お金に関して自立できる娘を育てるヒント 1

社会経済的に弱い立場の女性

昨年から新型コロナウイルスの影響で、飲食業、サービス業、観光業などが大きく影響を受け、その中でも女性の影響が大きいと言われています。昭和の時代に比べると、経済的にかなり状況は改善されていました。例えば、私が勤めていた会社では、結婚をすると退社するという慣例があって、それを拒否すると、社内結婚の場合には人事部が夫を説得し、社外の人と結婚した場合には、その女性社員を人気のない職場に左遷するようなことが行われていました。現在はそのころとは隔世の感がありますが、それでも社会的経済的に女性の立場は相対的に弱いといえるでしょう。このため、娘を持つ親としては、金銭的に困らないように育ててあげたいと思うのは当然です。

日本よりは幾分状況のよいアメリカにおいても親心は同じようです。きぷりんがーの2021年3月11日の記事をもとに勉強してみましょう。

今日、金銭的に自立した娘を育てるための8つのヒント

3月の女性史月間(女性史月間は、歴史上の出来事、あるいは現代社会の出来事に対して女性が行った貢献に焦点をあてると定められた月間のことであり、毎年行われます。)を祝って、男性優位の金融業界で頑張って出世階段を上った一人の女性が、仕事から学んだ、自立した強い女性を育てる方法を教えます。

ウォールストリートのひどい日々を思い描いてください―強烈なプレッシャー、大きな利害関係、テストステロン、狂ったような大金、必要経費、高級ディナー、リムジン、そしてそこに女性はほとんどいません。午前9:30から午後4:00まで戦場で、クロージング・ベルが鳴るとストレスを解消して元に戻るために飲み物を求めて出かけ、翌日には戦場に戻る。

金融で私の経歴が始まった時でした。大学卒業後、金融機関で管理スタッフとして職に就きました。この業界になじんでくると、男性優位の分野で戦って成功するようになりました。一生懸命に働いて階級をどんどん上がり、途中いくつかのライセンスを手に入れ、結局25年間ウォール・ストリートの金融機関で働いてきました。

私は現在、ファイナンシャル・アドバイザーで、19歳と21歳になる二人のちゃんとした娘たちの母であることを誇りに思っています。女性史月間に当たって、この間学んできたとことや金銭面で自立できるように娘たちを育ててきた方法を少しお伝えしたいと思います。

1.自分の銀行口座を開かせる

子供を銀行に連れて行って、自分名義の口座を開設させることです。もし子供が18歳未満なら保護口座か共同名義口座を開設する必要があります。娘たちの口座にお金を入れると言っているわけでないことに留意してください。誕生日、休暇、仕事でお金を手に入れた時は必ず口座へかなりの金額を預けるのです。その過程を経験し、口座残高が増えることを見ることが重要なのです。

銀行のスマホ・アプリで小切手を預ける方法を教え、デビット・カードで何かを買ったときに何が起こるかを見せるのです。テクノロジーによって、お金が現実のものではないように思えてしまうこともあるので、デジタル上のドルの価値を理解することが重要なのです。

2.働くよう励ます

子供のころに、娘たちは働きました。お金の価値を知ること、働くことの倫理を知ることは重要だと思いました。こうすることによって金銭的に自立できるのですから、小さいころに始めた方が良いのです。最初、娘たちは町の保育園で働き、それが高じて、夜になると追加でベビーシッターの仕事をしました。今は、大学の休みの間、夏は浜辺のライフガードをしています。フルタイムで一生懸命に働き、毎7時になることもありますが、そうすることで、休日の有難みが分かります。このことで、無償で与えられるものはなく、すべて稼がなくてはいけないということの理解に役立ちました。また、お金を使う習慣も抑制され、自分たちが一生懸命に働いたお金だからこそ、使ってよい限度を理解しているのです。

3.投資を楽しいものにし、話すことができるものする

市場は混乱したりしますし、恐ろしいものでもありますが、特にリスクと報酬について教えてもらったことのない人にとってはそうです。そこで、娘たちには早くから投資について教えなければならないことを知っています。彼女たちが注意を向けたことを覚えている会社の例を出して、好きな銘柄を選ばせ、良いと信じる銘柄を二つ選ばせます。

個別銘柄かインデックスファンドで始めることができ、そうすることで早くから関わりを持つことがうまくいきます。もし収入があれば、成長に伴って非課税にできるロスIRA口座を開くことができ、老後に無税で引き出すことができます。彼女たちができる最も良いことは、老後の蓄えを早く始められることです。

以上、拙訳の途中ですが、8つのヒントの内の3つまで終わりました。私の子供たちは30歳前後になりましたが、このうち、いくつ実行できたでしょうか。

1.自分の銀行口座を開かせる

小学校に入る以前から、郵便局、銀行に口座を開きました。お年玉をもらうとその口座にある程度預けました。本人たちが主体的に預けたというよりは、親が子供の代わりに預けたように記憶しています。

2.働くよう励ます

高校生の時までは、働くように励ましたことはありません。大学に入ると、自分の判断で、飲食店や学習塾講師のアルバイトをしていました。稼いだお金は全部、旅行、大学のサークルなどで使ってしまったようです。

3.投資を楽しいものにし、話すことができるものする

最近になって、投資の重要性、具体的証券会社、投資銘柄について私自身が知識・経験を積んできたので、アドバイスしています。5年前であれば、今ほど自信をもってアドバイスできませんでした。

<明日に続く>