確定拠出年金と退職

できるだけ早く始めて、複利の効果を生かす

私の確定拠出年金は、元本600万円に対し、現在評価額3000万円です。

40代後半まで税制適格年金で積み立てていたので、このレベルにしかなりませんでしたが、最初から確定拠出年金制度が導入されていれば、同じ原資で1億円になっていたのではないかと思います。

したがって、子供たちには

  • iDeCo(個人型確定拠出年金)なら上限額の毎月12,000円(2024年12月からは20,000万円)
  • 企業型選択制確定拠出年金なら上限額の毎月55,000円

を掛けるように勧めています。商品は、100%外国株式インデックスファンドで運用するのがベストです。

24歳から65歳まで掛け続けると、それぞれ

  • 129,032,878円
  • 354,840,414円

に増えます。これほどの大金を退職後に用意しなくても良いのであれば、40代、50代になってから、減額することもできます。ただし、スタートが早いほど複利の効果が大きいので、遅くなってから始めるのは好ましくありません。

NISAより確定拠出年金が有利

どちらにしても、確定拠出年金は所得控除を利用できるので、NISAよりも優先して利用すべきです。

日本では、確定拠出年金以外に、厚生年金、国民年金がありますが、アメリカは自分で年金を用意しなければなりません。アメリカの実情を見てみます。

2024年09月09日のInternational Business Timesの記事を読んで見ましょう。

Out Of 48M Retirement Accounts Analyzed, Only 497K Have $1M—Financial Expert Shares How To Reach That


4,800万件の退職金口座のうち、100万ドルを保有しているのは49万7,000件のみ:金融専門家がそれを達成する方法を語る。

退職貯蓄が増加する中、100万ドルの残高に到達することは、多くの人にとって以前より達成可能になってきている。フィデリティがIRA、401(k)、403(b)を含む4,800万件以上の退職金口座を対象に行った最近の分析によると、401(k)の残高が100万ドルに達した人の数は過去最高に急増している。

2024年第2四半期だけで、401(k)億万長者の数は497,000人に上り、前四半期から12,000人の大幅増となった。さらに、IRA口座を持つ億万長者は6%増加し、398,594人に達した。より多くの人々がこの経済的マイルストーンを達成する中、金融の専門家が、あなたも7桁の退職資金を達成する方法についての洞察を語っている。

退職金口座の平均残高は増加し続けている。401(k)の平均残高は127,100ドルに達し、2023年第2四半期の112,400ドルから増加し、403(b)の残高は前年の102,400ドルから114,700ドルに増加した。IRAの平均残高は129,200ドルと今期最高を記録した。

100万ドルのリタイアメント・ネストエッグを築く秘訣

フィデリティ・インベストメンツの職場投資担当プレジデント、シャロン・ブロベリによると、市場の変動があっても一貫した退職金拠出が重要だという。報告書によると、少なくとも15年間同じ雇用主と退職年金制度に勤め続けた人の平均401(k)残高は53万1200ドルで、50万ドルを超えている。

退職年金加入者の5人に4人が前四半期に雇用主からの拠出を受けており、これは前年同期に職場から拠出を受けていた79.5%と同じである。

第2四半期も、前四半期に引き続き、拠出額は堅調に推移し、口座残高も増加した。「増加幅は小幅であったが、2024年第2四半期の退職貯蓄者は、拠出水準と平均口座残高が記録的な高水準に達した前四半期の継続的な上昇から恩恵を受けた」とブロベリ氏は述べた。

退職後の貯蓄者にとってポジティブな4つの傾向

あらゆる世代の多くのアメリカ人が退職貯蓄を使い果たすことへの懸念を表明している一方で、黄金期を計画する人々にとって心強い傾向もいくつかある。これらの前向きな動向を掘り下げてみよう。

1. 401(k)の貯蓄率は横ばい

401(k)の平均貯蓄率は、従業員拠出と雇用者拠出(それぞれ9.4%と4.8%)が引き続き高水準であることを反映し、今四半期も14.2%と横ばいであった。これは、従業員拠出と雇用者拠出の両方を含む、フィデリティが推奨する貯蓄率15%にこれまでで最も近づいたことを示している。

2. 平均長期残高は上昇を続けている。

退職年金に5年、10年、15年と継続的に拠出している人の平均残高は、今期も増加し、長期的かつ継続的な貯蓄のメリットを浮き彫りにしている。

特に、15年間拠出しているX4世代の貯蓄者は、貯蓄額が増加し続けており、今四半期の平均残高は554,000ドル(前四半期の543,400ドルから増加)となっており、定年退職を迎えるにあたって前向きな見通しを示している。

3. X世代、IRAへの拠出を加速

X世代の貯蓄者は、過去1年間でIRAへの拠出総額を30%大幅に増加させ、過去5年間で最高水準に達した。

4. 100万ドルの退職金口座が増加中

100万ドルのリタイヤメント口座を持つ個人は急増を続けている。今四半期は過去最高を更新し、401(k)口座を持つ億万長者は前四半期の48万5,000人から2.5%増の49万7,000人となった。

同様に、IRAによる億万長者も6%増加し、376,275人から398,594人となった。これらの人々は、早い時期から退職金積立を開始し、長年にわたって継続的に退職金積立に貢献することによって、この経済的なマイルストーンを達成した。

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