年金生活下でのETF配当金
私は来年65歳になり、会社を退職して年金生活に入ります。現在64歳時点での年金は以下の通りです。
① 確定給付年金 65,000円/月
② 財形年金 60,000円/月
③ 在職老齢年金 130,000円/月
合計で255,000円/月です。私はETFと外貨MMFを保有していますので、その配当金が入って来ます。最近1年間の実績は以下の通りです。配当金額は千円単位で丸めてあります。
No. | ポートフォリオ | 配当金(千円) |
1 | TOPIX連動型上場投資信託 | 967 |
2 | エスピ-デイ-ア-ル エスアンドヒ ETF | 1079 |
3 | バンガ-ド FTSE ヨ-ロツパ ETF | 614 |
4 | バンガ-ド FTSE エマ-ジンクETF | 203 |
5 | バンガ-ド S&P 500 ETF | 117 |
6 | SPDR S&P/ASX 200 ETF | 160 |
7 | ノムラ外貨MMF US マネーマーケット ファンド | 54 |
8 | ノムラ外貨MMF 豪ドル マネーマーケット ファンド | 2 |
国内ETFの配当金は100万円
No.1のTOPIX連動型上場投資信託は証券コード1306です。配当金は約967千円で、そこから所得税2割を引かれて約80万円が手取りです。この80万円の使い道は海外旅行で、日々の生活費にはなりません。
外国ETFの配当金は200万円
No.2~6は野村證券で保有している外貨ETFです。配当金はすべて外貨MMFで受け取っていて、No.6のSPDR S&P/ASX 200 ETFが豪ドルMMFで、他はすべてUSMMFです。米ドルに偏り過ぎていて、通貨面の分散化が実現できていないという問題があります。リーマンショック以降の超低金利のあおりを食って、日本とヨーロッパではMMFが償還(廃止)になってしまったのです。ETFについては地域的に、日本、アメリカ、ヨーロッパ、新興国、オーストラリアに分散していますので一応合格点ではないかと思っています。外貨ETFの直近1年間の配当金合計は、2,173千円です。この所得税は米国内で1割、日本国内で2割なので、合計3割になってしまいます。このため、毎年確定申告をして1割を還付してもらっています。
外貨MMFの配当金はわずか
No.7~8は外貨MMFの配当金で毎月末に配当があります。両銘柄合計で年間56千円なので大した額ではありません。
外国ETFの配当金は外貨MMFで受け取る
外国のETFの配当金はすべて外貨MMFで受け取り、それをある程度の期間貯めておいて、ETFに再投資する方法を採っています。あまり知識のなかった数年前まで、配当金を円で受け取っていたために、その度に為替手数料が発生していました。使う当てのない外貨の配当金を円に変換するのは全く無駄なので、現在は外貨MMFで受け取ることにしました。こういう細かいことは投資を始めたころは注意が行き届かないものです。また、証券会社の人がわざわざ教えてくれることもありません。少しずつ勉強して改善していくしかありません。
USMMF400万円の再投資
USMMFの現在の残高は400万円を超えています。年間160万円ずつ分配金で増えていますので、2年半分くらい積み重なってと言えます。現在の悩みは、このUSMMFの再投資の投資対象とタイミングです。
① 投資対象
投資対象は外国ETFを考えています。現在のポートフォリオは円グラフの通りです。
この中で1306(TOPIX連動型上場投資信託のETF)とSPY(アメリカSPDRのS&P500のETF)については、お腹いっぱいという感じなのでこれ以上追加投資する気はありません。VGKはヨーロッパのETFですが、これも11%の割合を占めているので、もう充分だと思っています。すると、投資対象としては、VOO(バンガード社のS&P500のETF)とVWO(バンガード社の新興国のETF)です。
VOO
VOOの月次報告書に記載されている投資アプローチは以下の通りです。
- S&P500指数のパフォーマンスへの連動を目指します。
- 大型株を投資対象とします。
- 完全法を用いたパッシブ運用です。
- ファンドはフルインベストメントを維持します。
- 低経費によってトラッキングエラーを最小限に抑えます。
設定日 は2010/09/07ですから、9年経過しています。その間2.8倍に増えています。最近アメリカのS&P500は、連日最高値を付けていますので、近々調整があって、1割か2割下がるのではないかと危惧しています。一方、そのような懸念をしている間に、どんどんアメリカの株式相場が上昇してきているのが、過去数十年の歴史なので、あまり心配せずにVOOを買ってしまった方が良いかも知れないという気持ちもあります。
VWO
一方のVWOはどうでしょうか。
投資アプローチは以下の通りです。
• FTSEエマージング・マーケッツ・オールキャップ(含む中国A株)・イン
デックスのパフォーマンスへの連動を目指します。
• インデックス・サンプリング法を用いたパッシブ運用です。
• ファンドは実質すべての資産をインデックスに含まれる株式に投資します。
中国が全体の3分の1を占める
新興国の中では、中国の占める割合が最も高く、34.4%です。米中貿易戦争・覇権争いの行方はどうなるのでしょうか。中国の国内経済は疲れ始めているようですが、一方トランプ大統領も来年を再選を狙って、そろそろ関税を下げざるを得ないかも知れません。
株価は横ばい
VWOの株価は2008年のリーマンショック以降、ほぼ横ばいです。配当率が少し高くても、VOOとの差は歴然としています。一方で私のポートフォリオの中でVWOのシェアは5%と、少し低いのでもう少し高くしたいとも思っています。インドが経済大国になる兆しが見えたらVWOを買いたいのですが、もう少し時間が必要かもしれません。
② 投資のタイミング
投資のタイミングは、言うまでもなく底値で買えれば良いのですが、それが分かれば苦労はありません。やはり100万円ずつ積み立て投資するのが良いのかも知れません。しかし、現在は余裕資金をUSMMFで保有しているので1.281%の金利がついています。完全に遊ばせているのではないので、もう少し様子を見ましょうか。