ジョン・C・ボーグル3

◎今日のテーマ:ジョン・C・ボーグル3

ボーグルの投資家へのアドバイス

投資家へのアドバイスは「『ウォール・ストリート・ジャーナル』紙を読むな。CNBCを見るな。」でした。

日経新聞

ウォール・ストリート・ジャーナルは、日本で言えば日本経済新聞です。日経新聞は、企業人が仕事上の情報を集めるには良いかも知れませんが、個人投資家にとっては不要です。その理由は、

  • アクティブファンドの記事はありますが、インデックスファンドの記事がほとんどありません。
  • 個人投資家は、インデックスファンドを買った後は、長期間売ることがありませんから、短期の売買に関する記事を読んでも役に立ちません。

ということだと思います。

CNBC

CNBCは、日本では日経CNBCが該当するでしょうが、我が家のテレビでは見ることができません。インターネットやテレビで、ストック・ボイスは時々見ますが、あまり参考にならないように思います。何しろ、私は、買うだけで売ることがありません。

10年後、20年後が大事

新聞・雑誌・テレビは、短期的な値動きを知らせますが、私にとって重要なのは、1日後、1週間後、1か月後、1年後ではなく、10年後、20年後なのです。

中国、インド、東南アジア

今、関心のあるのは、10年後に、中国、インド、東南アジアの経済発展がどのように進んでいるかです。アメリカは、中国の経済力・軍事力を衰えさせて、インド、東南アジアに力が分散してほしいと思っているでしょう。私が現在この地域に関連して保有している株式は、VWO(新興国の株式ETF)ですが、10年後を考えると中国の現在のウエイトが大きすぎるような気がします。

VWO

バンガード®・FTSE・エマージング・マーケッツETF(VWO)の国別の配分は以下の通りです。中国の35.2%に比較して、インド、マレーシア、インドネシアのウエイトが小さいような気がします。

市場別保有配分 (%)
中国 35.2
台湾 15.2
インド 11.0
ブラジル 7.0
南アフリカ 6.7
タイ 4.2
ロシア 3.9
メキシコ 3.7
マレーシア 3.3
インドネシア 2.2

ボーグル自身のポートフォリオ原則

ボーグルは自分のポートフォリオを次のように考えていたそうです。

① 自分の目標とリスク許容度に合わせて資産配分を決める

② 低コストのインデックスファンドを使って分散投資する

③ 自分の年齢と同じ率を債権に回す(大まかな目安)

このうち①と②については、昨日の子孫に伝えたい項目と同じです。③については、ボーグルは80代の時ポートフォリオ全体の40%を債券に配分していました。しかし、現在は世界的に超低金利の時代ですので、債券で運用しようとしても、適当な債券がありません。例えば、5%程度の利回りの米国債があれば、ある程度買いたいのですが。現在のように2%台の利回りでは、為替リスクをかけて米国債に投資したいとは思いません。