年平均利回り2010-2020年

平均利回りは4.8%

私は2010年4月から投資を始めたので、毎年3月末か4月初めに年平均利回りを確認しています。10年間の平均利回りは4.8%でした。昨年は6.2%で、先月急落したので、その影響で4.8%まで下がりました。

東日本大震災直後に-8.4%

この10年間を振り返りますと、2011年は3月に東日本大震災が発生したため、円高、株安になりました。このため、私の個人資産は-8.4%になってしまいました。この頃のポートフォリオは、MMF、外貨MMF、国内銀行預金、従業員持株会の個別株式が中心で、国内ETFと外貨ETFへの投資は全くありませんでした。

MMF

当時は、ある程度の金額を外貨で保有していればそれで十分だと思っていたので、SPY(アメリカSPDRのS&P500のETF)などの外貨ETFまでは思い切って買わなかったのでした。また、当時は国内のMMFもわずかながら利回りがあったので、1600万円保有していました。その後、超低金利になったため国内MMFは廃止になりました。

外貨MMF

外貨MMFは勉強の意味もあって、US、オーストラリア、ニュージーランド、カナダ、ユーロを持っていました。そのうちユーロMMFが超低金利のために廃止になりました。また、ニュージーランドとカナダは低金利になったので、その後USMMFにスイッチング(外国通貨間の乗り換え)しました。

勉強

最近はポートフォリオを変更することはあまりありませんが、当時は勉強の意味もあって、いろいろと売買をしていました。

従業員持株会株式を1306に移行

2011年の末から2012年初めにかけて、従業員持株会で積み立てた1000万円分の個別株式が値上がりして2500万円になったので、資産分散を図る観点から、1306(TOPIX連動型上場投資信託(ETF))に移管しました。従業員持株会は1社の株式で、1306は2000社に分散投資するのですから、リスク分散できます。5か月間かけて個別株式を全部売却し、その資金をすべて1306購入に充てました。2012年3月には全資産の評価額がプラスに転じ、+1.3%になりました。

1306はコロナショックで急落

1306は最近まで5000万円を超えていましたが、新型コロナウイルスのショックで4200万円に急落しました。それでも元本は1000万円ですから4.2倍になりました。

アベノミクス

2012年の秋に安倍晋三が自民党総裁になり、そのころから円安、株高が始まりました。1306は1000万円上昇して評価額が3500万円になりました。

金融緩和

2013年4月には黒田東彦氏が日本銀行総裁に就任して、量的・質的金融緩和を実施しました。この頃には年平均利回りが4.7%にまで上がりました。国内のMMFが廃止になったので、1600万円でUSMMFなど外貨MMFを買い増しました。

2014年の年平均利回りは5.7%

2014年の4月には年平均利回りが5.7%にまで上昇しました。この水準は一般的に外国株式の期待リターンのレベルですから、かなり良好な運用実績だったと言えるでしょう。

2015年にSPY、VGK購入

2015年の1月には、外貨MMFを売却してSPY(アメリカSPDRのS&P500のETF)とVGK(ヨーロッパのETF)を購入しました。運用実績からするとSPY一本に絞った方が良かったのですが、リスク分散の観点からヨーロッパのVGKを買いました。

チャイナショック

2015年夏にはチャイナショックが発生し、わずかの間に3000万円の下落が発生しました。私は、株価が下落してもあわてて売ることはしません。逆に、手元にあった2000万円の銀行預金とユーロMMFでSPYを買い増しました。

2016年はNISA口座で1306を購入

2016年にはNISA口座で1306を購入しました。その後チャイナショックから抜け出し年平均利回りも5.8%まで上がって来ました。この頃までには個人の長期投資には外国株式ETFを中心に運用するという考えが固まって来ました。

2017年にVWO、VOOを購入

2017年には、更に資産分散を進めるために、新興国のETFであるVWOを買いました。また、SPYよりも信託報酬の低いVOO(バンガード社のS&P500のETF)を購入しました。また、利回りの低いカナダMMFとニュージーランドMMFを売却しました。

2018年からはつみたてNISA

2018年になると、それまで3年間買い続けた1306のNISAを買わずに、つみたてNISAを開始しました。私は60歳代ですが、平均余命からすると、今後20年間は積立続けることができると予定してつみたてNISAに切り替えたのです。

確定拠出年金の運営管理機関をみずほ銀行から野村證券へ

確定拠出年金はみずほ銀行が運営管理機関だったのですが、信託報酬の高い商品しか扱っていないので、野村證券に切り替えました。運用商品は、外国株式インデックスファンドを100%にしています。外国株式の期待リターンが一番高いので全額を投資するのが良いと思います。

紙の報告書

私の使っている証券会社は野村證券一社ですが、もしつみたてNISAで信託報酬の安い銘柄を野村證券が発売しなければ、SBI証券に口座開設しようと考えていました。しかし、野村證券が低コストの商品を発売したので、野村證券を利用することにしました。それが、「野村つみたて外国株投信」です。野村證券は最近信託報酬がゼロの「野村スリーゼロ先進国株式投信」を発売しました。低コストなのは魅力ですが、この商品を利用するためには、紙の報告書類を郵送してくれないことが分かりましたので、乗り換えることはやめようと考えています。

コロナショック

コロナショックの暴落がなければ、年平均利回りは6.8%でしたが、そんなにうまくはいかないものです。2~3年後には6%になることを期待しています。それにしても、コロナショックが起きても10年間の平均利回りが4.8%もあるのですから、日米のETFの威力は素晴らしい。