VGK:バンガードFTSEヨーロッパETF

VGKの分配金

バンガードFTSEヨーロッパETFの分配金支払いのお知らせが、野村證券から届きました。2019年6月の分配率が異常に高いのですが、再確認してもこの数字です。今年の3月は昨年の3月に比べて低い数字ですが、新型コロナウイルスの影響が出ているのかもしれません。年間の分配率は2.31%で、数年前の3%以上の水準に比べると1%程度低くなりました。

交付日 株価 配当等の単価 分配率
2018/10/4 54.94 0.2216 0.40%
2019/1/8 50.53 0.3109 0.62%
2019/4/2 55.04 0.3059 0.56%
2019/6/25 54.72 0.9598 1.75%
2019/10/2 52.5 0.3215 0.61%
2020/1/7 58.21 0.3313 0.57%
2020/3/31 42.59 0.2458 0.58%
2020/6/30 51.70 0.3467 0.67%
2020/9/25 51.69 0.3032 0.59%
2020/12/25 60.19 0.3779 0.63%
2021/3/26 63.28 0.2709 0.43%

2007年80ドル ⇒ 2009年27ドル

設定来の株価チャートを見ると、サブプライムローン・バブルの2007年秋に80ドル台を付けた後、リーンショックで株価が急落し、約3分の1の27ドル台を付けました。10年以上前のことなので、私自身はこのETFを持っていませんでしたから、このように淡々と語れますが、もし2007年に買ってしまっていたら、大ショックだったでしょう。しかも、底値が27ドルと分かっているわけではありませんので、さらに下落するという恐怖心もあったでしょう。その後は、多少の凸凹はありますが、ほぼ横ばいで、今年に入ってからリーマンショック以前の水準に戻りました。

ヨーロッパのウェートは17%

日米欧と新興国の中で、最近10年間株価が好調でしたが、そのなかd、アメリカが飛びぬけていて、その次が日本で、ヨーロッパと新興国は低迷していました。世界中に分散投資した場合、ヨーロッパのウェートは17%程度です。高くなり過ぎたアメリカ株を避けて、世界のマネーが、最初に日本に来て、その後、ヨーロッパと新興国にもおすそ分けがあったということでしょう。今後VGKの株価が2007年を超えることができるかどうかによって、日本の日経平均も4万円台をつけることができるかどうかを占えるかもしれません。

VGKの現状を確認します。

製品概要

FTSE Developed Europe All Cap Indexのパフォーマンスを追跡しようとしています。これは、ヨーロッパの主要市場にある企業が発行した株式の投資収益率を測定します。
オーストリア、ベルギー、デンマーク、フィンランド、フランス、ドイツ、ギリシャ、アイルランド、イタリア、オランダ、ノルウェー、ポルトガル、スペイン、スウェーデン、スイス、英国にある企業の株式を保有しています。
パッシブ管理のフルレプリケーションアプローチに従います。

(注)インデックスファンドのレプリケーション手法とは?

インデックスファンドは、パフォーマンスが特定の株価指数や債券指数などのインデックス(指数)の値動きに一致することを目指して運用が行なわれる投資信託です。このパフォーマンスをインデックスに一致させる手法の一つがレプリケーション手法(replication method)と呼ばれる方法です。

レプリケーション手法の方法

レプリケーション手法では、投資信託はインデックスを構成する銘柄全てをほぼ同じ組入比率で保有します。例えば、インデックスにおいて銘柄Aの組入比率が5%であれば、ファンドも銘柄Aを5%組入れます。日経平均株価をベンチマーク(連動の目標)としているファンドであれば、日経平均株価を構成する225銘柄全てについて、日経平均株価とほぼ同じ構成比率で組み入れることになります。このようにして出来上がったファンドは、文字通りインデックスをレプリケートした(写した・模写した)ファンドということになります。

ETFの概要

資産クラス:国際/グローバルストック
カテゴリー:ヨーロッパ株
IOVティッカーシンボル:VGK.IV
経費率:2021年2月26日現在 0.08%

価格と利回り

市場価格:2021年4月28日現在 $ 66.97
基準価格NAV:2021年4月28日 現在$ 66.88
プレミアム/ディスカウント:0.06ドル

リスクの可能性:アグレッシブファンドリスクレベル5

リスクレベル5

アグレッシブに分類されたバンガードファンドは、株価が非常に大きく変動する可能性があります。 これらのファンドは、長期的な投資期間(10年以上)を持つ投資家に適している可能性があります。 これらのファンドに関連する非常に高いボラティリティは、いくつかの戦略に起因する可能性があります。

⇒ アメリカよりリスクが大きいため、10年以上持ち続ける必要がありそうです。リーマンショックの時、アメリカの株価は2分の1になりましたが、VGKは3分の1まで下落したので、アメリカのリスクレベル4に対して、VGKはリスクレベル5は妥当なのでしょう。

年率リターン

⇒ 一番左が1年間のリターンで49.17ドルですが、1年前は新型コロナショックが猛威を振るっていて、株価が底にあったので、異常に高い数値となっています。10年間と設定以来のリターンは5%台で、低く見えますが、アメリカを除く外国株式としては妥当な水準かもしれません。

10,000ドルの仮想成長

10年前に1万ドルを投資していたらどうなるかというグラフです。10年間で1.7倍の17, 152.83ドルに成長しました。10年前は、まだリーマンショックから立ち直っていない時期なので、少し高めの数字になっています。

特徴 2021年3月31日現在

ファンド資金の純資産合計:211億ドル(約2兆3千億円)
株式数:1325
上位10銘柄の保有純資産:15.3%

順位 銘柄             シェア

1 ネスレSA            2.60%
2 ASML Holding NV         2.10%
3 ロシュホールディングAG     2.00%
4 ノバルティスAG         1.50%
5 LVMHモエヘネシールイヴィトンSE 1.40%
6 ロイヤルダッチシェル plc       1.30%
7 SAP SE               1.20%
8 アストラゼネカplc        1.10%
9 シーメンスAG          1.10%
10  HSBCホールディングスplc     1.00%