個人資産の運用を2021年度はどうするか 1

後手後手の資産運用

個人の資産運用は難しく、いつも後手後手に回っているような気がします。その結果、もう遅いから、今からでは間に合わないと思うことがよくあります。現在も、外国為替相場が数か月前に比べ、4円ほど円安になってしまい、もっと前にドルを買っておけば良かったと嘆いています。

いつ始めても遅くない

でも、そんなことを言えば、28年前にSPY(アメリカSPDRのS&P500のETF)を買っておけば10倍になったのですが、5年前でも良いから買っておけば、その時の2倍になっていたのです。現在の多少の株価、為替の変動は、長い目で見れば、大したことがないので、投資できる余裕資金があれば、投資した方が良いのだと思います。

修正するアドバイス

アメリカでも修正できるアドバイスを与えてくれる記事があるので勉強しましょう。ザ・エコノミック・タイムスの2021年1月4日の記事で、以下は拙訳です。

個人資産を2021年に修正すべき8つの点

概要

  • 第1に、銀行の貯蓄口座にお金を寝かさない。それは意味のないことです。銀行預金が作るわずかばかりの利子より高いインフレ率によって価値が無くなります。
  • 第2に、怠慢な商品によってポートフォリオを台無しにさせない。ダメなポートフォリオにとじこめられていたお金を取り出すことが肝要です。ポートフォリオをきちんと整理し、新たに始めるのが、持説です。
  • 第3に、投資可能なリストを作るのに時間をかけることです。どこに投資すべきか、何を選ぶべきかを、その都度考えるのではなく、年の初めにリストを作っておいた方が簡単です。

将来のことを考えれば、人生はとても素晴らしい。頭の中ではいろんなことを考え、そこでは何でも良く思える。そう考えることで現在を我慢でき、明るい将来へと導く希望を持つことができる。

ひとたび新居に引っ越せば、すべてのものをきちんと整えるし、ひとたび新しいコンピュータが来れば、すべてのドキュメント用のフォルダーを作り、デスクトップを散らかすことはしない。新しい仕事に変えたからには、週末は働かないようにするつもりだ。間もなく結婚するのだから、ゲームの時間は減らすつもりだ。子供が生まれた後は、貯蓄をするつもりだ。

新年度はそんな感じです。まるで誰かが新しいノートブックをくれて、もう一度やり直すことを要求しているようなものです。あるいは、自分のなりたいものすべてに突然変身するような線を想像できます。人生をやり直すことのできる機会の力を借りて生きているのです。お金の生活に関して、できれば修正したい多くの項目をいかに述べます。

第1に、銀行の貯蓄口座にお金を寝かせておくことはしません。それは無意味です。銀行預金が作るわずかばかりの利子より高いインフレ率によって価値が無くなります。しかし、何を選ぶかをじっくり考え、間違った商品に投資するのではないかと心配になると、お金は、ただそこにあるままになってしまいます。バランスよく素早く行動することです。

第2に、怠慢な商品によってポートフォリオを台無しにさせません。選択を誤った商品も、いつかは時流に乗って何とか上昇することを期待するかもしれません。しかし、それらの商品はそのまま居続け、自分の選択が間違ったという厳しい現実を、思い起こさせるだけです。ダメなポートフォリオにとじこめられていたお金を取り出すことが肝要です。ポートフォリオをきちんと整理し、新たに始めるのが、持説です。

第3に、投資可能なリストを作るのに時間をかけることです。どこに投資すべきか、何を選ぶべきかを、都度考えるのではなく、年の初めにリストを作っておいた方が簡単です。良い実績のあるファンド、株式をいくつかと、預金、債券、債券ファンドです。それで充分です。アセット・アロケーションと呼びたければ読んでも良いのですが、このリストは重要です。そこで、貯蓄口座残高をはたいて、疑うことなく、すぐに投資することです。

第4に、新しいことをしようと欲望を抑えることです。ほとんどのことには、何らかの罠があります。斬新なアイデアだと考えたものを試したいという誘惑にかられた後、決まって罠だと気が付くのです。つまり、みんなが気に入りそうな新規公開株を買うことが、それに当たります。投資に関しては、最良の試金石は時間です。投資に関する判断は時間が経つにつれ、その質が完全に明らかになります。価格変動を経験した昔からあるファンドや、市場サイクルを切り抜けてきた株式を買うことは、とても有望なことです。次の大物を発見したいとか、真っ先に獲得したいとという誘惑を抑えます。

第5に、不動産の話に乗せられて、決して使わない不動産を二つ目の住宅ローンで買うことはしない。不動産市場は完全にダーティーな取引の世界で、腐敗した業者が法の支配する冷淡な態度で動いている、ということを肝に銘じなければなりません。賃貸収入はとても低く、売却するのは悪夢だ。誘惑するような不動産取引に契約したいと言う衝動を避けることです。