◎今日のテーマ:シニア世代の資産運用
8割以上をETFで運用
現在、新聞記事、雑誌などのマスメディアでは、iDeco、つみたてNISA、NISAが頻繁に記事として取り上げられていますが、このうちiDeco(毎月数万円を60歳まで)とつみたてNISA(毎年40万円を20年間)はコツコツと長期にわたって積み上げていくタイプ、NISAはある程度まとまった金額(毎年120万円を5年間)を積み立てるタイプです。私は、退職金などの資産を8割以上ETFで運用していますが、iDeCo、つみたてNISA、NISAでも運用しています。
株式のETFを避けた方が良いのか
一方で退職金や親からの相続財産を受け取って、それを運用したいが何に投資していいかわからない人もたくさんいると思われます。その人たちがどうすればいいかという話はなかなか聞こえていないような気がします。新聞記事などでは、シニア世代はリスクを避けた方が良いので、あまり株式にウエイトを置いた投資はしない方が良いというようなアドバイスが多いようです。また、ロボアドバイザーにしても、株式のウエイトは若い人が高く、シニア世代は低いものが多いようです。しかし、それはすべての人の実態に合っているのでしょうか。
収支トントンなら1306とSPY
例えば退職金を3000万円を受け取って5年間嘱託で働く人がいるとします。この人は、子供も学校卒業後に就職して、住宅ローンも払い終わっているのであれば、嘱託の給与と老齢厚生年金の報酬比例部分を合計して400万円の年収が有りそうです。退職金を取り崩さずに、かなりの部分(例えば1000万円、あるいは2000万円)を1306(TOPIX連動型上場投資信託)とSPY(アメリカSPDRのS&P 500の ETF)に半分ずつ投資することができます。
1306とSPYは日米最大の上場投資信託
1306やSPYは日本とアメリカにおける、それぞれ最大のETFで、トータルリターン、信頼感ともかなり高いわけですから、余裕資金を銀行預金に置いたままにせずに、この2商品を買うという方法は有力な方法の一つだと思います。
まとまったお金なら1306とSPY
きわめてオーソドックスで、個人投資家にとって魅力的な、1306とSPYのETFを買うという投資方法が、なぜ紹介されないのか、とても不思議です。eMAXIS Slimシリーズ、<購入・換金手数料なし>ニッセイインデックスファンドのシリーズも素晴らしい商品ですが、まとまったお金を投資するのであれば、それらのシリーズよりも圧倒的に純資産総額の大きいETFが、最初に候補に挙がっても良いと思います。
1306とSPYは野村證券、大和証券でも購入可能
上記インデックス・シリーズは、野村證券や大和証券で購入することができませんが、これらのETFは買うことができます。ただし、購買時のコストがネット証券より高いことは我慢しなければなりません。
1306とSPYはシニア世代にとって有望
この2商品は信託報酬が低いし、金融機関も広告宣伝することは、ほとんどないようですが、一般生活者、普通のシニアにとって、これほど推奨されるべきものはなかなか見つけ難いような気がします。私と連れ合いは、この2商品を中心に運用して、かなり良い成績を残しています。
具体的には、私と連れ合いの運用実績をご覧ください。