経費最安値インデックスファンド
信託報酬が国内で最も安い投資信託が9月に登場します。SBIアセットマネジメントが9月26日に設定する「SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド(愛称:SBI・バンガード・S&P500)」です。投資家が実質的に負担する信託報酬は年0.09264%(消費税率8%の税込み)で、国内公募の追加型株式投信(ETF=上場投資信託を除く)の中で最安を更新する見込みです。同社が8月27日、関東財務局に提出した有価証券届出書で判明しました。
外国株式インデックスファン | 信託報酬(%) | 地域 | 設定日 |
SBI・バンガード・ S&P500 インデックス・ファンド |
0.092640 | アメリカ | 2019/9/26 |
<購入・換金手数料なし> ニッセイ外国株式 インデックスファンド |
0.107892 | 先進国 | 2013/12/10 |
eMAXIS Slim 先進国株式 インデックス |
0.107892 | 先進国 | 2017/2/27 |
「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2019」第1位有力候補
SBIのファンドは米国のS&P500種株価指数(円換算ベース)に連動する運用成果を目指すインデックス型の投信です。世界最大級の資産運用B会社バンガードが運用するETFに投資します。販売会社はSBI証券1社。このファンドは、おそらく間もなく選考が開始される「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2019」の第1位の有力候補になるでしょう。そして、これをきっかけにインデックスファンドの信託報酬がさらに競争して下がることが期待されます。
今までは年0.107892%が最低
これまで信託報酬が最低だったのは、三菱UFJ国際投信の「eMAXIS Slim 先進国株式インデックス」(03319172)と、ニッセイアセットマネジメントの「<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド」(2931113C)で年0.107892%でした。どちらも先進国株の代表的な指数である「MSCIコクサイ・インデックス」に連動するインデックス型です。
投資対象はVOO
「SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド」の投資対象ファンドは「バンガード・S&P 500 ETF」でティッカーは「VOO」です。
楽天の商品の投資対象はVTI
似たような名前の商品に、愛称:楽天・バンガード・ファンド(全米株式)がありますが、この投資対象ファンドは「バンガード®・トータル・ストック・マーケットETF」でティッカーは「VTI」です。
国内初の0.1%未満
「SBI・バンガード・S&P500」が設定されると、国内で初めて投資信託の信託報酬が0.1%を下回ります。ETFではブラックロック・ジャパンの「iシェアーズ・コア TOPIX ETF」の年0.0648%が最も安い商品です。