バークシャーとS&P500の成績比較

◎今日のテーマ:バークシャーとS&P500の成績比較

バフェット

ウォーレン・エドワード・バフェットは、アメリカ合衆国の投資家、バークシャー・ハサウェイの経営者、世界第3位の資産家です。

54年間で1万倍

バークシャーの資産評価額は、1965年の10,918倍になり、S&P500の150倍に大きく水を空けています。1965年は日本の元号では昭和40年で、当時の大卒の初任給は1万円でしたから、初任給を全額バークシャーで運用していれば今、1億円になっているということです。年平均のトータルリターンも、S&P500は9.7%に対しバークシャーは18.7%です。しかし、最近はその優位性が怪しくなっています。

最近10年はS&P500に負け越し

1965年から2008年までの44年間ではS&P500に対して、バークシャーの38勝6敗でバークシャーの圧勝でしたが、最近10年間は4勝6敗と負け越しています。グラフを見ても20世紀には、青の折れ線グラフが赤よりも上にありましたが、21世紀には赤の折れ線グラフの方が上にあります。このため、自分の死後、相続財産の資産運用をバークシャーでなく、S&P500のETFにさせることを推奨しているのかも知れません。このグラフから見ても、アクティブファンドの時代は終わったようです。

バークシャー S&P500
1965 23.8% 10.0%
1966 20.3 -11.7
1967 11.0 30.9
1968 19.0 11.0 長期国債高利回り
1969 16.2 -8.4
1970 12.0 3.9
1971 16.4 14.6
1972 21.7 18.9
1973 4.7 -14.8 オイルショック
1974 5.5 -26.4
1975 21.9 37.2
1976 59.3 23.6
1977 31.9 -7.4
1978 24.0 6.4
1979 35.7 18.2
1980 19.3 32.3 FRBが金利を20%引き上げ
1981 31.4 -5.0
1982 40.0 21.4
1983 32.3 22.4
1984 13.6 6.1
1985 48.2 31.6
1986 26.1 18.6
1987 19.5 5.1 ブラックマンデー
1988 20.1 16.6
1989 44.4 31.7 (日本のバブルがピーク)
1990 7.4 -3.1
1991 39.6 30.5
1992 20.3 7.6
1993 14.3 10.1
1994 13.9 1.3
1995 43.1 37.6
1996 31.8 23.0
1997 34.1 33.4
1998 48.3 28.6
1999 0.5 21.0
2000 6.5 -9.1 ITバブル崩壊
2001 -6.2 -11.9
2002 10.0 -22.1
2003 21.0 28.7
2004 10.5 10.9
2005 6.4 4.9
2006 18.4 15.8
2007 11.0 5.5
2008 -9.6 -37.0 リーマンショック
2009 19.8 26.5
2010 13.0 15.1
2011 4.6 2.1
2012 14.4 16.0
2013 18.2 32.4
2014 8.3 13.7
2015 6.4 1.4
2016 10.7 12.0
2017 23.0 21.8
2018 0.4 -4.4
平均 18.7% 9.7%
総計 1,091,899% 15,019%