インデックスファンドのコスト

◎今日のグラフ:日経平均インデックスファンドの信託報酬

三井住友銀行―
225オープン
みずほ銀行―
日経225ノーロード
オープン
三菱UFJ銀行
eMAXIS
日経225インデックス
野村
インデックスファンド
・日経225
<購入・換金手数料なし>
ニッセイ日経平均
インデックスファンド
0.650% 0.864% 0.432% 0.432% 0.17172%

つみたてNISA、iDeCo用以外の積立投信のコストは様々

現在、つみたてNISA、iDeCoなどでインデックスファンドの積立金額が増加しています。しかし、それ以外の普通の積立用の投資信託のためのインデックスファンドは、コスト(運用管理手数料(信託報酬))が随分と違うので注意が必要です。

メガバンクとニッセイの商品とはコストが段違い

ここに、メガバンク(三井住友銀行、みずほ銀行、三菱UFJ銀行)と野村證券という大手の金融機関と、低コストのニッセイのインデックスファンドのコストを比べてみました。インデックスファンドのコストには、購入時のコスト、販売時のコスト、毎年かかる運用管理手数料の3種類があります。ここではそのうちの運用管理手数料のグラフを作りました。運用管理手数料は、別名、信託報酬ともいわれます。ちなみに、この信託報酬という名前の付け方が、顧客サイドではなく、業者サイドに立った名前の付け方で、初心者の中には、「報酬をくれるのか」と勘違いする人もいると聞きます。

後ろの方にこっそり書かれている運用管理費用(信託報酬)

また、運用管理費用(信託報酬)は、各商品のマンスリーレポートでは、3枚目、4枚目に表示されていることが多いのですが、コストは極めて大事な情報ですから、リターンなどと一緒に1枚目に大きく見やすい字で表示してほしいと思います。

信託報酬は毎年かかる

購入時のコスト、売却時のコストは、長期保有する場合には1年あたりにならすと、低減しますが、信託報酬は毎年かかるコストですから、最も重要な情報です。なお、リターンについても重要ですが、インデックスファンドの場合には、どの商品でも、リターンにはそれほどの大差がつかないはずですから、信託報酬が、ずば抜けて重要な情報となるわけです。

ニッセイのインデックスファンドの圧勝

このグラフを見ると、みずほ銀行の商品が0.864%、三井住友銀行の商品が0.650%、三菱UFJ銀行と野村證券の商品が0.432%です。そして、一番右のニッセイの商品が 0.17172%です。このニッセイというのは、「ニッセイ アセット マネジメント株式会社」で、株主は日本生命保険相互会社(100%)です。

3メガバンク、対面証券では取り扱わず

この商品は、3メガバンクや大手の対面証券会社などでは取り扱っていません。もしこれらの会社が扱うと、コストの高い投資信託から、このような低コストの商品に雪崩を打って移動してしまうでしょうから、扱えないというのが本音でしょう。

取扱販売会社の一覧は次の通りです。

ネット証券が多いです。

エイチ・エス証券株式会社
株式会社SBI証券
岡三オンライン証券株式会社
カブドットコム証券株式会社
東海東京証券株式会社
ほくほくTT証券株式会社
松井証券株式会社
マネックス証券株式会社
楽天証券株式会社

銀行・信用金庫も少し取り扱っています。

ソニー銀行株式会社
株式会社大光銀行
足利小山信用金庫

インデックスファンドよりETFの方がコスト面でさらに有利

なお、上記の比較はインデックスファンドだけで行いましたが、コストという観点からは、ETF(Exchange Traded Fund(上場投資信託))の方がさらに有利です。また、日経平均よりも、TOPIXに連動したETFの方がコストが低いです。ただし、ETFは株式と同じ扱いなので銀行では買えません。