。20年ぐらいかかるでしょうか。理由は世界経済における日本の占める割合の縮小です。人口減少、ポピュリズム、政府・自治体の巨大な負債などがその理由です。日本は近い将来かなりのインフレになると思っていますので、それまでに日本のETFは割合を縮小させたいと思っています。