11%のプラス
私と連れ合いは「つみたてNISA」を2018年1月の制度発足当初から利用しています。現在の取得金額(元金)は825,000円、評価額は919,000円ですから、11%、94,000円のプラスになります。新型コロナウイルスの影響で、今後どうなるでしょうか。
現在評価額はマイナスが良い?
現在評価額がプラスになっていることは、良いことでは有りません。株式相場が悪い状況が長い間続いて、20年満期になるか、それ以前にお金が必要になって一部引き出すときに、相場が上がっていることが、望ましいのです。
野村つみたて外国株投信の人気下落
ところで、私が積み立てている「野村つみたて外国株投信」(野村アセットマネジメント)は、「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2019」(2020年1月18日(土)に開催され、私もプレゼンターとして参加)において第17位でした。2年前に初登場し、年ごとの順位は以下の通りです。
2017年第4位 → 2018年第12位 → 2019年第17位
毎年下がっています。2017年には、大企業である野村證券で低コストのインデックスファンドを発売したということで、驚きをもって迎えられました。しかし、他社の銘柄がどんどん低コスト化を進める中で、この銘柄はコスト切り下げを実施していません。
最小コスト銘柄の2倍以上
今では<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンドの信託報酬率(年率・税抜)0.0930%に対し、野村つみたて外国株投信は税抜年0.19%ですから、2倍以上になってしまいました。
20位圏外へ
ここまで差がつくと人気はどんどんなくなります。野村證券はコストの大幅削減を実施しないと、次回はベスト20位圏外においやられるでしょう。私も、今年はこの銘柄に5ポイントのうち1ポイントを投票しましたが、このままでは私も応援できませんし、SBI証券に口座を作って野村證券からサヨナラするかもしれません。
応援メッセージ
なお、「野村つみたて外国株投信」の獲得ポイントは16ポイントで、投票人数は5人でした。また、この銘柄に送った投信ブロガーの応援メッセージは、以下の通りでした。
- 正確なベンチマークへのトラッキング、全世界への投資、安い信託報酬、つみたてNISA とジュニアNISA の主力
- つみたてNISAのファンドを選定したあの日、あの時、あの瞬間、これがベストファンドだったと思う。ブレずに続ける期待に応えてくれると信じて、20年後を楽しもう。
- 「野村」の安心感からくる安定した資金流入と、実質コストの低さに惚れています!
- 日本以外の全世界に投資したい(日本株は自社株などで十分)私にはぴったりでした。今後も頑張り続けてください!
- 野村證券のつみたてNISA専用商品。ただし、コスト低減を進めないと、将来的には魅力がなくなるかもしれない。
ここで、「野村つみたて外国株投信」の内容について確認したいと思います。
運用実績はアメリカ株式と類似
運用実績の推移は次のグラフの通りです。2018年末から2019年初めにかけて大きく下落し、2019年末から2020年初めにかけて伸びました、6割がアメリカ株式ですから、S&P500と同じ動きをします。2019年12月末の基準価額は11884円です。
2年で130億円
純資産総額 は129.2 億円です。2年間で130億円ですから1年で65億円増加したことになります。野村證券の銘柄としてはインパクトが小さくなってしまいました。
資産別配分割合は、先進国株式86.8%、新興国株式13.2%です。
国・地域別配分は次の通りです。
国・地域 純資産比
-
- アメリカ 58.5%
- イギリス 5.2%
- フランス 3.4%
- 中国 3.2%
- その他の国・地域 26.3%
- その他の資産 1.7%
試算別配分
通貨 実質通貨比率
- アメリカ・ドル 62.8%
- ユーロ 10.0%
- イギリス・ポンド5.2%
- 香港・ドル 3.7%
- カナダ・ドル 3.2%
- その他の通貨 15.2%
通貨が分散されることは良いことです。
組入上位10銘柄は以下の通りです。
- APPLE INC 2.7%
- MICROSOFT CORP 2.4%
- AMAZON.COM INC 1.6%
- FACEBOOK INC-A 1.0%
- JPMORGAN CHASE & CO 0.9%
- ALPHABET INC-CL C 0.9%
- ALPHABET INC-CL A 0.8%
- JOHNSON & JOHNSON 0.8%
- ALIBABA GROUP HOLDING-SP ADR 0.7%
- VISA INC-CLASS A SHARES 0.7%
アメリカの銘柄は常連の会社ばかりですが、中国のアリババが第9位に入っているのが特徴的です。
MSCI ACWI
ファンドの特色は、MSCI ACWI(除く日本、配当込み、円換算ベース)の中長期的な動きを概ね捉える投資成果を目指して運用を行ないます。
MSCI ACWIとは、モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル オール・カントリー・ワールド・インデックスの略です。
MSCI コクサイ(KOKUSAI)インデックス
国内外において、グローバル投資の際のベンチマークとして最も有名なインデックス シリーズで、多くのETF、投資信託が同社インデックスと連動する形で提供されています。特に、日本以外の先進国を対象としたMSCI コクサイ(KOKUSAI)インデックスは、日本における外国株式投資の際のベンチマークとして有名です。
対象は先進国24か国、新興国(エマージング)21か国、フロンティア国25か国の約70か国で、各国市場の時価総額上位約85%(Small Capシリーズを含めると最高99%)をカバーする広範なインデックスです。