娘のポートフォリオと運用実績 2024年3月

娘のポートフォリオは、低コストのインデックスファンドだけで構成されています。

銘柄 割合
特定口座 SBI-SBI・V・新興国株式インデックス・ファンド 1%
三菱UFJ国際-eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) 23%
ニッセイ-<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド 16%
SBI-SBI・V・S&P500インデックス・ファンド 26%
NISA 成長投資枠 ニッセイ-<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド 3%
成長投資枠 SBI-SBI・V・S&P500インデックス・ファンド 3%
つみたて投資枠 三菱UFJ-eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) 1%
ニッセイ-<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド 15%
SBI-SBI・V・S&P500インデックス・ファンド 11%

信託報酬は、新興国のインデックスファンド以外はすべてすべて0.1%以下です。欧米と違って新興国はコストがかかるのです。

独立系アクティブファンドはコスト高

10年前までは、信託報酬が1%程度だと、低コストだと思われていて、ひふみプラス(レオス)、さわかみファンド(さわかみ)、セゾン資産形成の達人ファンド(セゾン)など、独立系アクティブファンドの人気が高かったのですが、現在はコスト面でeMAXIS Slimシリーズやニッセイ<購入・換金手数料なし>シリーズにかないません。

ETFか低コストインデックスファンドの時代

また、バンガード社のETFは低コストインデックスファンドよりもさらに低コストですが、それに近い低コストを実現しているので、為替手数料を併せ考えると、良い勝負かも知れません。

銘柄 信託報酬
SBI-SBI・V・新興国株式インデックス・ファンド 0.1438%
三菱UFJ国際-eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) 0.0938%
ニッセイ-<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド 0.0989%
SBI-SBI・V・S&P500インデックス・ファンド 0.0938%

評価額2倍で安全圏

取得価額の指数150に対して、現在の評価額は229まで伸びました。評価額の指数が取得価額の2倍になると、ある程度安全な範囲に入ります。というのは、経験上、リーマンショックの時に半分まで下落したことがあるからです。リーマンショックの急落は、100年に一回ともいわれていますから、そんなに頻繁に起こるものではないと考えています。

個別株式は高リスク

娘のポートフォリオには個別株式が入っていません。それは、私と連れ合いも同様です。

しかし、10年以上前までは、私と連れ合いは、勤めていた会社の従業員持ち株会で満額を積み立てていました。

その結果、私の元本1千万円は株価が上昇して2千5百万円になり、連れ合いの会社は倒産して4百万円がゼロになりました。

このように個別株式は、リスクが大きいので、その後は一切かかわらないようにして、ETFと低コストファンドだけで運用しています。

10年で2倍、20年で4倍、30年で8倍

それでも、10数年で、2倍、3倍に増えているのですから十分満足しています。

株式投資家には、インデックスファンドで満足する「α派」と満足できない「β派」があるそうです。

ピクテ・ジャパンの説明を見てみましょう


  • 投資信託のリターンの源泉は、α(アルファ)とβ(ベータ)に分解することができる
  • βとは市場からもたらされたリターンαとは投信信託を運用するマネージャーの銘柄選択や配分によってもたらされたリターンのことを指す
  • リターンの源泉を把握することで、投資信託の特徴を把握することができる

αとβとは

投資信託に投資した際、リターンの源泉を把握することは重要です。リターンの源泉は大きく二つに分けて考えることができます。一つは市場全体が上昇(下落)したことでもたらされたリターン、もう一つは銘柄選択や配分によってもたらされたリターンです。前者、市場からもたらされたリターンのことをβ、後者、銘柄選択や配分によるリターンのことをαと⾔います。

例えば、⾼い利益成⻑が期待できる⽇本企業に厳選して投資を⾏うファンドがあったとします。説明を分かりやすくするため、⽇本の株式市場全体の動きを代表する指数をTOPIXとし、信託報酬などの運用コストもかからないと仮定します。この⽇本株ファンドの1年間のリターンが15%、TOPIXのリターンが7%だった場合、このファンドのリターンのうち7%は⽇本株全体の上昇からもたらされた、つまりTOPIXの上昇によるリターンと考えることができます。したがって、このファンドのβは7%となります。そして15%から7%を引いた8%がαであり、銘柄選択や配分によってもたらされたリターンと考えることができます。

リターンの源泉から投資信託の特徴を把握する

このように投資信託のリターンの源泉をαとβに分解することで、それぞれの投資信託の特徴を把握することができます。投資信託のリターンの大部分がβで占めているのであれば、その投資信託に組み⼊れられている証券は市場を代表する指数に近い構成であると考えられます。逆にαの⽐率が⾼ければ、市場を代表する指数と異なり、マネージャーの考えに基づいた構成であると⾔えます。